プレクトランサス「ピンククリッカー」は、シソ科ケサヤバナ属(プレクトランサス属)の多年草です。南アフリカが原産地になります。
耐寒性が弱く、日本の気候では、冬越しが難しく、一年草扱い、または非耐寒性多年草です。
学名は、Plectranthus ’pink cricker’ になります。
プレクトランサスは、カラフルな葉が特徴の観葉植物として知られていますが、南アフリカで品種改良され、美しい花を楽しめる園芸品種があります。
花が楽しめるプレクトランサスの主な園芸品種
ラベンダー色の美しい筒状の花と深緑色の葉、葉の裏側が濃い紫色が特徴である「モナラベンダー」、筒状の花がたくさん咲き、花の色が、白色やピンク色、紫色などと豊富な「ケープエンジェル」が、ホームセンターや園芸店で、よく販売されています。
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「ピンククリッカー」の花の形は筒状でなく、花びらが唇形で、小さな花を穂状に、たくさん咲かせます。
花が咲く時期は5月~11月まで、気温が15℃以上で花が咲きますが、短日植物ですので、日が短くなる10月~11月に、よく咲きます。
10月下旬に、ホームセンターで、プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗が、値引き販売されていましたので、購入して育てます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗を選び方は、葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の小さな鉢植え
プレクトランサス「ピンククリッカー」は、地植えすると、草丈が20ンチぐらいまで大きく成長します。管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
耐寒性が弱いですが、屋外での冬越しにチャレンジしますので、小さな鉢植えは保護しやすいです。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、
植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、プレクトランサス「ピンククリッカー」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、プレクトランサス「ピンククリッカー」を小さな鉢植えで育てることができます。
霜が降りる寒い冬は、室内などに移動させることで、プレクトランサス「ピンククリッカー」を最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入しています。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。
葉が美しい時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段は
スリット鉢のまま育てます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の立派な鉢植えになる予定です。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の用土
プレクトランサス「ピンククリッカー」は、水はけ(排水性)がよく、肥沃な用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と
腐葉土が、均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、
水はけがよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れて、プレクトランサス「ピンククリッカー」の鉢の準備ができました。植え付け・植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の植え付け・植え替え
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の植え付け・植え替えに適した時期は、5月~6月になります。
ビニールポットを掃除する
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗は、ホームセンターで値引き販売されていましたので、店頭に長期間、並べられ、枯れ葉などでビニールポットの中が汚れています。
ピンセットを使って、枯れ葉を取り除き、掃除をします。
ビニールポットの中がキレイになりました。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の根鉢
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗をポットから取り出すことができ、根鉢になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の根鉢の状態を確認すると、根の量が少なく、心配になります。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根の量が少なく、つぼみがありますので、根鉢を軽く崩すだけにしたほうが枯れる心配がありません。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れ、汚れますので、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
苗は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗木は、根元が2センチぐらい土の中に埋まっていました。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に
植え付け・
植え替えをするときに、
根元の位置を地表にしてあげましょう。
茎の節から
根が伸びていますので、ハサミで切ります。
根を取り除き、根元がキレイになりました。
根元が見えるまで、表面の土を取り除きましたので、根鉢の高さが半分ぐらいになりました。
根鉢の底は、水はけが悪く、根腐れしやすい場所になります。
竹串を使って、固まった土をほぐします。
根鉢の底の土を崩しました。水はけがよくなり、
根腐れの心配がなくなります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
用土を入れて準備した鉢に、
根鉢を崩した
プレクトランサス「ピンククリッカー」を入れます。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置を確認します。高い場合は、用土を減らします。低い場合は用土を増やします。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れないで赤玉土の小粒だけにしました。
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の
段差より少し下まで
用土を入れます。
仕上げに、表面の土は
軽石を敷きます。
軽石は固く、
水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の植え付け・植え替えが終わり、小さな鉢植えが完成しました。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1~2日に1回、暑い夏は1日に1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
水が不足して、用土が乾くと、生育が悪くなり、下の方の葉から枯れますので、注意が必要です。
耐寒性が弱いですので、冬は室内で保護する場合は、乾かし気味に管理します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ午前中に日が当たる場所に移動させます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」は、日当たりのよい場所で育てます。夏は強い日差しが当たらない半日陰がよいです。
日陰でも育てることができますが、茎が長く伸びて徒長しやすく、葉の色が薄くなり、花の数が少なくなります。
支柱で支える
植え付け・
植え替えをした後は、
根が張っていませんので、
風が強く吹くと倒れることがあります。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の
小さな鉢植えは、
草丈が10センチぐらいです。
深植えされていた部分を地表に出したので、少し大きくなりました。
つぼみがありますので、支柱を使って、茎を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
竹串を鉢の底まで深く挿します。
2本の
支柱を設置することで、茎の向きを修正できますので、雰囲気がよくなりました。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の育て方のポイント
- 日当たり、風通しのよい場所で育てる。夏は半日陰。
- 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春から秋に緩効性肥料を置き肥で与える。
- 植え付け・植え替えは、5月~6月が適しています。
プレクトランサス「ピンククリッカー」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、5月~6月に植え替えをするとよいです。
耐寒性が弱く、冬越しには1度以上が必要になります。室内で管理すると安心できます。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の今後
10月28日に、プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、屋外での冬越しにチャレンジします。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
更新しました。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の花
11月21日、撮影。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の苗を鉢に植え付け・植え替えをして、約3週間が経過しました。
葉が萎れるなどの異常はなく、花が咲きました。
プレクトランサス「ピンククリッカー」の
花は、
小さな花ですが、唇形の花びらが美しく、淡いピンク色で、やさしい雰囲気の色です。
ホームセンターで、値引き販売されていた苗ですが、花が咲きましたので、大満足です。
左の茎の先端に、つぼみがありますので、花が期待できます。
11月下旬と、寒くなりましたが、九州地方の福岡県ですので、暖かい日もあります。福岡県の11月の平均気温は13.8度(最高気温17.8度、最低気温10.2度)。
いつごろまで、花が咲くか?確認をします。
次の更新は、冬越しの様子を予定しています。
同じシソ科で、花が美しい植物を育てていますので、参考にして下さい。
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