三角葉アカシアの育て方:小さな鉢植えで早春に黄色の花を楽しむ


 
三角葉アカシア
三角葉アカシアは、マメ科アカシア属の常緑性低木です。オーストラリアが原産地になります。

学名は、Acacia cultriformisで、アカシア・カルトリフォラミスやナイフリーフワトルと呼ばれることがあります。

春に鮮やかな黄色のが咲くミモザ(mimosa)であるギンヨウアカシア(Acacia baileyana)の園芸品種です

名前の由来である三角形の銀灰色のが大きな特徴になります。枝にたくさんのが互生でつき、ブッシュ状の樹形で、樹高が小さい矮性品種です。

が咲く時期は早春の3月~4月の色は黄色で、雄しべが突き出た球形の小さなが、たくさん咲きます。長く伸びた花序に、たくさんのが総状花序に咲きますので、豪華です。

ギンヨウアカシアの園芸品種は、新芽が濃い赤紫色のギンヨウアカシア・プルプレアが大きくシルバーブルーのギンヨウアカシア・ブルーブッシュ、ユーカリのような丸いマルバアカシアがあります。

ギンヨウアカシア(ミモザ)は、いろいろな園芸品種がありますので、気に入ったものを見つけましょう。

10月下旬に、ホームセンターで、三角葉アカシアの苗木が広告品で、安く販売されていましたので、購入して育てます。

小さな鉢に植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、早春に美しい黄色のを楽しみます。



三角葉アカシアの苗木

三角葉アカシア 苗木
三角葉アカシアの苗木のラベルで、の色や形を確認して、購入します。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

三角葉アカシア
マメ科/常緑小高木

開花期 2月~4月
樹 高 2~3m

その名の通り三角形の葉をしていて、アカシアの中ではコンパクトな品種です。三角形で、銀色の葉は、人目を良く引き、切り花でも人気です。

栽培管理
暑さ寒さに強く、日当りの良い場所を好むので、戸外で管理して下さい。水やりは、土が乾いたら与えて下さい。肥料は、春と秋に緩効性のものを与えます。剪定は夏までに行って下さい。コンパクトに剪定すると、地植えでも大きくなりすぎず、上記、樹高の低い数字の高さで楽しめます。










三角葉アカシア 樹高
三角葉アカシアの苗木の樹高は40センチぐらい。

地植えすると、樹高が2メートル~3メートルぐらいまで成長します

ギンヨウアカシア(ミモザ)の樹高は、5メートル~8メートルぐらいと大きいですので、矮性品種になります。

小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。


ビニールポット
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。


三角形の葉
三角葉アカシアの大きな特徴は、三角形の銀灰色のです

銀灰色のシルバーリーフですが、新しく芽吹いたは青緑色になります。

三角形のは仮葉(かよう)で、葉柄が扁平に変形しての役割を果たします。偽葉(ぎよう)と呼ばれることがあります。


本来の葉
根元にギンヨウアカシア(ミモザ)のようながあります。本来のだろうか?


葉の長さ
三角葉アカシアは三角形で、枝にらせん状に互生します。の長さが1.5センチ~2センチぐらい。

キレイなですので、苗木の状態はよいです。


苗木 選び方
三角葉アカシアの苗木を選び方は、の色がよく、節の間隔が小さく、枝が間延びしていないものがよいです


ギンヨウアカシア
左の鉢は、ギンヨウアカシア(ミモザ)です。

三角葉アカシアは、ギンヨウアカシア(ミモザ)の園芸品種ですので、の色が同じで、雰囲気は似ています。


葉の形状
の形状が大きく異なり、ギンヨウアカシア(ミモザ)のは、羽のように細かい切れ込みが入り、繊細な葉姿です。
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三角葉アカシアの小さな鉢植え

三角葉アカシア 小さな鉢植え
三角葉アカシアは、樹高が2メートル~3メートルぐらいまで成長する常緑低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


スリット鉢
三角葉アカシア小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます


雰囲気
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。


4号
スリット鉢のサイズは4号(直径12センチ)、CSM-120になります。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

根詰りすることがなく、三角葉アカシアを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、三角葉アカシア小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


八角形
準備したスリット鉢の直径12センチと、4号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の4号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは10センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から3.5号(直径10.5センチ)、4号(直径12センチ)、4.5号(直径13.5センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


テラコッタ鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が美しい時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。

割れることがなく、軽いことがプラチック性の鉢のメリットですが、樹高が大きくなると、軽いですので、風が強いときに倒れることがあります

重いテラコッタ鉢を鉢カバーとして利用することで、倒れることを防げます。


立派な鉢植え
三角葉アカシアの立派な鉢植えになる予定です。



三角葉アカシアの用土

三角葉アカシア 用土
三角葉アカシアは、水はけ(排水性)がよく、肥沃な用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます

作る場合は、赤玉土腐葉土7:3の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土腐葉土が、均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

三角葉アカシアは、やや乾燥気味を好みますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢 準備
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、三角葉アカシアの鉢の準備ができました。

植え付け植え替えは、最初に鉢の準備をします

土の中にあるは乾燥しやすいですので、短時間で植え付け植え替えをする必要があります。



三角葉アカシアの植え付け・植え替え

三角葉アカシア 植え付け・植え替え
三角葉アカシアの苗木を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

