マリーゴールドの育て方:草丈が小さい「ポンポンブーケ」を小さな鉢植えで育てる


 
マリーゴールド 育て方
マリーゴールドは、キク科マンジュギク属の一年草です。半耐寒性で、多年草に分類される品種があります。

メキシコや中央アメリカが原産地で、学名はTagetes、クジャクソウや万寿菊、千寿菊と呼ばれることがあります。

が咲く時期は4月~12月と長く、鮮やかな黄色やオレンジ色などのを次々と咲かせることが、特徴です。

品種によって、の色や形、大きさに違いがありますので、好みのを選ぶことができます。

の形は一重や八重、クレスト咲があり、の色は黄色、オレンジ色、赤色、白色、複色などがあります。

主な品種は、たくさん枝分れして、草丈が小さいフレンチ・マリーゴールドとが大きく、草丈も大きくなるアフリカン・マリーゴールドです。

花壇や寄せ植え、コンテナ植えなど、どのように利用するか?によって品種を選ぶとよいです。

9月下旬に、園芸店で、マリーゴールド「ポンポンブーケ」の苗が販売されていましたので、購入して育てます。



マリーゴールドの苗

マリーゴールド 苗
マリーゴールドの苗のラベルで、の色や形を確認して購入しましょう。

ラベルは絵で、の写真がありません。購入した苗は、が咲いていますので、現物を確認することができました。

「ポンポンブーケ」と記載されています。黄色からオレンジ色系のいろいろなが咲くミックスポットです。半耐寒性一年草で、草丈が20~30センチと小さな品種になります。

マリーゴールドは、が春から秋まで、長期間、次々と咲きますので、興味がありましたが、草丈が大きく、購入するか?迷っていました。

草丈の小さいマリーゴールドですので、購入して、小さな鉢植えで育てます。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

マリーゴールド
ポンポンブーケ

性 質
花   期/3月~11月頃
耐 寒 性/やや弱いです。
耐 暑 性/強いです。
置き場所/日当たりと風通しの良い所に置いて下さい。夏場は半日陰に置いて下さい。
水 や り/土の表面が乾いたらたっぷりあげて下さい。夏場は過湿には弱いのでやり過ぎには注意して下さい。
病 害 虫/ハダニが付くことがあります。その場合は市販の殺虫剤で対処して下さい。

育て方のポイント
購入されたら大鉢やプランターや露地植えにすると管理がしやすく毎年楽しめます。
肥料は市販の固形肥料などを適量与えるだけで十分元気に成長します。









マリーゴールド 草丈
マリーゴールドの苗の草丈は10センチぐらいです。

草丈が小さいことが購入した理由になります。小さな鉢植えで、いろいろな種類の植物をたくさん育てています。

マリーゴールドは、品種によって、草丈が、20センチから1メートルぐらいと大きく異なりますので、購入するときに確認する必要があります。


ポット
直径10.5センチ、3.5号のプラスチック製のポットに植えられています。


マリーゴールド 花
購入したマリーゴールドの苗は、が咲いています。

たくさんある花びらはオレンジ色で、フチが鮮やかな黄色の覆輪です。


花の大きさ
の大きさは、直径3センチぐらいと小さく、コンパクトな株によく似合います。


つぼみ
つぼみがたくさんありますので、を楽しむことができます。

マリーゴールドの苗を購入するときは、がたくさん咲いているものより、つぼみがたくさんあるものがよいです。

購入して、植え付け・植え替えをしますので、が萎れる可能性があります。


マリーゴールド 葉
マリーゴールドは、互生で、羽状に深く裂けて、縁に鋸歯があります


葉の大きさ
の大きさは2センチぐらい。

マリーゴールドの苗を選ぶときは、の色がよく、間延びしていない、節の間隔が小さいものがよいです



マリーゴールドの小さな鉢植え

マリーゴールド 小さな鉢植え
マリーゴールドは、大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


スリット鉢
マリーゴールド小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます

根詰りすることがなく、マリーゴールドを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


3号
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。

マリーゴールドの苗は、3.5号(直径10.5センチ)のビニールポットですので、一回り小さな鉢ですので、株分けをして、植え付け・植え替えをします。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、マリーゴールド小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、マリーゴールド最適な環境で育てることができます


9センチ
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入しています。左から3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)、4号(直径12センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


鉢カバー
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。



マリーゴールドの用土

マリーゴールド 用土
マリーゴールドは、水はけ(排水性)、水もちがよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます

作る場合は、赤玉土腐葉土7:3の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土腐葉土が均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


3分目
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れました。植え付け植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。



マリーゴールドの植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
マリーゴールドの苗を株分けして、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

マリーゴールド植え付け植え替えに適した時期は、暖かくなった春の4月~6月になります



ポットから取り出す

底 確認
最初に、ポットの底を確認します

底の穴からがたくさん出ていますと、ポットから取り出すことができません。


ハサミ 切る
無理に取り出しますと、が切れますので、穴から伸びたはハサミで切ります。


根 キレイ
をキレイに切りました。


横向き
マリーゴールドの苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
ポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
マリーゴールドの苗をポットから取り出すことができました。



マリーゴールドの根鉢

マリーゴールド 根鉢
マリーゴールドの苗をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗を鉢やポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
マリーゴールド根鉢の状態を確認すると、の量は多く、細いがたくさんあります。

鉢の底でが巻くサークリング現象が発生しています。

白いは新しく、茶色のは古く、黒いは腐敗しています。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

9月下旬と、植え付け・植え替えの時期ではないですので、根鉢を軽く崩すだけにしたほうが枯れる心配がありません。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

根 密集
根鉢の底は、サークリング現象で、が密集していますので、根鉢の底をハサミで切り、取り除きます


1周
根鉢の回して、1周、ハサミで切ります。

土とを一緒に切りますので、ハサミの刃が傷みます。100均などで安いハサミを用意するとよいです。


取り除く
が密集している根鉢の底を取り除くことができました。


内側
外側はが密集していますが、内側は土だけで、はほとんどありません。



マリーゴールドの株分け

マリーゴールド 株分け
マリーゴールドを小さな鉢植えで育てますので、株分けをします。

根鉢の側面を竹串を使って、崩します。


竹串
竹串を使って、を傷つけないように、根鉢を半分に分けます。絡まった竹串で、ほぐしながら、2つに分けます。


根鉢の中心
根鉢の中心ぐらいまで、竹串で崩しました。


手
最後は、手でゆっくり半分に分けて、株分けすることができました。


4つの株
2つに株分けしたものをさらに2つに株分けして、マリーゴールドを4つの株ができました。

マリーゴールド根鉢を崩して、4つの株に株分けして、鉢に植え付け植え替えをする準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

花が咲いている株
最初に、が咲いている株を鉢に植え付けます。


入れる
用土を入れて準備した鉢に、根鉢を崩して、株分けしたマリーゴールドを入れます。


根元の位置
スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置を確認します。高い場合は、用土を減らします。低い場合は用土を増やします。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります

鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


赤玉土
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。


隙間
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


少し下
スリット鉢段差より少し下まで用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。


完成
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。

マリーゴールド植え付け植え替えが終わり、小さな鉢植えが完成しました。



マリーゴールドの管理

水遣り
マリーゴールドの苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えますに水がかからないように、水差しで、土の表に水を与えます。

マリーゴールド水遣りは、多湿に弱い性質ですので、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は落葉して休眠していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

つぼみができてからが咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみが傷みます



明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ午前中に日が当たる場所に移動させます。

マリーゴールドは、日当たりのよい場所で育てます



風通しをよくして病害虫を防ぐ

マリーゴールドは、雨が長く降ったり、多湿の状態にすると、や枯れたにカビの生える灰色かび病になります。

対策として、株元の枯れたを取り除き、風通しをよくします


株元
株元にあるをハサミで切って、取り除きます。


黄色 葉
株元のは日が当たりませんので、黄色に変色しています。


風通し
株元のがなくなり、風通しがよくなりました。

雨が当たらない場所で管理すれば、灰色カビ病を防ぐことができます。



マリーゴールドの育て方のポイント

  • 日当たりのよい場所で育てる。
  • 用土は普通の市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
  • 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は春から秋にリン酸の多い肥料。
  • 植え付け植え替えは、暖かくなった春が適しています。

マリーゴールドは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。



マリーゴールドの今後

鉢カバー
鉢カバーに入れると、立派な鉢植えになります。


3つの鉢
マリーゴールドの苗を株分けして、3つの鉢に植え付け・植え替えをしました。

小さな鉢は2.5号(直径7.5センチ)と、とても小さいです。小さい鉢でも花が咲き続けるか?確認します。

9月24日に、マリーゴールド「ポンポンブーケ」の苗を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。

マリーゴールド今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。


いろいろなキク科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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