小さな細い葉に淡黄色の覆輪が入り、美しい葉を楽しめるプリペット「レモン&ライム」。
プリペットを小さな鉢植えで育てています。コンパクトな株で、小さな鉢植えを目指していますので、剪定をする必要があります。
剪定した枝を挿し穂に使い、プリペットの挿し木にチャレンジします。
挿し木で株を増やすことができれば、枯れたときの予備になります。
プリペットの発根率は、どのくらいか?不明ですので、挿し木が簡単にできるか?確認します。
プリペットの鉢植え
プリペットを小さな
鉢植えで育てています。
苗木を植え付け・植え替えをする様子を詳しく記事に書きました。
関連記事
枝が長く伸びますので、
剪定する必要があります。
長く伸びた枝を
剪定しましたので、
プリペットの小さな鉢植えは、スッキリしました。
剪定した枝を捨てることは、もったいないですので、挿し穂にして、挿し木にチャレンジします。
プリペットの挿し木の時期
プリペットの挿し木に適した時期は、梅雨入り前の6月頃です。
前年に伸びた枝を使う挿し木は、「古枝挿し」と呼ばれます。暖かくなり始めた3月から4月にすることから「春挿し」と呼ぶこともあります。
新しく芽吹いて伸びた枝を使う挿し木は、「緑枝挿し」になります。
「古枝挿し」と「緑枝挿し」、それぞれにメリットとデメリットがあり、樹種によって成功率が異なります。
挿し木に適した時期は、その植物がよく成長する時期の少し前です。挿し穂の発根がよく、剪定で切った枝の回復も早くなります。
プリペットを秋に剪定をしましたので、秋の挿し木にチャレンジします。秋の挿し木は、発根した後に寒い冬を迎えますので、管理が難しくなります。
剪定した枝の水揚げ
プリペットを剪定した枝を水につけて水揚げをします。
水揚げする時間は、30分から2時間ぐらいが基本です。
水揚げをする時間は、一晩などといろいろな情報がありますが、2時間ぐらいで十分です。
葉と枝がたっぷり水分を含むことで、萎れて枯れることを防ぎます。葉と枝が水に漬かるように、水揚げは大きな容器が適しています。
プリペットの挿し穂を作る
プリペットの鉢植えを剪定した枝を使って、挿し穂を作ります。
挿し穂の長さは5~10センチぐらいが適していますので、剪定した枝を切り、長さを揃えます。
挿し穂の作り方
剪定した長い枝をハサミで3つに切りました。
挿し穂の下の部分は、土に挿しますので、
葉を取り除きます。
手で取り除くと、樹皮が剥がれることがありますので、葉の付け根をハサミで切るとよいです。
先端の葉を4~6枚ぐらい残します。
挿し穂は、先端の残した葉をハサミを使って半分に切ります。
葉から蒸散する水の量を減らす効果があります。植物は、葉で蒸散することで、根から水を吸収します。
根から水を吸収することができませんので、蒸散する量を減らします。
プリペットの葉は、小さいですので、半分に切らないでも大丈夫です。
プリペットを
剪定した枝が、
挿し穂になりました。
小さい挿し穂は、5センチぐらい。
挿し穂の長さによって、発芽率に違いがあるか?確認します。
プリペットの
挿し穂は7本あります。
挿し木は、時期や管理によって成功率が異なりますので、挿し穂ができるだけたくさんあるほうがよいです。
挿し穂の切り口
挿し穂の一番下の部分は、水を吸収しますので、枯れることなく、発根するために、大切になります。
剪定したときにハサミで切っていますので、よく切れる刃物でキレイな切り口を作ります。
よく切れる刃物は、カッターやカミソリがおすすめです。
新品の刃を使うことで、切れ味がよく、清潔な刃で切ることができます。
切り口を作るときは、水の中で切る水切りをします。
水が通る管である道管に、空気が入ることを防ぐためです。道管に空気が入ると、水の通りが悪くなります。
花屋さんなどでも、切り花を作るときに水切りすることが基本ですので、実績のある方法です。
切り口を斜めにすることで、断面積を大きくして、水を吸収しやすくします。
太い枝は、反対側も斜めに切り、クサビ形の
切り口にするとよいです。
すべての挿し穂を水切りで、切り口を作りました。
