コバノセンナの育て方:「インカの輝き」は四季咲き性で、鮮やかな黄色の花が咲く品種


 
コバノセンナ インカの輝き
コバノセンナは、マメ科センナ属の半耐寒性の常緑性低木です。ブラジルやアルゼンチンなどの南アメリカ大陸の熱帯地方が原産地になります。

学名は、Senna pendula(Cassia coluteoides)で、カッシアと呼ばれることがあります。

が咲く時期は、秋の10月~11月の色は鮮やかな黄色で、房状にたくさん咲きます。の大きさは、直径3~4センチで、花びらは丸く、5枚。2本の雄しべが湾曲していることが特徴です。

耐寒性が弱いですが、関東地方より西の温暖な地域は、屋外で冬越しできますので、庭植えすることが可能です。

11月下旬に、ホームセンターで、コバノセンナ「インカの輝き」の苗木が、在庫処分で、値引き販売されていましたので、購入して育てます。

小さな鉢に植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、秋に美しい黄色のを楽しみます。



コバノセンナの苗木

コバノセンナの苗木
コバノセンナの苗木のラベルで、の色や形を確認して、購入します。

「インカの輝き」と記載されています。

四季咲き性のハナセンナとが美しいコバノセンナのよいところを併せ持つ園芸品種です

が終わった後に、摘心することで、温暖な地域では年に3回ぐらい、が咲く四季咲き性になります。

福岡県のホルティック(株)が、平成26年に品種登録出願して、登録出願番号29578号で、農林水産省に受理されています。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

インカの輝き
(コバノセンナ)
マメ科・カッシア

開花習性:四季咲き
用  途:庭植え、生垣、鉢植え
樹  高:80~150cm

管理方法
日当たりと排水の良い場所を好みます。土質は特に選びませんが、市販の培養土を使用すると良いでしょう。水やりは表土が乾いたら、たっぷりと与えるようにします。肥料は庭植えの場合は、特に必要としませんが、鉢植えの場合、市販の肥料を適量与えます。








コバノセンナ 樹高
コバノセンナの苗木の樹高は18センチぐらい。

地植えすると、樹高が2メートル~3メートルぐらいまで成長します

コバノセンナ「インカの輝き」の樹高は、80~150センチですので、大きく成長しない矮性品種になります。

小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。


ビニールポット
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。


幹が2本
が2本ありますので、2つの株なら、お買い得な苗木です。


コバノセンナの葉
購入したコバノセンナ「インカの輝き」のは、少し細長いですので、ハナセンナに似ています。

コバノセンナは厚く、偶数羽状複葉。1つ1つの小葉は、卵状長楕円形で、縁が肥厚してオレンジ色を帯びることが特徴です


葉 閉じる
コバノセンナは、暗くなる夕方になると閉じます。日が当たると、が開きますので、変化があり、楽しめます。


葉の長さ
コバノセンナ「インカの輝き」のの長さが2.5センチぐらい。

キレイなですので、ホームセンターで値引き販売されていた苗木ですが、状態はよいです。


葉の幅
葉の幅は1センチぐらい。


苗木 選び方
コバノセンナの苗木を選び方は、の色がよく、節の間隔が小さく、枝が間延びしていないものがよいです



コバノセンナの小さな鉢植え

小さな鉢植え
コバノセンナ「インカの輝き」は、樹高が80~150センチぐらいまで成長する常緑低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


雰囲気
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。


スリット鉢
コバノセンナ小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます


3.5号
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

根詰りすることがなく、コバノセンナを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、コバノセンナ小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


八角形
準備したスリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)、4号(直径12センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。

コバノセンナ「インカの輝き」の苗木は、3号(直径9センチ)のビニールポットですので、4号(直径12センチ)~5号(直径15センチ)が、適した鉢のサイズになります


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


鉢カバー
100均の4号の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。


立派な鉢植え
コバノセンナ「インカの輝き」の立派な鉢植えになる予定です。



コバノセンナの用土

コバノセンナの用土
コバノセンナは、水はけ(排水性)がよく、肥沃な用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます

作る場合は、赤玉土腐葉土7:3の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土腐葉土が、均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

コバノセンナは、水はけがよい環境を好みますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢の準備
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、コバノセンナの鉢の準備ができました。

植え付け植え替えは、最初に鉢の準備をします

土の中にあるは乾燥しやすいですので、短時間で植え付け植え替えをする必要があります。



コバノセンナの植え付け・植え替え

コバノセンナの植え付け・植え替え
コバノセンナの苗木を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

コバノセンナ植え付け植え替えに適した時期は、2月~6月になります

11月下旬ですが、九州地方の福岡県ですので、まだ暖かい日が多く、植え付け・植え替えの時期ではないですが、ビニールポットのまま状態で、冬越しは難しいですので、植え付け・植え替えをします。



