購入したエリカ「ファイヤーヒース」の苗木は、つぼみがあります。短い白色の毛でおおわれています。
苗を購入するときは、花が咲いている苗よりつぼみがある苗がおすすめです。花が咲く様子を楽しめ、花が咲いている期間が長くなります。
エリカ「ファイヤーヒース」の葉は濃い緑色で針状、杉の葉に似ていますが、先端が尖っていませんので、触れても痛くないです。
葉も、つぼみや花と同じように、白色の短い毛があり、枝に互生します。
常緑ですので、寒い冬でも、葉は緑色ですが、霜に当たると茶色になることがあります。
エリカ「ファイヤーヒース」の葉の長さが5ミリぐらいで、とても小さく細長い形です。
エリカ「ファイヤーヒース」の苗木の選び方は、葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
エリカのいろいろな品種
左の鉢は、エリカ「セシルフローラ」です。「ファイヤーヒース」と葉の形がよく似ています。
エリカ「セシルフローラ」も、つぼみがあり、花が咲きそうです。秋咲きのエリカになります。
関連記事
左の鉢は、エリカ「ホワイトデライト」です。葉が、「ファイヤーヒース」より小さく繊細な雰囲気です。
花が咲く時期が、10月~11月で、秋咲きのエリカになります。真っ直ぐに、長く伸びる枝が特徴で、筒状の白い花が、たくさん咲きます。
左の鉢は、小さな花がたくさん咲く「ジャノメエリカ」は、2メートルぐらいまで大きく成長するエリカです。
花が咲く時期が12月~4月と冬咲きのエリカになります。
「ダーレンシス」は樹高が30~60センチとコンパクトなエリカになります。「ダーレンシス」は、花が咲く時期が、11月~4月と長いことが特徴です。
寄せ植えなどにも使いやすい「ダーレンシス」の育て方の記事です。
関連記事
左の鉢は、エリカ「シャミソニス」です。樹高が小さく、30~45センチぐらいになります。
花が咲く時期が2月~3月頃と、冬咲きのエリカになります。
関連記事
左の鉢は、エリカ「メランセラ」です。秋から冬に小さな鈴のようなの花がたくさん咲く品種です。
関連記事
左の鉢は、
エリカ「アフリカンファンファーレ」。
花が咲く時期は、8月~11月で、夏~秋咲きの
エリカです。
関連記事
エリカ「ファイヤーヒース」の小さな鉢植え
エリカ「ファイヤーヒース」は、樹高が1メートルぐらいまで成長する常緑低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、
植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
エリカ「ファイヤーヒース」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、エリカ「ファイヤーヒース」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、エリカ「ファイヤーヒース」を小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。
花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段は
スリット鉢のまま育てます。
エリカ「ファイヤーヒース」の立派な鉢植えになる予定です。
エリカ「ファイヤーヒース」の用土
エリカ「ファイヤーヒース」は、ツツジ科ですので、排水のよい、酸性の用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土に、鹿沼土を2~3割合ぐらい混ぜて、酸性にするとよいです。
作る場合は、赤玉土と鹿沼土、ピートモスを4:4:2の割合で混ぜた用土が適しています。
鹿沼土は、ミニ盆栽でもよく使いますので、硬質小粒を使いました。
ピートモスは、使う量が少なく、あまり使うことがありませんので、容量の小さな100均の商品を使っています。
いろいろな植物に使いましたが、問題なく使えています。
100均の商品ですが、袋の裏側に、
「水辺植物類などが分解、堆積し、泥炭化したものです。水もち、肥もちが良く酸性です。pH調整用としてもご利用いただけます。」と記載されています。
赤玉土と
鹿沼土、
ピートモスが均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
エリカ「ファイヤーヒース」は、多湿を嫌いますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、エリカ「ファイヤーヒース」の鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
エリカ「ファイヤーヒース」の植え付け・植え替え
エリカ「ファイヤーヒース」の苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
エリカ「ファイヤーヒース」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の4月~5月頃です。
11月上旬と、植え付け・植え替えの時期ではありません。根鉢をあまり崩さないで、一回り大きい鉢に植え替えをすれば、大丈夫です。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
エリカ「ファイヤーヒース」の苗木を
鉢受け皿の中に、横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
エリカ「ファイヤーヒース」の苗木をポットから取り出すことができました。
エリカ「ファイヤーヒース」の根鉢
エリカ「ファイヤーヒース」の苗木をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根がたくさんあり、底で固まった根があります。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。根はツツジ科ですので、とても細く、密になります。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
