ランタナ「七変化」の育て方:小さな鉢植えで花の色の変化を楽しむ


 
ランタナ 七変化 育て方
ランタナ「七変化」は、クマツヅラ科シチヘンゲ属(ランタナ属)の常緑性低木です。熱帯植物ですので、熱帯のアメリカ、ブラジル、ウルグアイなどが原産地になります。

学名は、Lantanaで、ランタナ「七変化」は、ランタナ・カマラ(Lantana camara)系の園芸品種です。の色がオレンジ・ピンク・イエローなどがあり、の色が変化することが名前の由来になります。

が咲く期間が、5月~10月と長く、小さなが半球状に、たくさん咲き続けます。

耐寒性は、やや弱いですが、関東地方より西の温暖な地域では、屋外で冬越しできますが、室内で保護したほうが安心できます。

10月上旬に、ホームセンターで、が咲き終わったランタナ「七変化」の苗木が、値引き販売されていましたので、購入して育てます。

小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、美しいを楽しみます。



ランタナ「七変化」の苗木

ランタナ 七変化 苗木
ランタナ「七変化」の苗木のラベルで、の色や形を確認します。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

ランタナ
七変化

開花期
5月~11月

用 途
花壇、鉢植え、吊り鉢

育て方のポイント
日当たり、水はけのよい所を好みます。夏は毎日水をたっぷり与え、冬は土が乾いてから与えてください。肥料は2ヵ月に1回施す程度でよい。








ランタナ 七変化 樹高
ランタナ「七変化」の苗木の樹高は10センチぐらい。

ランタナ「七変化」の樹高は、地植えすると、樹高が1メートルぐらいまで成長します

小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。


ビニールポット
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。


花 咲き終わった
購入したランタナ「七変化」の苗木は、値引き販売されていましたので、が咲き終わっています。

10月上旬と、が咲く時期が終わりますが、花がら摘みをして、切り戻しをすれば、もう一度、が咲く可能性があります


葉の長さ
の長さは、3センチぐらいと小さいです。


葉の幅
の幅は2センチぐらい。


節の間隔
ランタナ「七変化」の苗木の選び方は、に変色がなく、節の間隔が小さい、元気な苗木を選びましょう



ランタナ「七変化」の小さな鉢植え

小さな鉢植え
ランタナ「七変化」は、樹高が1メートルぐらいまで成長する常緑性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


雰囲気
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。


スリット鉢
ランタナ「七変化」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます


八角形
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

根詰りすることがなく、ランタナ「七変化」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。

根詰りすると、生育が悪くなり、の数が少なくなりますので、注意が必要です。


3号
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ランタナ「七変化」を小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く、葉焼けする暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


鉢カバー
スリット鉢が入る鉢を購入して、鉢カバーとして利用します。が美しく咲く時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。


立派な鉢植え
ランタナ「七変化」の立派な鉢植えになる予定です。



ランタナ「七変化」の用土

ランタナ 七変化 用土
ランタナ「七変化」は、水はけがよい用土が適しています

ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。

作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜた用土が適しています。


均一
赤玉土腐葉土が均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を薄く敷きました。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢 準備
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、ランタナ「七変化」の鉢の準備ができました。

植え付け植え替えは、最初に鉢の準備をします

土の中にあるは乾燥しやすいですので、短時間で植え付け植え替えをする必要があります。



ランタナ「七変化」の植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
ランタナ「七変化」の苗木を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

ランタナ「七変化」の植え付け植え替えに適した時期は、4月~10月頃になります

10月上旬植え付け・植え替えの時期が終わりますので、根鉢を軽く崩すだけにするとよいです。



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、底を確認します

がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。

がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。


横向き
ランタナ「七変化」の苗木を鉢受け皿の中に、横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
ランタナ「七変化」の苗木をビニールポットから取り出すことができました。



ランタナ「七変化」の根鉢

ランタナ 七変化 根鉢
ランタナ「七変化」の苗木をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
根鉢の状態は、が多くないです。白いは新しく、黒色のは腐敗しています。