三角葉アカシア植え付け植え替えに適した時期は、4月~9月になります。暑さが厳しい真夏は避けたほうがよいです。

10月下旬ですが、九州地方の福岡県ですので、まだ暖かい日が多く、植え付け・植え替えの時期ではないですが、ビニールポットのまま状態で、冬越しは難しいですので、植え付け・植え替えをします。



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、ポットの底を確認します

底の穴からがたくさん出ていますと、ポットから取り出すことができません。

無理に取り出しますと、が途中で切れますので、穴から伸びたはハサミで切ります。


横向き
三角葉アカシアの苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


株元を手でつかみ、ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

上向きに引っ張って、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
三角葉アカシアの苗木をビニールポットから取り出すことができました。



三角葉アカシアの根鉢

三角葉アカシア 根鉢
三角葉アカシアの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
根鉢の状態を確認すると、の量は多くなく、鉢の底でが巻くサークリング現象が発生しています。

白いは新しく、黒色のは腐敗しています。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

10月下旬と、三角葉アカシア植え付け・植え替えの時期ではありませんので、、根鉢をあまり崩さないほうが、枯れる心配がありません。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。


根元
竹串を使って、幹の周りを丁寧に、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう


深植え
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、三角葉アカシアの苗木は、根元が2センチぐらい土の中に埋まっていました。


根鉢の高さ
深植えされていた根元を出しましたので、根鉢の高さが小さくなりました。


根鉢の底
根鉢の底は、や土が固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、の成長がよくありませんので、崩します。


底 竹串
根鉢の底を竹串を使ってほぐします。


多湿
根鉢の底を崩しました。

水はけがよくなり、多湿になりませんので、三角葉アカシアが枯れる心配がなくなります。


サークリング現象
サークリング現象によって、長く伸びたがあります。


長く伸びた根
長く伸びたハサミで切りました。

を切るハサミは、土も一緒に切ることがありますので、刃が傷みます。や枝を切るハサミとは別にするために、100均で安いハサミを購入するとよいです。


根 枯れる
を切ることは、樹が枯れる心配がありますが、長く伸びたは不要ですので、植え付け・植え替えのときに、短く切ります。


根鉢 準備
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。

枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要なは取り除きます。

根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

鉢に入れます
根鉢を崩した三角葉アカシア用土を入れて準備した鉢に入れます。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります

鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


赤玉土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。


隙間
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


段差
スリット鉢段差より少し下まで用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。


散水ノズル
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


小さな鉢植え 完成
三角葉アカシアの苗木を鉢に植え付け・植え替えをすることができ、小さな鉢植えが完成しました。



三角葉アカシアの管理

水遣り
三角葉アカシアの苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

三角葉アカシア水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

水の与え過ぎに注意が必要です。乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

春と秋は1~2日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように、3~4日に1回ぐらいが目安になります。

つぼみができてからが咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみが傷みます


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

三角葉アカシアは、日が当たりがよい場所で育てます。真夏は西日が当たらないように管理するとよいです。

半日陰でも、育てることができますが、枝が徒長したり、の数が少なくなったりします。

耐寒性は弱く、霜に当たると枯れることがありますので、寒い冬は室内などで保護すると安心できます小さな鉢植えですので、室内で管理しやすいです。



三角葉アカシアを支柱で支える

三角葉アカシア 支柱
植え付け植え替えをした後は、が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります

三角葉アカシアは、枝が長く伸びますので、倒れる心配があります。剪定をすることで、樹高を小さくすると、倒れる心配が減ります。

剪定する時期は、が咲き終わった後から初夏までです。夏以降に剪定すると、翌シーズンの春に咲く花芽がなくなります。


支柱 枝
三角葉アカシア鉢植えは、樹高40センチぐらいですが、枝が細く、がたくさんありますので、支柱を使って、枝を支えて、倒れることを防ぎます


100均
100均の洋蘭支柱が、60センチと長く、10本入りですので安く、使いやすいです。


60センチ 長い
洋蘭支柱は、60センチと長いですので、30センチの半分にペンチで切ります。


ペンチ
細いですので、ペンチで簡単に切れます。


30センチの支柱
60センチの1本の洋蘭支柱から、30センチの支柱が2本でき、経済的です。


深く挿す
支柱を鉢の底まで深く挿します。


3本の支柱
3本の支柱を設置しました。


ビニールタイ
園芸用のビニールタイを使って、枝と支柱を固定します。


細い
園芸用のビニールタイは細いですので、半分に折り曲げて2本で使いました。


支柱を設置することで、枝の向きを修正することができます

三角葉アカシア小さな鉢植えは、枝の向きがよくなり、よい樹形になりました。



三角葉アカシアの育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
  • 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は花後に、リン酸とカリの多い化成肥料を与えます。
  • 植え付け植え替えは、4月~9月頃が適しています。

三角葉アカシアは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。新しく芽吹いた枝にが咲きますので、根詰りするとの数が少なくなります。

が咲き終わった後から初夏までに、剪定をするとよいです。



三角葉アカシアの今後

三角葉アカシア 今後
鉢カバーに入れると、三角葉アカシアの立派な鉢植えになります。

10月31日に、三角葉アカシアの苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、屋外での冬越しにチャレンジします。

三角葉アカシア今後の様子はこの記事を更新します

1年間の育てる様子を記録します。






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