刃物を使う作業ですので、ケガに注意します。
発根促進剤ルートンを塗る
植物の発根を助ける発根促進剤ルートン。発根する可能性が高くなります。
ホームセンターなどで購入できます。価格が安いですので、使うことをおすすめします。
発根促進剤ルートンは、粉末ですので、鉢受け皿などの容器に出して使います。
使い方は、水で溶いてルートン液を作り、挿し穂を漬けたり、少量の水でペースト状にして切り口に塗ったりします。
粉末のまま使う簡単な方法を紹介します。
挿し穂は
水揚げで
水に濡れていますので、粉末の
発根促進剤ルートンが簡単に付着します。
挿し穂の
切り口を、粉末の
発根促進剤ルートンの中に入れるだけで、簡単に付着できました。
発根促進剤ルートンの挿し穂の準備ができました。
プリペットの挿し穂は、7本あります。すべての挿し穂が、発根することは難しいですが、半分以上の4本が発根して、挿し木が成功することを目標にします。
プリペットの挿し床の準備
挿し木で、用土を入れた容器のことを挿し床と呼びます。
プリペットの挿し床は、プラスチック製の鉢を使います。
挿し穂の長さの半分から2/3ぐらいを土の中に埋めますので、挿し穂の長さから鉢のサイズを決めます。
鉢底石を薄く敷きます。
水切れしないように、腰水で管理しますので、鉢底石を厚く敷くと用土が水に漬かりません。
発根した後は、そのままの状態で、翌シーズンの春に
鉢上げするまで育てる予定ですので、水はけがよくなるように
鉢底石を敷きます。
プリペットの挿し木の用土は、赤玉土の極小粒を使います。
粒が小さいほうが保水性がよく、挿し穂と接する面積が多いですので、乾きにくいです。
鉢の高さの3分目ぐらいまで
用土を入れます。
プリペットの
挿し床が準備できました。
プリペットの挿し木
挿し木は、挿し穂を挿し床に挿しますが、簡単な方法があります。
鉢の高さの3分目まで用土を入れて準備した挿し床に、プリペットの挿し穂を並べます。
長い挿し穂は、斜めに並べるとよいです。
斜めに挿すと、しっかり固定されて、風が吹いても動きませんので、おすすめです。
7本、すべての挿し穂を並べました。
並べた
挿し穂の上から、
用土である赤玉土の極小粒を入れます。
用土を半分ぐらいまで入れて、
挿し穂が重ならないように、位置を修正します。
プリペットの挿し木が完成しました。
挿し床に割りばしなどの棒で穴を開けて、1本ずつ挿すことは大変です。
挿し穂が長いと、深い穴を作る必要がありますので、挿すより用土を入れるほうが簡単になります。
挿し穂の数が多いときも、並べて用土を入れるほうが簡単になります。
プリペットの挿し木の管理
挿し木した後は、すぐに水遣りをします。たっぷり水を与えます。
用土が水を含むことで、挿し穂がしっかり固定されます。
プリペットの挿し木は、毎日、水遣りをして、用土が湿った状態を維持します。
霧吹きで葉に水を与える葉水は、根がなくなり水の吸収が少なくなっていますので、葉が萎れることを防ぐ効果が高いです。
プリペットの
挿し木は、直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
風が強く吹くと挿し穂が動きますので、風が当たらない場所が適しています。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて、
腰水で管理するとよいです。
プリペットの挿し木のポイント
- 30分から2時間ぐらい水につけて水揚げ
- 水の中で切る水切りで切り口を斜めに切る
- 発根促進剤ルートンを塗る
- 挿し床の用土は赤玉土の極小粒
- 乾かないように腰水で管理
プリペットの挿し木のポイントは5つだけです。難しいことはありませんので、気軽にチャレンジできます。
プリペットの挿し木の今後
今後のプリペットの挿し木の様子は、この記事を更新します。
発根の様子、冬越し、翌シーズンの春に鉢上げするまでを記録します。
9月21日に、プリペットの挿し木をしました。
0 件のコメント :
コメントを投稿