モミジバゼラニウムは、ゼラニウムの園芸品種で、フウロソウ科テンジクアオイ属の常緑性多年草です。南アフリカのケープ地方が原産地になります。
学名は、Pelargonium x hortorum 'Vancouver Centennial'で、星咲ゼラニウムと呼ばれることがあります。
花が咲く時期は四季咲き性ですので、適した気温であれば、いつでも花を楽しめます。日本の気候では、春と秋によく咲きます。
花の色は赤色で、普通のゼラニウムより小さく、花を楽しむより、葉を楽しむ品種です。
モミジバゼラニウムの葉は、名前の通り、モミジのような形になります。
10月上旬に、ホームセンターで、モミジバゼラニウムの苗が販売されていましたので、購入して育てます。
モミジバゼラニウムの苗
モミジバゼラニウムの苗のラベルは、
花の写真がなく、色や形を確認することができません。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
もみじ葉ゼラニューム
Pelargonium zonale hybrids
観賞期
周 年
用 途
鉢植え・プランター・花壇
育て方のポイント
日当たりの良い場所で、水はけのよい土に植えて下さい。冬場は室内で管理して下さい。土は乾燥気味に育て、成長期には肥料を定期的に与えて下さい。株を大きくするには、花芽をこまめに摘み取るとよいでしょう。
モミジバゼラニウムの苗の草丈は8センチぐらいです。
草丈が小さいことが購入した理由になります。小さな鉢植えで、いろいろな種類の植物をたくさん育てています。
モミジバゼラニウムは地植えすれば、、草丈が30センチぐらいまで大きく成長します。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
モミジバゼラニウムの苗の
葉は、モミジのように5裂から7裂に分かれ、中心が色づいています。
モミジバゼラニウムの
葉は、大きな
葉で、長さが3センチぐらいです。
葉の幅は5センチぐらい。
小さな
葉は5裂です。
モミジバゼラニウムの苗を選ぶときは、葉の色がよく、間延びしていない、節の間隔が小さいものがよいです。
左の鉢は、普通のゼラニウムです。
普通のゼラニウムの葉も、切れ込みがあり、3裂しています。
モミジバゼラニウムと普通のゼラニウムは、育て方に違いがありません。普通のゼラニウムを育てている記事がありますので、参考にして下さい。
関連記事
モミジバゼラニウムの小さな鉢植え
モミジバゼラニウムは、大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
モミジバゼラニウムの鉢のサイズは、苗よりも二回り大きなサイズで、15センチ(5号)ぐらいが適しています。
小さな鉢で、コンパクトな株で、
モミジバゼラニウムの美しい
葉を楽しむために、
直径9センチ(3号)で、育てることにチャレンジします。
ビニールポットの状態のままで、鉢に入れると、
植え付け・植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
モミジバゼラニウムを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、モミジバゼラニウムを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、モミジバゼラニウムを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、モミジバゼラニウムを最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入しています。左から2号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。
葉が美しい時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段は
スリット鉢のまま育てます。
モミジバゼラニウムの立派な鉢植えになる予定です。
モミジバゼラニウムの用土
モミジバゼラニウムは、水はけ(排水性)がよく、弱アルカリ性の用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土に石灰を混ぜるとよいです。
作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と
腐葉土が、均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで
用土を入れて、
モミジバゼラニウムの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
モミジバゼラニウムは、弱アルカリ性の用土を好みますので、石灰を使って中和します。
石灰は、100均でも販売されていますので、使う量が少ないときは便利です。
園芸に使う石灰は、苦土石灰と有機石灰があります。
苦土石灰は、
植え付け・
植え替えをする10日前ぐらいに、
用土と混ぜてから使用します。
有機石灰は、アルカリ度が低いですので、酸性の強い土の中和には使えませんが、変化が穏やかなため、苗を
植え付け・植え替えをする直前でも、問題ありません。
有機石灰は、効果が強くないですので、植え付け・植え替えをするときに、混ぜることができます。
100均のマドラースプーンに1杯ぐらいの有機石灰を用土に混ぜます。小さじより小さいですので、3グラムになります。
説明書では、「1㎡あたり150g」と記載されています。
鉢は3号ですので、直径9センチになりますので、面積は0.045×0.045×3.14=0.006358…となり、およそ0.006㎡。
0.5グラムぐらいが適量になります。量が多いですが、有機石灰ですので、強いアルカリ性になることはありません。
有機石灰で、用土を中和します。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
モミジバゼラニウムの植え付け・植え替え
モミジバゼラニウムの苗を鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
モミジバゼラニウムの植え付け・植え替えに適した時期は、春の4月~6月と秋の9月になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
モミジバゼラニウムの苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
モミジバゼラニウムの苗をビニールポットから取り出すことができました。
モミジバゼラニウムの根鉢
モミジバゼラニウムの苗をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
モミジバゼラニウムの根鉢の状態を確認すると、根の量は少なく、少し心配になります。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
10月上旬と、植え付け・植え替えの時期を少し過ぎていますので、根鉢を軽く崩すだけにしたほうが枯れる心配がありません。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れ、汚れますので、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、水はけが悪く、
根腐れしやすい場所になります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
モミジバゼラニウムの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
用土を入れて準備した鉢に、
根鉢を崩した
モミジバゼラニウムを入れます。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置を確認します。高い場合は、用土を減らします。低い場合は用土を増やします。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の
段差より少し下まで
用土を入れます。
仕上げに、表面の土は
軽石を敷きます。
軽石は固く、
水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
モミジバゼラニウムの植え付け・植え替えが終わり、小さな鉢植えが完成しました。
モミジバゼラニウムの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
モミジバゼラニウムの水遣りは、多湿に弱い性質ですので、鉢の土がよく乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。冬は乾かし気味にします。
春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ午前中に日が当たる場所に移動させます。
モミジバゼラニウムは、日当たりのよい場所で育てます。半日陰でも育てることができますが、茎が長く伸びて徒長しやすく、花の色が悪く、数が少なくなります。
長期間、雨が当たると、葉や花が腐ることがありますので、梅雨や秋の長雨の時期は、雨が当たらない軒下などで管理します。
モミジバゼラニウムの育て方のポイント
- 日当たり、風通しのよい場所で育てる。真夏は西日を避ける
- 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。石灰で中和。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春と秋に緩効性肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春の4~6月、秋の9月が適しています。
モミジバゼラニウムは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
耐寒性が弱いですので、寒い冬は室内で管理すると安心できます。
根の成長がよく、根詰りしやすいですので、鉢植えは、2~3年で、植え替えると安心できます。
モミジバゼラニウムの今後
10月9日に、モミジバゼラニウムの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、屋外で冬越しできるか?確認します。
モミジバゼラニウムの今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
0 件のコメント :
コメントを投稿