オキザリス「パルマピンク」は、カタバミ科カタバミ属、耐寒性多年草の球根植物です。南アフリカが原産地になります。
学名は、Oxalis flavaで、セイヨウカタバミと呼ばれることがあります。オキザリス「パルマピンク」は、オキザリス・フラバの園芸品種です。
花が咲く時期は10月~11月の秋ですので、球根から育てる場合は、夏の7月~9月頃に植えます。
花茎が長く伸びて、先端に直径2~3センチぐらいに花を1輪咲かせます。花の形は、5枚の花びらがプロペラのように重なります。花の色はピンク色で、中心部分が黄色です。
オキザリス「パルマピンク」の葉は鳥足状複葉、手を広げたような形で、細長い小さな葉が、2~12枚あります。
10月上旬に、ホームセンターで、オキザリス「パルマピンク」の苗が値引き販売されていましたので、購入して育てます。
オキザリス「パルマピンク」の苗
オキザリス「パルマピンク」の苗のラベルで、
花の色や形を確認して購入しましょう。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
カタバミ科
オキザリス
開花期…10月~3月
用 途…プランター・花壇・コンテナガーデンetc
場 所…日当たりと水はけのよい場所を好みます。冬場の強い霜は花を傷めるので注意。
水やり…土の表面が乾いたら午前中にたっぷり与えて下さい。
肥 料…1ヵ月に1度、緩効性の置き肥1~2gを与えて下さい。
オキザリス「パルマピンク」の苗の草丈は10センチぐらいです。
オキザリス「パルマピンク」の草丈は、5~15センチ1メートルぐらいと小さく、コンパクトな株ですが、たくさん花が咲きます。
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。
オキザリス「パルマピンク」の苗の葉は、黄色に変色することなく、葉の状態はよいです。
オキザリス「パルマピンク」の
葉は手を広げたような形で、
葉の長さが2.5センチぐらいです。
数が多い葉もああります。
オキザリス「パルマピンク」の苗を選ぶときは、
葉の色がよく、茎が間延びしていないものがよいです。
オキザリスのいろいろな品種
左の鉢は、
オキザリス「バリアビリス」。可愛らしい三つ葉が特徴です。
オキザリス「パルマピンク」と比べると、葉の形が大きく異なります。
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左の鉢は、覆輪の
花が美しい
オキザリス「バーシカラー」。
花や葉が小さく、オキザリス「パルマピンク」とは別の植物のようです。
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左の鉢は、
オキザリス「Newロングランチェリー」。寒い冬に、鮮やかなピンク色の
花が咲きます。
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左の鉢は、オキザリス「シャイニングライトピンク」です。
葉の形が、オキザリス「パルマピンク」と同じで、オキザリス・フラバの園芸品種になります。夏越しして、葉が芽吹き始めています。
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オキザリスは品種がたくさんあり、花の咲く時期や花の形や色、葉の形が異なりますので、好みの品種を探す楽しみがあります。
オキザリス「パルマピンク」の小さな鉢植え
オキザリス「パルマピンク」は、大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、
植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
オキザリス「パルマピンク」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、オキザリス「パルマピンク」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、オキザリス「パルマピンク」を小さな鉢植えで育てることができます。
霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、オキザリス「パルマピンク」を最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入しています。左から3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)、4号(直径12センチ)。
苗を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の4号の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。
花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段は
スリット鉢のまま育てます。
オキザリス「パルマピンク」の立派な鉢植えになる予定です。
オキザリス「パルマピンク」の用土
オキザリス「パルマピンク」は、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と
腐葉土が、均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、
水はけがよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで
用土を入れて、
オキザリス「パルマピンク」の鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
オキザリス「パルマピンク」の肥料
オキザリス「パルマピンク」の肥料は、成長期と花が咲く時期に、緩効性化成肥料を置き肥で与えます。
つぼみがあり、花が咲きますので、植え付け・植え替えをするときに、緩効性化成肥料を元肥として与えることにしました。
元肥は、苗木を植え付け・植え替えをするときに、用土に施す肥料のことです。
N(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)が5:8:5と、P(リン酸)が多めの花が咲く植物用の肥料です。
