ケロネ「スピードリオン」は、オオバコ科ジャコウソウモドキ属の耐寒性多年草です。北アメリカが原産地になります。
学名は、Cheloneで、チェロネやリオン、ジャコウソウモドキと呼ばれることがあります。
ケロネ「スピードリオン」は、ケロネ・リオニーの園芸品種で、ホームセンターや園芸店で、夏から秋に販売されています。
ケロネ「スピードリオン」の花が咲く時期は7月~10月、花が少なくなる夏から咲き始めます。
茎の先端に短い総状花序が伸びて、たくさんの花が咲き、花持ちがよく、長期間、楽しめます。花の色はピンク色で、白色の品種があります。
花の形は、花冠は唇形で、下唇にひげ状の突起があることが特徴です。
10月中旬に、ホームセンターで、ケロネ「スピードリオン」の苗が値引き販売されていましたので、購入して育てます。
ケロネ「スピードリオン」の苗
ケロネ「スピードリオン」の苗を選ぶときは、
葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
ケロネ「スピードリオン」の小さな鉢植え
ケロネ「スピードリオン」は地植えすると、草丈が60~80センチぐらいまで大きく成長します。管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、
植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
ケロネ「スピードリオン」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、ケロネ「スピードリオン」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ケロネ「スピードリオン」を小さな鉢植えで育てることができます。
霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、ケロネ「スピードリオン」を最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入しています。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。
ケロネ「スピードリオン」の立派な鉢植えになる予定です。
ケロネ「スピードリオン」の用土
ケロネ「スピードリオン」は、肥沃な用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と
腐葉土が、均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、
水はけがよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れて、ケロネ「スピードリオン」の鉢の準備ができました。植え付け・植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ケロネ「スピードリオン」の肥料
ケロネ「スピードリオン」の肥料は、春と秋に緩効性肥料を2ヵ月に1回ぐらい与えます。
購入した苗には、たくさんの肥料があります。生産者の方が使用している肥料です。
肥料の状態がよいですので、ピンセットで集めて、再利用します。鉢に植え付け・植え替えをした後に、置き肥することにしました。
生産者の方が使用している肥料ですので、問題なく育ちます。
ケロネ「スピードリオン」の植え付け・植え替え
ケロネ「スピードリオン」の苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ケロネ「スピードリオン」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月頃と秋の10月頃になります。
苗をキレイにする
購入した
ケロネ「スピードリオン」の苗は、ホームセンターで値引き販売されていましたので、長期間、店頭に並べられて、枯れた
葉があります。
苗がキレイな状態になりました。
ビニールポットから取り出す
ビニールポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
ケロネ「スピードリオン」の苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ケロネ「スピードリオン」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
ケロネ「スピードリオン」の根鉢
ケロネ「スピードリオン」の苗をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
ケロネ「スピードリオン」の根鉢の状態を確認すると、根の量は多くなく、鉢の底で根が巻くサークリング現象が発生しています。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根の量が多くないですので、根鉢を軽く崩すだけにしたほうが枯れる心配がありません。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れ、汚れますので、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、水はけが悪く、
根腐れしやすい場所になります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象が発生していますので、竹串を使って、長く伸びた根をほぐします。
根鉢の底の土を少し崩しました。
長く伸びた
根をハサミで切りました。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
ケロネ「スピードリオン」の根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
用土を入れて準備した鉢に、
根鉢を崩した
ケロネ「スピードリオン」を入れます。
スリット鉢の
段差まで
用土を入れますので、
根元の位置を確認します。高い場合は、
用土を減らします。低い場合は
用土を増やします。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土は入れないで、赤玉土の小粒だけにしました。
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の
段差より少し下まで
用土を入れます。
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
ケロネ「スピードリオン」の植え付け・植え替えが終わり、小さな鉢植えが完成しました。
ケロネ「スピードリオン」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ケロネ「スピードリオン」のは、乾燥が苦手ですので、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日に1回、暑い夏は朝と夕方の1日に2回、寒い冬は、地上部が枯れて休眠していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ午前中に日が当たる場所に移動させます。
ケロネ「スピードリオン」は、半日陰で育てます。暑さが厳しい夏は、直射日光が当たらないように注意します。
寒い冬は、地上部の葉や茎が枯れてなくなりますので、保護の必要はありません。暖かくなった春の芽吹きますので、完全に乾かないように、水遣りをします。
肥料を与える
ケロネ「スピードリオン」の苗から集めた
肥料。再利用します。
つぼみがあり、これから花が咲きますので、肥料を与えます。
株元から離れたところに、ピンセットで並べて、
置き肥します。
ケロネ「スピードリオン」の小さな鉢植えに、肥料を置き肥しました。
支柱で支える
植え付け・
植え替えをした後は、
根が張っていませんので、
風が強く吹くと倒れることがあります。
完成したケロネ「スピードリオン」の小さな鉢植えは、草丈が12センチぐらい。
コンパクトですので、いろいろな場所に飾ることができます。
草丈が小さいですが、つぼみがたくさんありますので、支柱で支えます。
支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
竹串を鉢の底まで深く挿して、茎に沿わせるとよいです。
2本の
支柱で挟むようにするとよいです。
正面を決めて、陰になるところに竹串を挿せば、あまり目立ちません。
ケロネ「スピードリオン」の育て方のポイント
- 半日陰で、風通しのよい場所で育てる。直射日光を避ける。
- 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春と秋に緩効性肥料を置き肥で与える。
- 植え付け・植え替えは、春の3月頃と秋の10月頃。
ケロネ「スピードリオン」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春の3月頃に、植え替えをするとよいです。
花が終わり、寒い冬になると地上部が枯れますので、地際で切ります。暖かくなった春に芽吹き、毎年、美しい花が楽しめます。
ケロネ「スピードリオン」の今後
10月21日に、ケロネ「スピードリオン」の苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候です。
最初の目標は、つぼみがたくさんありますので、美しい花を咲かせることです。
ケロネ「スピードリオン」の今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
夏から秋に花が咲く植物を育てていますので、参考にして下さい。
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