ルリマツリモドキは、イソマツ科ルリマツリモドキ属の多年草、または、落葉性低木です。
寒くなる冬に、地上部の葉や茎が、すべて枯れる多年草(宿根草)の品種と、葉だけが枯れて、茎(幹や枝)の残る落葉性低木の品種があります。
中国西部やヒマラヤ、エチオピアが原産地です。
学名は、Ceratostigmaで、ケラトスティグマやブータンルリマツリ、アルタイルリマツリと呼ばれることがあります。
ルリマツリモドキの花が咲く時期は、7月~10月で、青紫色の花が、長期間、次々と咲き続けます。
花壇やコンテナ、グランドカバーとして、利用されることが多いです。
9月下旬に、ホームセンターで、花が終わったルリマツリモドキの苗木が、値引き販売されていましたので、購入して育てます。
小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、来シーズンにコンパクトな樹で、美しい花を楽しみます。
ルリマツリモドキの苗木
ルリマツリモドキの苗木のラベルは、文字だけですので、
花の色や形を確認することができませんでした。
「ブルーサファイア」と記載されています。美しいブルーの花が咲き、季節によって葉の色が変化して、秋に紅葉が楽しめる品種です。
ウィルモチアナム種(C. willmottianum)の園芸品種で、半耐寒性半常緑亜低木に分類され、樹高は、30~60センチぐらいになります。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
ルリマツリモドキ
ブルーサファイア
Ceratostigma sp
開花期
6月~10月
用 途
鉢植え・プランター・花壇
育て方のポイント
丈夫で育てやすく、宿根草なので毎年楽しむことができます。日当たりと水はけの良い所を好みます。水やりは、水切れに注意して、土が乾く前に与えて下さい。晩秋になると葉が赤く色づき紅葉も楽しめます。
ルリマツリモドキの苗木の樹高は10センチぐらい。
ルリマツリモドキの樹高は、品種によって異なり、20センチ~1メートルです。「ブルーサファイア」の樹高は30~60センチまでと小さいです。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
ホームセンターで値引き販売されていた苗木で、
花が終わっています。
花が終わった後に、
花がら摘みをして刈り込むと、新しく芽吹き、
花が咲きます。
9月下旬ですので、もう少しで、花が咲く時期が終わります。花がら摘みをして、もう一度、花が咲くか?確認します。
小さな
葉も気に入りました。
葉の長さは、2センチぐらいと小さいです。
葉の幅は1.5センチぐらい。
ルリマツリモドキの苗木の選び方は、葉に変色がなく、節の間隔が小さい、元気な苗木を選びましょう。
ルリマツリモドキの小さな鉢植え
ルリマツリモドキ「ブルーサファイア」は、樹高が30~60センチぐらいまで成長する落葉性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ルリマツリモドキを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、ルリマツリモドキを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ルリマツリモドキを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。葉が美しくなる時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。
ルリマツリモドキの立派な鉢植えになる予定です。
ルリマツリモドキは、水はけがよく、通気性のある用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と
腐葉土が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
ルリマツリモドキの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ルリマツリモドキの植え付け・植え替え
ルリマツリモドキの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ルリマツリモドキの植え付け・植え替えに適した時期は、暖かくなった春の4月~6月と涼しくなった秋の9月~10月になります。
春の植え付け・植え替えは、成長期になりますので、根鉢を崩して大丈夫ですが、秋は、根鉢をあまり崩さないほうがよいです。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ルリマツリモドキの苗木を
鉢受け皿の中に、横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ルリマツリモドキの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
ルリマツリモドキの根鉢
ルリマツリモドキの苗木をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根が少ないです。白い根は新しく、黒色の根は腐敗しています。
根鉢の底で根が巻くサークリング現象が発生していますので、底で固まっている根がありますので、根を取り除く必要があります。
値引き販売されていた苗木は、小さなビニールポットで、長期間、育てられていますので、根詰りしていることが多いです。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
秋の植え付け・植え替えですので、根鉢をあまり崩さないほうがよいです。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
ホームセンターで、値引き販売されていた苗木ですので、長期間、店頭に並び、表面は汚れています。
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくく、使いやすいです。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
ルリマツリモドキの株分け
ルリマツリモドキの苗木は、幹が2つあります。
株分けをして、1株ずつ鉢に植え付け・植え替えをしたほうが、成長がよく、管理もしやすいです。
枯れることがありますので、株分けして、2つの鉢になると、予備の株になります。
竹串を使って、
根を傷つけないように、
根鉢を半分に分けます。絡まった
根を
竹串で、ほぐしながら、2つに分けます。
最後は、手でゆっくり引っ張り、株分けをします。
ルリマツリモドキを根鉢を崩して、2つの株に株分けして、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
右の株を準備した鉢に、植え付け・植え替えをします。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩して、
株分けした
ルリマツリモドキを
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土は細かく、保水性がありますので、赤玉土の小粒だけにしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
用土をスリット鉢の段差の少し下まで入れました。
ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。
仕上げに、表面の土は
軽石を敷きます。
軽石は固く、
水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
ルリマツリモドキの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
ルリマツリモドキの管理
ルリマツリモドキの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ルリマツリモドキの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、落葉していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ルリマツリモドキは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、水切れを防ぎます。
半日陰でも育てることができますが、枝が徒長したり、花が少なくなったりしますので、注意が必要です。
耐寒性が強いですが、寒さが厳しい地域は、保護すると安心できます。
ルリマツリモドキの苗木を株分けして、もう1つの株も鉢に、植え付け・植え替えをしました。
支柱で支える
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。
支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
幹に沿わせて、
竹串を鉢の底まで深く挿します。
2本の
竹串で、挟むようにすると、倒れる心配がないです。
根元の葉を取り除く
根元に近いところにある
葉は、
日当たりが悪く、黄色の変色しやすいです。
水遣りや雨で、土が跳ねかえり、土が付着することで、病害虫の原因になることがあります。
根元の葉をハサミで切って、取り除きます。
葉が少なくなりますが、見た目がよくなり、病害虫の予防になりますので、おすすめです。
ルリマツリモドキの花がら摘み
ルリマツリモドキは、ホームセンターで値引き販売されていましたので、
花が咲き終わっています。
花を取り除く花がら摘みをすることで、もう一度、花が咲く可能性があります。
ルリマツリモドキの
花がら摘みは、茎をハサミで切るだけですので、簡単です。
葉の上でハサミで切ると、残った
葉の付け根から、新しく
葉が芽吹きます。
ルリマツリモドキは、
花がら摘みをすると、樹高が小さくなりました。
葉が少なくなり、少し心配になります。
株分けをして、2つの鉢がありますので、1つの鉢だけを花がら摘みをしました。
ルリマツリモドキの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春から秋まで月に1回、緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春の4月~6月と秋の9月~10月。
ルリマツリモドキの特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは、2~3年ぐらいに1回、植え替えをします。水遣りのときに水が抜けなくなったり、葉の色が悪くなったりしますので、分かりやすいです。
ルリマツリモドキの今後
9月25日に、ルリマツリモドキ「ブルーサファイア」の苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは保護の必要がなく簡単ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
ルリマツリモドキ「ブルーサファイア」の今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
同じイソマツ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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