エリカ「メランセラ」の育て方:小さな鉢植えで秋に美しい花を楽しむ


 
エリカ メランセラ 育て方
エリカ「メランセラ」は、ツツジ科エリカ属の半耐寒性の常緑性低木です。南アフリカやヨーロッパが原産地になります。

学名は、Erica melantheraで、ハイデやヒースと呼ばれることがあります。

が咲く時期は、9月~12月で、鈴のような小さなが、たくさん咲くことが特徴です。園芸品種が多くあり、の色がたくさんあります。

エリカの中では、耐寒性がある品種ですので、温暖な気候なら屋外で冬越しできます。

10月上旬に、ホームセンターで、エリカ「メランセラ」の苗木が値引き販売されていましたので、購入して育てます。

小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、美しいを楽しみます。



エリカ「メランセラ」の苗木

エリカ メランセラ 苗木
エリカ「メランセラ」の苗木のラベルで、の色や形を確認して、購入します。の色がたくさんありますので、好みで選ぶとよいです。

「オータムルージュ」と記載されています。濃いピンク色のが特徴になります。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

生育温度 ー3℃~35℃
生育適温 15℃~25℃

お手入れ方法
用 土:排水性の良い酸性土を好みます。
肥 料:春と秋に市販の緩効性肥料を適度に与えてください。
水やり:鉢植えの場合、鉢土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水を与えてください。









エリカ メランセラ 樹高
エリカ「メランセラ」の苗木の樹高は28センチぐらい。

地植えすると、樹高が1.5メートルぐらいまで大きく成長します

小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。


ビニールポット
1辺が8センチぐらいのビニールポットに植えられています。


エリカ メランセラ つぼみ
購入したエリカ「メランセラ」の苗木は、つぼみがたくさんありますので、美しいが咲くことが期待できます。



エリカのいろいろな品種

ジャノメエリカ
左の鉢は、小さながたくさん咲く「ジャノメエリカ」は、2メートルぐらいまで大きく成長するエリカです。

が咲く時期が12月~4月と冬咲きのエリカになります。


葉や花
「メランセラ」との大きさや形が似ています。

育てやすい「ジャノメエリカ」の記事になります。
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ホワイトデライト
左の鉢は、エリカ「ホワイトデライト」です。の形が、「メランセラ」と大きく異なります。

が咲く時期が、10月~11月で、「メランセラ」と同じ秋咲きのエリカになります。


伸びる枝
真っ直ぐに、長く伸びる枝が特徴で、筒状の白いが、たくさん咲きます。

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セシルフローラ
「セシルフローラ」と比較すると、の形が大きく異なります。


秋咲き
エリカ「セシルフローラ」も、つぼみがあり、が咲きそうです。「メランセラ」と同じ秋咲きのエリカになります。

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ダーレンシス
「ダーレンシス」は樹高が30~60センチとコンパクトなエリカになります。


長い
「ダーレンシス」は、が咲く時期が、11月~4月と長いことが特徴です。

寄せ植えなどにも使いやすい「ダーレンシス」の育て方の記事です。
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シャミソニス
左の鉢は、エリカ「シャミソニス」です。樹高が小さく、30~45センチぐらいになります。


冬咲き
の雰囲気が似ていますが、「シャミソニス」は、の色が薄いです。

が咲く時期が2月~3月頃と、「メランセラ」と異なり、冬咲きのエリカになります。

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エリカ「メランセラ」の小さな鉢植え

小さな鉢植え
エリカ「メランセラ」は、樹高が1.5メートルぐらいまで成長する常緑低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


雰囲気
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。


スリット鉢
エリカ「メランセラ」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます


3号
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。

根詰りすることがなく、エリカ「メランセラ」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、エリカ「メランセラ」を小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


八角形
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


鉢カバー
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。


立派な鉢植え
エリカ「メランセラ」の立派な鉢植えになる予定です。



エリカ「メランセラ」の用土

エリカ メランセラ 用土
エリカ「メランセラ」は、ツツジ科ですので、酸性の用土を好みます

ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土に鹿沼土を2~3割合ぐらい混ぜて、酸性にするとよいです。

作る場合は、赤玉土鹿沼土ピートモス4:4:2の割合で混ぜた用土が適しています。


鹿沼土
鹿沼土は、ミニ盆栽でもよく使いますので、硬質小粒を使いました。


ピートモス
ピートモスは、使う量が少なく、あまり使うことがありませんので、容量の小さな100均の商品を使っています。

いろいろな植物に使いましたが、問題なく使えています。


100均
100均の商品ですが、袋の裏側に、

「水辺植物類などが分解、堆積し、泥炭化したものです。水もち、肥もちが良く酸性です。pH調整用としてもご利用いただけます。」と記載されています。


均一
赤玉土鹿沼土ピートモスが均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

エリカ「メランセラ」は、多湿を嫌いますので、鉢底石を敷くことをおすすめします。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢 準備
鉢の高さの底から3分目まで用土を入れて、エリカ「メランセラ」の鉢の準備ができました。