5:8:5で合計18、合計の数字が30未満ですので、低度化成肥料になります。30以上は高度化成肥料です。
強くありませんので、気軽に使うことができる肥料になります。
数字が大きいほうが得した気分になりますが、肥料に弱い植物がありますので、注意が必要です。
肥料は説明書をよく読み、適量を与えましょう。
100均のマドラースプーンに1杯で3グラム、少量の肥料を元肥として用土に混ぜます。
肥料の説明書の1株当たりの元肥の8グラムより少ないです。
肥料は少なく与えて、葉が黄色になったり、成長が悪かったりして、足りない場合は追肥します。
用土の上に
肥料を入れました。
根に肥料が直接、触れるとよくないですので、竹串を使って、軽く混ぜます。
肥料と用土を軽く混ぜて、元肥を施しました。
オキザリス「パルマピンク」の植え付け・植え替え
オキザリス「パルマピンク」の苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
オキザリス「パルマピンク」の植え付け・植え替えに適した時期は、秋の9月~10月になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
オキザリス「パルマピンク」の苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
オキザリス「パルマピンク」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
オキザリス「パルマピンク」の根鉢
オキザリス「パルマピンク」の苗をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
オキザリス「パルマピンク」の根鉢の状態を確認すると、根の量は少なく、少し心配になります。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根の量が多くないですので、根鉢を軽く崩すだけにしたほうが枯れる心配がありません。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れ、汚れますので、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢を崩すと、
オキザリス「パルマピンク」の
球根がありました。
根鉢の底は、水はけが悪く、
根腐れしやすい場所になります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
オキザリス「パルマピンク」の根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
用土を入れて準備した鉢に、
根鉢を崩した
オキザリス「パルマピンク」を入れます。
スリット鉢の
段差まで
用土を入れますので、
根元の位置を確認します。高い場合は、
用土を減らします。低い場合は
用土を増やします。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
球根を竹串で挿さないように、注意が必要です。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の段差より少し下まで用土を入れます。
仕上げに、表面の土は
軽石を敷きます。
軽石は固く、
水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
オキザリス「パルマピンク」の植え付け・植え替えが終わり、小さな鉢植えが完成しました。
オキザリス「パルマピンク」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
オキザリス「パルマピンク」の水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日に1回、暑い夏は休眠していますので、完全に乾かないように1~2日1回、寒い冬は、2~3日に1回ぐらい、土が凍らないように午前中に水遣りをします。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ午前中に日が当たる場所に移動させます。
オキザリス「パルマピンク」は、日当たりのよい場所で育てます。半日陰でも育てることができますが、茎が長く伸びて徒長しやすく、花の色が悪く、数が少なくなります。
支柱で支える
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。
支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
竹串を鉢の底まで深く挿して、
茎に沿わせるとよいです。
竹串を挿すことで、葉の向きを修正できます。バランスがよくなるようにしました。
正面を決めて、陰になるところに竹串を挿せば、あまり目立ちません。
オキザリス「パルマピンク」の育て方のポイント
- 日当たり、風通しのよい場所で育てる。休眠期の夏は日陰で管理。
- 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、秋に緩効性肥料を置き肥で、少量。
- 植え付け・植え替えは、秋の9月~10月が適しています。
オキザリス「パルマピンク」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、夏の終わり、涼しくなった9月~10月に、球根を取り出して植え替えをします。
株が込み合ってきたら、植え替えのときに球根の数を減らします。
オキザリス「パルマピンク」の今後
10月12日に、オキザリス「パルマピンク」の苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、10月中旬ぐらいから涼しくなり、花が咲く時期になります。
最初の目標は、美しい花を咲かせることです。
オキザリス「パルマピンク」の今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
いろいろな品種のオキザリスを育てていますので、参考にして下さい。
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