ヘミジギア「マーブルキャンディー」は、シソ科ヘミジギア属の非耐寒性多年草です。南アフリカが原産地になります。
学名は、Hemizygia 'Marble candy'で、ヘミジギアの園芸品種。「キャンディキッス」や「ピンクサファイア」とよく似ています。
花が咲く時期は、5月~7月と10月~11月です。花の色はピンク色、花の形は、筒状の花びらの先が上下の二片に分かれ、唇のような形をしている唇形花(しんけいか)になります。
茎の先端から輪散花序が伸びて、たくさんの小さなピンク色の花が咲きます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の葉は、クリーム色の斑入りの葉が大きな特徴です。花が咲いていない時期でも、カラーリーフとして楽しめます。
非耐寒性になりますので、寒さに弱く、耐寒温度は0度までです。関東地方より西の暖かい地域は、屋外で冬越しできる可能性がありますが、霜に当たると葉が枯れますので、注意が必要です。
11月上旬に、園芸店で、ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗が、安く販売されていましたので、購入して育てます。
小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトで、美しい花や葉を楽しみます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗のラベルで、
花の色や形を確認して購入するとよいです。
ラベルは写真でなく、イラストですので、花や葉の雰囲気だけが伝わります。苗に花が咲いていましたので、よかったです。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
Marble candy
マーブルキャンディー
かわいいピンクの花を咲かせる非耐寒・四季咲・多年草です。
日当たりが良い所で、土の表面が乾いてから水を与えて下さい。
ポイント
花が咲き終わったら花の軸から切り取って下さい。側枝から花芽が上がりやすくなります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗の草丈は30センチぐらい。
大きな鉢や地植えすると、草丈が50センチぐらいまで大きく成長します。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の花は、茎の先端から輪散花序が伸びて、たくさんのピンク色の小さい花が咲きます。
花が咲き始めたぐらいの苗を購入しました。
苗を購入するときは、咲いている花が多い苗より、つぼみがたくさんある苗がおすすめです。花が咲く様子を楽しめ、長期間、花を観賞できます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の
花は、唇のような形をしている唇形花(しんけいか)ですが、
花の大きさが小さく、
花の形はわかりにくく、1つ1つの
花より、集まった
花を楽しむとよいです。
茎の先端から輪散花序が長く伸びますので、花が咲く時期は、草丈より高くなりますので、注意が必要です。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の葉は、フチにギザギザがある単葉で、茎に対生します。
濃い緑色に、クリーム色の斑入りの美しい葉が、大きな特徴です。
葉の長さは、2.5センチぐらい。
チョコレート色の
茎に、たくさんの斑入りの
葉がありますので、カラーリーフとしても楽しめます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗を選び方は、
葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の小さな鉢植え
ヘミジギア「マーブルキャンディー」は、草丈が50センチぐらいまで成長する多年草です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になりますので、寒い冬に保護しやすいです。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、
植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、ヘミジギア「マーブルキャンディー」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ヘミジギア「マーブルキャンディー」を小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備したスリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)、4号(直径12センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の鉢植えは、草丈が30センチから50センチですので、4号(直径12センチ)~6号(直径18センチ)が、適した鉢のサイズになります。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の4号の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の立派な
鉢植えになる予定です。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」は、水はけのよい用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で、育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と腐葉土が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」は、多湿を嫌い、乾燥を好みますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、ヘミジギア「マーブルキャンディー」の鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の植え付け・植え替え
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の5月~7月と秋の9月~11月頃になります。
苗を掃除してキレイにする
ビニールポットの中に枯れ葉がありますので、ピンセットで取り除いて掃除をします。
購入したヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗は、下の方の葉の数が多く、密に茂っていますので、風通しが悪いです。
日が当たらない内側の葉もハサミで切り、取り除きます。
葉が少なくなり、風通しがよくなりました。病害虫の予防にもなります。
購入した苗には、土の上にたくさんの肥料があります。生産者の方が使用している肥料です。
肥料の状態がよいですので、ピンセットで集めて、再利用します。鉢に植え付け・植え替えをした後に、置き肥することにしました。
生産者の方が使用している
肥料ですので、問題なく育ちます。