根鉢の底でが巻くサークリング現象が発生しています。長く伸びているがありますので、を切る必要があります。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

10月上旬と、植え付け・植え替えの時期が終わりますので、根鉢をあまり崩さないほうがよいです。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

ホームセンターで、値引き販売されていた苗木ですので、長期間、店頭に並び、表面は汚れています。


根元
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

竹串は素材が竹ですので、適度な硬さでを傷つけにくく、使いやすいです。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります


株分け
ランタナ「七変化」の苗木は、2つの株がありますが、10月上旬と、植え付け・植え替えの時期が終わりますので、株分けをしないことにしました。


根鉢の底
根鉢の底は、水はけが悪く、根腐れしやすい場所になります。


根腐れ
竹串をほぐし、土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。


長く伸びた根
根鉢の底を崩して、固まったをほぐしました。長く伸びたが、たくさんあります。


ハサミ
鉢の底で巻いて、長く伸びたハサミで切りました。


根詰り
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。

枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、長く伸びた不要なは取り除きます。

根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

鉢に入れます
根鉢を崩したランタナ「七変化」を用土を入れて準備した鉢に入れます。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります

鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


赤玉土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。


隙間
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


段差
用土スリット鉢段差の少し下まで入れました。

ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。


散水ノズル
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


完成
ランタナ「七変化」の小さな鉢植えが完成しました。

小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。



ランタナ「七変化」の管理

水遣り
ランタナ「七変化」の苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

ランタナ「七変化」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。

寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

ランタナ「七変化」は、日当たり・風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、葉焼けを防ぐために。西日が当たらない半日陰がよいです。

半日陰でも育てることができますが、枝が徒長したり、の数が少なくなったりしますので、注意が必要です。

耐寒性が弱いですので、寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心できます。暖地でも、南向きの日当たりのよい、冷たい風が当たらない場所で、管理して下さい。

ランタナ「七変化」は、耐寒性が弱いですので、管理をしっかりする必要があります。



ランタナ「七変化」の花がら摘み

ランタナ 七変化 花がら摘み
購入したランタナ「七変化」の苗木は、が終わって、ホームセンターで値引き販売されていました。


花がら摘み
ランタナ「七変化」は、ができやすいですので、が終わったら、花がら摘みをします

を作ろうとすると、たくさんのエネルギーを使いますので、株が弱ります。

花がら摘みをして、追肥することで、次々とが咲き続けます。


切り戻し
ランタナ「七変化」の花がら摘みは、花柄を取り除くだけでよいですが、切り戻しをすれば、コンパクトな株になり、次のが咲きやすくなります


切り戻し ハサミ
切り戻しは、枝をの上でハサミで切りだけです。



付け根
残したの付け根から芽吹き、が咲きやすくなります。


すべて
すべての枝を切り戻しをしました。


樹高 小さく
ランタナ「七変化」の小さな鉢植えは、樹高が小さくなりました。



ランタナ「七変化」の育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。夏は半日陰。
  • 用土は普通の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
  • 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は、春から秋に緩効性化成肥料を置き肥。
  • 植え付け植え替えは、4月~10月が適しています。

ランタナ「七変化」の特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

耐寒性が弱く、冬は室内で保護すると安心です。

鉢植えは、2年ぐらいに1回、植え替えをします水遣りのときに水が抜けなくなったり、の色が悪くなったりしますので、分かりやすいです。



ランタナ「七変化」の今後

ランタナ 七変化 今後
10月8日に、ランタナ「七変化」の苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。

冬の寒さが厳しくないですが、ランタナ「七変化」は耐寒性が弱く、5度以下になると枯れることがあります

寒さ対策をして、屋外での冬越しにチャレンジします。

10月が咲く時期を過ぎていますが、福岡県は、最高気温が25度を超える日がありますので、が咲く可能性があります。

ランタナ「七変化」の今後の様子はこの記事を更新します

1年間の育てる様子を記録します。


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