プチダリア(ガーデンダリア)の育て方


 
プチダリア ガーデンダリア
プチダリアは、キク科ダリア属の多年草です。メキシコやグアテマラが原産地になります。ダリアを交配を繰り返し、改良して作った草丈が小さい園芸品種です

学名は、Dahlia hybridで、ガーデンダリアと呼ばれることがあります。

ダリアは大きなが1輪咲きますが、プチダリアは、小さながたくさん咲くことが特徴です

が咲く時期は春と秋の色は、ピンク色や赤色、黄色、オレンジ色、白色と豊富で、の形は球形、花びらの先がとがったもの、八重咲きなどバリエーションがあります。

寒い冬は葉や茎の地上部が枯れて、土の中の球根の状態で、冬越しします。

11月上旬に、園芸店で、プチダリアの苗が、安く販売されていましたので、購入して育てます。

小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトで、美しいを楽しみます。



プチダリアの苗

プチダリア 苗
プチダリアの苗のラベルで、の色や形を確認して購入するとよいです

「ハミングブロンズ」と記載されています。ブロンズが名前に入っていますので、銅葉から緑銅葉で、の色が黒色で、コンパクトで美しい草姿を楽しめる品種です。

「サイレンティア」はの色の名前になります。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

プチダリア ハミングブロンズ
Petit Dahlia  Humming Bronze
サイレンティア

用 途:花壇・コンテナガーデン・ハンギングなど
草 丈:20cm~
花 期:春・秋

栽培管理
場 所:日当たりの良い場所。
用 土:市販の培養土または排水性の良い土。
水やり:土の表面が乾いたらたっぷり与える。
肥 料:市販の肥料を適宜与えて下さい。
ポイント:花数が減ってきたら、株の3/4くらいを残して刈り込むと一回り大きくなり花付きも良くなります。水の与えすぎに注意します。









プチダリア 草丈
プチダリアの苗の草丈は15センチぐらい。茎の先端から花茎を伸ばして花が咲きますので、花までは20センチぐらいになります。

大きな鉢や地植えすると、草丈が50センチぐらいまで大きく成長します

小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。


ビニールポット
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。


プチダリア 花
プチダリアは、花序が頭状花序で、たくさんの小さいが集合して1つののように見えることが特徴です。

花びらの先端が萎れ始めているです。


咲いたばかりの花
購入したプチダリアの苗には、咲いたばかりのもあります。雰囲気が少し異なります。


つぼみ
の先端にあるの付け根に、つぼみがありますので、長期間、花を楽しめる苗です。

プチダリアは、小さながたくさん咲きますので、苗を選ぶときは、つぼみがある苗を選ぶとよいです


花の大きさ
の大きさは、直径5センチぐらいになります。


プチダリア 葉
プチダリアの形は、楕円形で、フチにギザギザがある羽状複葉です。

羽状複葉は、小さな葉が、葉の柄につづく葉軸の左右に、鳥の羽のようなに並ぶ葉です。葉軸の先端に小さな葉のありますので、奇数羽状複葉になります。

の色は少し銅葉で、濃い緑色です。季節や日当たりなどの環境によって、美しい銅葉になる可能性があります。


葉の長さ
の長さは、先端の大きなで、6センチぐらい。


葉の幅
の幅は3センチぐらい。


苗 選び方
プチダリアの苗を選び方は、の色がよく、枝が間延びしていないものがよいです



プチダリアの小さな鉢植え

プチダリア 小さな鉢植え
プチダリアは、草丈が50センチぐらいまで成長する多年草です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になりますので、寒い冬に保護しやすいです。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


雰囲気
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。

スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

根詰りすることがなく、プチダリアを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


スリット鉢
プチダリア小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、プチダリア小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


八角形
準備したスリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)、4号(直径12センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。

プチダリア鉢植えは、草丈が20センチから50センチですので、4号(直径12センチ)~6号(直径18センチ)が、適した鉢のサイズになります


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


鉢カバー
100均の4号の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。


立派な鉢植え
プチダリアの立派な鉢植えになる予定です。



プチダリアの用土

プチダリア 用土
プチダリアは、水はけのよい用土を好みます

ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で、育てることができます。

作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜた用土が適しています。


均一
赤玉土腐葉土が均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

プチダリアは、水はけがよい状態を好みますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢 準備
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、プチダリアの鉢の準備ができました。

植え付け植え替えは、最初に鉢の準備をします

土の中にあるは乾燥しやすいですので、短時間で植え付け植え替えをする必要があります。



プチダリアの植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
プチダリアの苗を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

