コロキア・コトネアスターは、アルゴフィルム(ミズキ)科コロキア属の常緑性低木です。ニュージーランドが原産地になります。
学名は、Corokia cotoneasterで、コロキア・コトネアステルと呼ばれることがあります。
コロキア・コトネアスターは、枝が黒色で、シルバーの葉が、シックな雰囲気が楽しめます。
枝が曲がりながら伸びますので、独特な樹形が、大きな特徴です。
花が咲く時期は、春の4月~5月で、黄色の小さな花が咲きます。株が大きく成長すると、花が咲きますので、小さな鉢植えでは、花を楽しむことが難しくなります。
コロキア・コトネアスターは、耐暑性が強く、耐寒性はー3度までありますので、温暖な気候なら屋外で冬越しできます。寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心できます。
10月下旬に、ホームセンターで、コロキア・コトネアスターの苗木が、値引き販売されていましたので、購入して育てます。
小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、美しい樹形や葉を楽しみます。
コロキア・コトネアスターの苗木
コロキア・コトネアスターの苗木のラベルで、
花の色や形を確認して購入するとよいです。
ラベルは写真でなく、イラストですので、花の色や形を確認することができなくて、残念です。花が咲くように育てます。
「ワイヤースター」と記載されています。コロキア・コトネアスターの園芸品種の名前です。
他には「ワイヤースター」より葉が明るいシルバーの「マオリシルバー」があります。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
ワイヤースター
Corokia cotoneaster
原産:ニュージーランド
枝が針金状に縦に伸びるタイプの植物です。寄せ植えの主木に、また庭植え・生垣としても使えます。雨にも寒さ(ー3℃程まで耐えます)にも強く病害虫がつきにくい。
樹 高 約3m程
開花期 5月・10月(花色は黄色)
用 途 寄せ植え、鉢植え
管理方法
置き場 日当りの良い所を好みます。
水やり 鉢土が乾いたら充分に水を与えてください。
肥 料 肥料は春と夏の2回与えてください。
コロキア・コトネアスターの苗木の樹高は20センチぐらい。
地植えすると、樹高が2メートルぐらいまで大きく成長します。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
黒色の枝が、針金状に曲がりながら伸びる樹形は、大きな特徴になります。
コロキア・コトネアスターの
葉は細長く、シルバーの葉です。
葉は互生する単葉で、楕円形~倒卵形、全縁になります。
購入した苗木の先端付近の葉は、シルバーでなく緑色です。季節や日当たりなどの環境の影響である可能性があります。
葉の色については、実際に育てて、確認します。
葉の長さは、1.5センチぐらいと小さく、とても長細い形です。
コロキア・コトネアスターの苗木を選び方は、
葉の色がよく、枝が間延びしていないものがよいです。
左の鉢は、コロキア・バリエガータです。
オリーブのような細長い葉に、ライムイエローの斑が入る品種になります。
黒色の枝は同じですが、コロキア・コトネアスターの葉のほうが、長細く、小さくシルバーですので、雰囲気は大きく異なります。
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コロキア・コトネアスターの小さな鉢植え
コロキア・コトネアスターは、樹高が2メートルぐらいまで成長する常緑低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になりますので、寒い冬に、室内などで保護しやすいです。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、
植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
コロキア・コトネアスターを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、コロキア・コトネアスターを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、コロキア・コトネアスターを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。
花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段は
スリット鉢のまま育てます。
コロキア・コトネアスターの立派な
鉢植えになる予定です。
コロキア・コトネアスターは、水はけのよい用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で、育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と腐葉土が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
コロキア・コトネアスターは、水はけがよい状態を好みますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、コロキア・コトネアスターの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
コロキア・コトネアスターの植え付け・植え替え
コロキア・コトネアスターの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
コロキア・コトネアスターの植え付け・植え替えに適した時期は、早春の2月~3月と秋の10月~11月頃になります。
ビニールポットの掃除
購入した
コロキア・コトネアスターの苗木は、ホームセンターで値引き販売されていましたので、ビニールポットの中に枯れ葉などのゴミがありますので、掃除をします。
たくさんの肥料があります。生産者の方が使用している肥料です。
肥料の状態がよいですので、コロキア・コトネアスターの苗木を鉢に植え付け・植え替えをした後に、置き肥することにしました。
生産者の方が使用している肥料ですので、問題なく育ちます。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
コロキア・コトネアスターの苗木を
鉢受け皿の中に、横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
コロキア・コトネアスターの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
コロキア・コトネアスターの根鉢
コロキア・コトネアスターの苗木をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根が多くなく、少し心配です。白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