つぼみがあったり、花が咲いたりしている苗木は、根鉢を崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
ホームセンターで、値引き販売されていた苗木ですので、店頭に長期間並び、苔が生えて汚れています。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくく、使いやすいです。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、エリカ「ファイヤーヒース」の苗木は、根元が3センチぐらい土の中に埋まっていました。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
上向きに伸びている根がありますので、ハサミで切ります。
根元がキレイな状態になりました。
根元が見えるまで、表面の土を取り除くと、根鉢の高さが半分ぐらいに、小さくなりました。
根鉢の底は、根が密になり固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、崩します。
竹串を使って、固まった根と土をほぐします。
根鉢の底の
根と土を崩しました。水はけがよくなり、
根腐れの心配がなくなります。
根鉢の側面も、
根や土が固まっていますので、
竹串を使って、崩します。
土を崩すことで、
植え付け・植え替えした後に、
根が成長しやすくなります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
エリカ「ファイヤーヒース」を
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、鹿沼土の小粒だけにしました。
エリカ「ファイヤーヒース」の苗木は、鹿沼土とピートモスを1:1ぐらいに混ぜた土でした。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
鹿沼土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
用土をスリット鉢の段差のまで入れました。
ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。
エリカ「ファイヤーヒース」の小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
エリカ「ファイヤーヒース」の管理
エリカ「ファイヤーヒース」の苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
エリカ「ファイヤーヒース」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
多湿に弱いため、水の与え過ぎに注意が必要です。水切れすると枯れますので、水遣りが大切です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1~2日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は3~4日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
エリカ「ファイヤーヒース」は、日当たり・風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性はー3℃までですので、温暖な地域は屋外で冬越しできますが、寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心できます。
暖地でも、南向きの日当たりのよい、冷たい風や霜が当たらない場所で、管理して下さい。
支柱で支える
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。
エリカ「ファイヤーヒース」の小さな鉢植えは、樹高が15センチぐらい、深植えされていましたので、苗木のときより少し高くなりました。
つぼみがありますので、支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
竹串を鉢の底まで深く挿します。
2本の
支柱で、
幹を挟むようにするとよいです。
寒い冬は、風が強く吹く日が多いですので、支柱で支えると、安心できます。
エリカ「ファイヤーヒース」の育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 酸性の用土を好む。培養土に2~3割ぐらい鹿沼土を混ぜる。作る場合は、赤玉土と鹿沼土、ピートモスを4:4:2の割合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春と秋に緩効性化成肥料を与えます。
- 夏は風通しのよい、半日陰で管理。冬は保護すると安心。
- 植え付け・植え替えは、春の4月~5月頃が適しています。
エリカ「ファイヤーヒース」は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。
剪定は、花が終わった後に、樹高が半分ぐらいまで切り戻しをすると、コンパクトな株を維持できます。
エリカ「ファイヤーヒース」の今後
鉢カバーに入れると、立派なエリカ「ファイヤーヒース」の鉢植えになります。
11月12日に、エリカ「ファイヤーヒース」の苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは、簡単な保護で大丈夫ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
エリカ「ファイヤーヒース」の今後の様子はこの記事を更新します。
つぼみがありますので、美しい花を咲かせることが、最初の目標です。
1年間の育てる様子を記録します。
関連記事
0 件のコメント :
コメントを投稿