プチダリア植え付け植え替えに適した時期は、春の3月~5月頃になります

11月上旬と、植え付け・植え替えの時期ではありませんので、根鉢を軽く崩すだけにします。



苗を掃除してキレイにする

購入したプチダリアの苗は、下の方のが、枯れたり、萎れたりしていますの数が多く、密に茂っていますので、風通しが悪いです。


枯れた葉
枯れたや萎れたをハサミで切って、取り除きます。


内側の葉
日が当たらない内側のもハサミで切り、取り除きました。


風通し
が少なくなり、風通しがよくなりました。病害虫の予防にもなります。


枯れ葉
ビニールポットの中に枯れ葉がありますので、ピンセットで取り除いて掃除をします。


たくさんの肥料
購入した苗には、土の上にたくさんの肥料があります。生産者の方が使用している肥料です。


集める
肥料の状態がよいですので、ピンセットで集めて、再利用します。鉢に植え付け・植え替えをした後に、置き肥することにしました。


生産者
生産者の方が使用している肥料ですので、問題なく育ちます。


キレイな状態
苗は植え付け・植え替えをする前に、キレイな状態にするとよいです。



ビニールポットから取り出す

横向き
ビニールポットの底を確認します

がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。

がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。

プチダリアの苗を鉢受け皿の中に、横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
プチダリアの苗をビニールポットから取り出すことができました。



プチダリアの根鉢

プチダリア 根鉢
プチダリアの苗をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。

根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
根鉢の状態は、の量は普通です。白いは新しく、茶色のは古く、黒いは腐敗しています。

新しい白いが多くなく、少し心配です。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

つぼみがあったり、が咲いたりしている苗は、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。


根元
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

竹串は素材が竹ですので、適度な硬さでを傷つけにくく、使いやすいです。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります


上向き
上向きに伸びているがありますので、ハサミで切ります。


株元
株元がキレイになりました。


根鉢の底
根鉢の底は、が密になり固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、の成長がよくありませんので、崩します。


底 竹串
根鉢の底を竹串を使って崩します。


底 伸びた根
根鉢の底の固まった伸びたをほどき、土を崩しましたので、水はけがよくなります


根鉢の側面
根鉢の側面は土が固まっていますので、竹串で崩します。


根 成長
土を崩すことで、植え付け・植え替えした後に、が成長しやすくなります。


根詰り
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。

枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要なは取り除きます。

プチダリア根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

鉢に入れます
根鉢を崩したプチダリア用土を入れて準備した鉢に入れます。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。


水通り
根鉢竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。

プチダリア球根ですので、球根を傷つけないように注意する必要があります


赤玉土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。


隙間
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


段差
スリット鉢段差より少し下まで用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。


散水ノズル
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


小さな鉢植え 完成
プチダリア小さな鉢植えが完成しました。

小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。



プチダリアの管理

水遣り
プチダリアの苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

プチダリアは、乾燥を嫌う性質ですので、水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

春と秋は1~2日1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、球根の状態で休眠していますので、完全に乾かないように10日に1回ぐらいが目安になります。

寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。

春の芽吹く時期とが咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると新芽が傷みます


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

プチダリアは、日当たりのよい場所で管理します。暑い夏は、強い日差しで葉焼けしますので、西日が当たらない半日陰で管理します。

半日陰でも育てることができますが、枝が間延びして、の数が減り、色も薄くなります。

梅雨時期や秋の長雨のときは、雨が当たらないように管理します。土が常に湿った状態が続きますので、球根が腐敗することがあります。



プチダリアの肥料

プチダリア 肥料
プチダリア肥料は、春と秋に緩効性肥料を1ヵ月に1回ぐらい与えます。または、液肥を1週間に1回ぐらい与えます。

購入した苗には、たくさんの肥料がありますので、プチダリアの苗から集めた肥料を再利用します。


置き肥
株元から離れたところに、ピンセットで均等に並べて、置き肥します。


肥料
プチダリア小さな鉢植えに、肥料置き肥しました。



プチダリアの育て方のポイント

  • 日当たりがよい場所で育てる。長雨に当てないように管理。
  • 水はけのよい用土を好む。市販の培養土で育てることができます。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合。
  • 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は春から秋に緩効性化成肥料を置き肥。
  • 地上部が枯れ、球根で冬越し。
  • 植え付け植え替えは春の3月~5月頃。

プチダリアは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします

剪定は、摘心や伸びすぎたを切り戻すことで、脇芽が出て、たくさんのが咲くようになります。



プチダリアの今後

プチダリア 今後
鉢カバーに入れると、プチダリアの立派な鉢植えになります。

11月5日に、プチダリアの苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは、簡単な保護で大丈夫ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。

つぼみがありますので、を咲かせることが最初の目標になります

プチダリア今後の様子はこの記事を更新します


同じキク科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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