植え付け植え替えは、最初に鉢の準備をします

土の中にあるは乾燥しやすいですので、短時間で植え付け植え替えをする必要があります。



エリカ「メランセラ」の植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
エリカ「メランセラ」の苗木を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

エリカ「メランセラ」の植え付け植え替えに適した時期は、春の4月~5月頃です

10月上旬と、植え付け・植え替えの時期ではありません。根鉢を崩さないで、一回り大きい鉢に植え替えをすれば、大丈夫です。



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、底を確認します

がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。

がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。


横向き
エリカ「メランセラ」の苗木を鉢受け皿の中に、横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
エリカ「メランセラ」の苗木をポットから取り出すことができました。



エリカ「メランセラ」の根鉢

エリカ メランセラ 根鉢
エリカ「メランセラ」の苗木をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
根鉢の状態は、小さいビニールポットですので、がたくさんあり、根詰りに近いです。

白いは新しく、茶色のは古く、黒いは腐敗しています。はツツジ科ですので、とても細く、密になります。

根詰りに近い状態ですので、植え付け・植え替えをする必要があります。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

つぼみがあったり、が咲いたりしている苗木は、根鉢を崩さないで、植え付け・植え替えをします。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

ホームセンターで、値引き販売されていた苗木ですので、長期間、店頭に並び、表面はコケが生えています。


根元
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

竹串は素材が竹ですので、適度な硬さでを傷つけにくく、使いやすいです。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります


深植え
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、エリカ「メランセラ」の苗木は、根元が1.5センチぐらい土の中に埋まっていました。

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう


根鉢の底
根鉢の底は、が密になり固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、の成長がよくありませんので、崩します。


竹串 根
根鉢の底を竹串を使って崩します。固まっているをほぐします。


崩す
鉢の底は、が密にあり、竹串で崩すことができません。


根鉢の底 ハサミ
が密集していますので、根鉢の底をハサミで切り、取り除きます


100均 ハサミ
根鉢の回して、1周、ハサミで切ります。

土とを一緒に切りますので、ハサミの刃が傷みます。100均などで安いハサミを用意するとよいです。


密集
が密集している根鉢の底を取り除くことができました。


内側
外側はが密集していますが、内側は土があり、は多くありません。


根鉢の側面
根鉢の側面を竹串を使って、崩します。


根鉢 準備
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。

枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要なは取り除きます。

根鉢を崩して、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

鉢に入れます
根鉢を崩したエリカ「メランセラ」を用土を入れて準備した鉢に入れます。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


用土 入れる
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、鹿沼土の小粒だけにしました。


隙間
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

鹿沼土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


段差
用土スリット鉢段差のまで入れました。

ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。


鉢植え 完成
エリカ「メランセラ」の小さな鉢植えが完成しました。

小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。



エリカ「メランセラ」の管理

水遣り
エリカ「メランセラ」の苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

エリカ「メランセラ」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

多湿に弱いため、水の与え過ぎに注意が必要です。

乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。

寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。

が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れするとが傷みます

寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

エリカ「メランセラ」は、日当たり・風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、風通しのよい場所で管理します。

耐寒性はー3度までと強くないですので、寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心できます。暖地でも、南向きの日当たりのよい、冷たい風が当たらない場所で、管理して下さい。

エリカ「メランセラ」は常緑性ですが、耐寒性が弱いですので、管理をしっかりする必要があります。



支柱で支える

倒れる
植え付け植え替えをした後は、が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります


支柱
エリカ「メランセラ」の鉢植えは、樹高30センチぐらいありますので、支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます


竹串 支柱
小さな鉢植えですので、竹串支柱として使うことができます。


深く挿す
竹串を鉢の底まで深く挿します。


ビニールタイ
園芸用のビニールタイと固定します。


陰
正面を決めて、裏側に竹串を挿せば、幹の陰に隠れて、あまり目立ちません。


鉢カバー 鉢植え
鉢カバーに入れると、立派なエリカ「メランセラ」の鉢植えになります。

苗木が深植えされていましたので、少し樹高が高くなりました。



エリカ「メランセラ」の育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
  • 酸性の用土を好む。培養土に2~3割ぐらい鹿沼土を混ぜる。作る場合は、赤玉土と鹿沼土、ピートモスを4:4:2の割合で混ぜる。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は春と秋に緩効性化成肥料を与えます。
  • 夏は風通しのよい、半日陰で管理。冬は保護が必要。
  • 植え付け植え替えは、春の4月~5月頃が適しています。

エリカ「メランセラ」は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。

夏は、風通しのよい、半日陰で管理します。耐寒性が弱いですので、温暖な地域でも保護が必要です



エリカ「メランセラ」の今後

エリカ メランセラ 今後
10月3日に、エリカ「メランセラ」の苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは、簡単な保護で大丈夫ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。

エリカ「メランセラ」の今後の様子はこの記事を更新します

つぼみがたくさんありますので、美しいを咲かせることが、最初の目標です。

1年間の育てる様子を記録します。


















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