鉢の底で根が巻くサークリング現象が発生していますので、長く伸びた根を切る必要があります。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
つぼみがあったり、花が咲いたりしている苗木は、根鉢を崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくく、使いやすいです。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、コロキア・コトネアスターの苗木は、根元が1.5センチぐらい土の中に埋まっていました。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、根が密になり固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、崩します。
根鉢の底を竹串を使って崩します。
根鉢の底の固まった長く伸びた
根をほどき、土を崩しましたので、水はけがよくなります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
コロキア・コトネアスターの株分け
コロキア・コトネアスターの苗木は、3つの株があります。
株分けをして、1株ずつ鉢に植え付け・植え替えをしたほうが、成長がよく、管理もしやすいです。
植物は枯れることがありますので、株分けして、鉢が増えると、予備になります。
根鉢の側面を
竹串で崩して、
根をあまり切らないように、ほどきます。
根鉢の中心部分は、
根の量が多くないですので、簡単に
株分けすることができました。
コロキア・コトネアスターの根鉢を崩して、株分けをして、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
小さな株と同じくらいの大きさの2つの株を別々の鉢に、植え付け・植え替えをします。
大きな2つの株を準備した鉢に、植え付け・植え替えをします。
鉢に植え付け・植え替えをする
コロキア・コトネアスターの苗木を株分けして、大きな株を準備した鉢に、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、
株分けした
コロキア・コトネアスターを
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、
用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の
段差より少し下まで
用土を入れます。
仕上げに、表面の土は
軽石を敷きます。
軽石は固く、
水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
コロキア・コトネアスターの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
株分けした残りの小さい株は、一回り小さい2.5号(直径7.5センチ)のスリット鉢に、植え付け・植え替えをしました。
小さいですので、花が咲くことが難しいですが、予備として育てます。
コロキア・コトネアスターの管理
コロキア・コトネアスターの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
コロキア・コトネアスターは、乾燥に強い性質ですので、水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1~2日1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は3~4日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
コロキア・コトネアスターは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性はー3度ですので、温暖な地域は屋外で冬越しできますが、霜に当てないように軒下などで管理します。寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心です。
暖地でも、南向きの日当たりのよい、冷たい風が当たらない場所で、管理して下さい。
支柱で支える
植え付け・
植え替えをした後は、
根が張っていませんので、
風が強く吹くと倒れることがあります。
コロキア・コトネアスターの
小さな鉢植えは、
樹高が20センチぐらい、
深植えされていましたので、苗木のときより少し高くなりました。
支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
竹串を鉢の底まで深く挿します。
2本の
支柱をクロスさせて、幹を固定しました。
支柱を使って、枝の向きを修正できますので、雰囲気がよくなりました。
小さい株の鉢植えも、支柱で支えました。
鉢カバーに入れると、
コロキア・コトネアスターの立派な鉢植えになります。
コロキア・コトネアスターの肥料
コロキア・コトネアスターの肥料は、春の2月~3月と秋の9月~10月に緩効性化成肥料を置き肥で与えます。
苗木に、たくさんあった肥料を再利用します。ピンセットを使って、鉢の土の表面に並べて置き肥します。
株元から離して、均等になるように肥料を置き肥しました。
コロキア・コトネアスターの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。夏は半日陰。
- 水はけのよい用土を好む。市販の培養土で育てることができます。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春と秋に緩効性化成肥料を置き肥で与えます。
- 耐寒性は-3度まで。冬は保護すると安心。
- 植え付け・植え替えは、春の2月~3月と秋の10月~11月頃。
コロキア・コトネアスターは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。
剪定の時期は、花が終わった後が適しています。枝先を切り戻すことで、枝が曲がりながら伸びて、雰囲気のよい樹形になります。
コロキア・コトネアスターの今後
11月2日に、コロキア・コトネアスターの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは、簡単な保護で大丈夫ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
小さな鉢植えですので、花が咲くことは難しいことが予想されます。花が咲かない場合は、大きな鉢に植え替えをします。
コロキア・コトネアスターの今後の様子はこの記事を更新します。
同じミズキ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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