苗木を掃除してキレイにする

苗木 掃除
購入したコバノセンナの苗木のビニールポットの中に、枯れ葉や雑草がありますので、ピンセットで取り除いて掃除をします。


枯れ葉
ビニールポットの中にあった枯れ葉と雑草を取り除きました。


苗木 キレイな状態
苗木は植え付け・植え替えをする前に、キレイな状態にするとよいです。



ビニールポットから取り出す

底を確認
最初に、ポットの底を確認します

底の穴からがたくさん出ていますと、ポットから取り出すことができません。

無理に取り出しますと、が途中で切れますので、穴から伸びたはハサミで切ります。


横向き
コバノセンナの苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
の株元を手でつかみ、ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

上向きに引っ張って、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
コバノセンナの苗木をビニールポットから取り出すことができました。



コバノセンナの根鉢

根鉢
コバノセンナの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
根鉢の状態を確認すると、の量は多くなく、鉢の底でが巻くサークリング現象が少し発生しています。

緑色のは新しく、茶色のは古く、黒色のは腐敗しています。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

11月下旬と、コバノセンナ植え付け・植え替えの時期ではありませんので、、根鉢をあまり崩さないほうが、枯れる心配がありません。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。


根元
竹串を使って、幹の周りを丁寧に、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう


深植え
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、コバノセンナの苗木は、根元が3センチぐらい土の中に埋まっていました。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう


上向き
上向きに伸びているがありますので、ハサミで切ります。


根鉢の高さ
根元がキレイな状態になりました。

根元が見えるまで、表面の土を取り除くと、根鉢の高さが小さくなりましたので、底は軽く崩すだけにします。


根鉢の底
根鉢の底は、が密になり、土が固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、の成長がよくありませんので、崩します。


竹串
竹串を使って、固まったと土をほぐします。


根腐れ
根鉢の底のと土を崩しました。水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。


根鉢の側面
根鉢の側面も、や土が固まっていますので、竹串を使って、崩します。


根が成長
土を崩すことで、植え付け・植え替えした後に、が成長しやすくなります。


根鉢 準備
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。

枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要なは取り除きます。

根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

準備した鉢
根鉢を崩したコバノセンナ用土を入れて準備した鉢に入れます。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります

鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


赤玉土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れないで、赤玉土だけの用土にしました。


隙間
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


段差
スリット鉢段差より少し下まで用土を入れます。

ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。


散水ノズル
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


小さな鉢植え 完成
コバノセンナの苗木を鉢に植え付け・植え替えをすることができ、小さな鉢植えが完成しました。



コバノセンナの管理

水遣り
コバノセンナの苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

コバノセンナ水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

水の与え過ぎに注意が必要です。乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

春と秋は1~2日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように、3~4日に1回ぐらいが目安になります。

つぼみができてからが咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみが傷みます


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

コバノセンナは、日が当たりがよい場所で育てます。真夏は西日が当たらないように管理すると、水切れを防ぐことができます。

半日陰でも、育てることができますが、枝が徒長したり、の数が少なくなったりします。

耐寒性は弱く、霜に当たると枯れることがありますので、寒い冬は室内などで保護すると安心できます小さな鉢植えですので、室内で管理しやすいです。



コバノセンナを支柱で支える

倒れる
植え付け植え替えをした後は、が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります


支柱
コバノセンナ小さな鉢植えは、樹高20センチぐらいですが、がたくさんありますので、支柱を使って、枝を支えて、倒れることを防ぎます


割りばし
支柱を使って、を支えて、倒れることを防ぎます

小さな鉢植えですので、割りばし支柱として使うことができます。


深く挿します
割りばしを鉢の底まで深く挿します。


ビニールタイ
園芸用のビニールタイを使って、支柱を固定します。園芸用のビニールタイは細いですので、半分に折り曲げて2本で使いました。


幹の陰
正面を決めて、の陰になるように支柱を設置すれば、目立ちにくくなります。


立派な鉢植え
鉢カバーに入れると、立派な鉢植えになります。



雨よけ・霜よけで保護する

雨よけ・霜よけ
育苗トレーに、100均のU字型支柱を使い、雨よけ霜よけを作りました。透明ビニールは100均のテーブルクロスです。

最近の家は軒下がありませんので、雨よけ霜よけがあると、が咲く植物や寒さに弱い植物の管理に便利です

製作した様子を記事に書いていますので、参考にして下さい。
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風通し
ビニールハウスのように密閉されていませんので、コバノセンナ小さな鉢植えは、株元の風通しがよい状態です

雨や霜にあたりませんので、を長く楽しむことができます。



コバノセンナ「インカの輝き」の育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
  • 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は春と秋に、緩効性化成肥料を少量与えます。
  • 植え付け植え替えは、2月~6月頃が適しています。

コバノセンナは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします根詰りするとの数が少なくなります。

が咲き終わった後から初夏までに、剪定をするとよいです。

耐寒性が弱いですので、温暖な地域でも、霜に当たらない場所で管理します。寒さが厳しい地域は室内で保護して、冬越し



コバノセンナの今後

コバノセンナの今後
11月28日に、コバノセンナ「インカの輝き」の苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、屋外での冬越しにチャレンジします。

福岡県の12月の平均気温は8.9度になります。最高気温が12.6度、最低気温は5.6度。

コバノセンナ「インカの輝き」の今後の様子はこの記事を更新します

1年間の育てる様子を記録します。

同じマメ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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