苗は植え付け・植え替えをする前に、キレイな状態にするとよいです。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗を鉢受け皿の中に、横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の根鉢
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根の量は多くないです。草丈が大きく、葉の数が多い苗に対して、根の量が少ないです。
茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。新しい白い根が多くなく、少し心配です。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
つぼみがあったり、花が咲いたりしている苗は、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで茎や根を傷つけにくく、使いやすいです。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
苗は、倒れることを防ぐために
深植えされていることが多く、
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗は、
根元が2センチぐらい土の中に埋まっていました。
茎の節から伸びている
根と上向きに伸びている
根がありますので、
ハサミで切ります。
根鉢の底は、
根が密になり固まった状態で、
植え付け・植え替えをすると、
根の成長がよくありませんので、崩します。
根鉢の底の固まった伸びた
根をほどき、土を崩しましたので、
水はけがよくなります。
根鉢の側面は土が固まっていますので、
竹串で崩します。
土を崩すことで、
植え付け・植え替えした後に、
根が成長しやすくなります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩したヘミジギア「マーブルキャンディー」を用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の
段差より少し下まで
用土を入れます。
仕上げに、表面の土は
軽石を敷きます。
軽石は固く、
水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の管理
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」は、乾燥を好み、多湿を嫌う性質ですので、水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1~2日1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように4~5日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
春の芽吹く時期と花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると新芽や花が傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」は、日当たりのよい場所で管理します。暑い夏は、強い日差しで葉焼けしますので、西日が当たらない半日陰で管理します。
半日陰でも育てることができますが、枝が間延びして、花の数が減り、色も薄くなります。
梅雨時期や秋の長雨のときは、雨が当たらないように管理します。土が常に湿った状態が続きますので、根腐れすることがあります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」を支柱で支える
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」は、枝が長く伸びていますので、倒れる心配があります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の小さな鉢植えは、草丈が樹高30センチぐらいですが、枝が長く伸び、葉がたくさんありますので、支柱を使って、枝を支えて、倒れることを防ぎます。
100均の洋蘭支柱が、60センチと長く、10本入りですので安く、使いやすいです。
洋蘭支柱は、60センチと長いですので、30センチの半分にペンチで切ります。細いですので、ペンチで簡単に切れます。
60センチの1本の洋蘭支柱から、30センチの
支柱が2本でき、経済的です。
園芸用のビニールタイを使って、茎と支柱を固定します。
園芸用のビニールタイは細いですので、半分に折り曲げて2本で使いました。
支柱を設置することで、茎の向きを修正することができます。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の小さな鉢植えは、茎の向きがよくなり、よい草姿になりました。
鉢カバーに入れると、ヘミジギア「マーブルキャンディー」の立派な鉢植えになります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の肥料
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の肥料は、春と秋に緩効性肥料を1ヵ月に1回ぐらい与えます。または、液肥を2週間に1回ぐらい与えます。
購入した苗には、たくさんの肥料がありますので、ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗から集めた肥料を再利用します。
株元から離れたところに、ピンセットで均等に並べて、置き肥します。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の小さな鉢植えに、肥料を置き肥しました。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の育て方のポイント
- 日当たりがよい場所で育てる。長雨に当てないように管理。
- 水はけのよい用土を好む。市販の培養土で育てることができます。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春から秋に緩効性化成肥料を置き肥。
- 耐寒温度は0度まで、寒い冬は保護します。
- 植え付け・植え替えは5月~7月と9月~11月頃。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。
剪定は、花が終わった後に、摘心や伸びすぎた茎を切り戻すことで、脇芽が出て、たくさんの花が咲くようになります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の今後
11月7日に、ヘミジギア「マーブルキャンディー」の苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは、簡単な保護で大丈夫ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
つぼみがありますので、花を咲かせることが最初の目標になります。
ヘミジギア「マーブルキャンディー」の今後の様子はこの記事を更新します。
同じシソ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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