コプロスマは、アカネ科コプロスマ属の常緑性低木です。オーストラリアやニュージーランドが原産地になります。
学名はCoprosmaで、ホームセンターや園芸店で販売されている品種は、コプロスマ・レペンスやコプロスマ・カーキー(キルキー)です。
コプロスマ・レペンスは、枝が縦に伸びる立性で、光沢のある斑入りの葉が美しく、カラフルな葉が特徴になります。
コプロスマ・カーキー(キルキー)は、枝が横に伸びる這性で、小さな斑入りの葉が特徴です。
花が咲く時期は、3月~5月頃で、白い花が咲きますが、あまり目立ちませんので、観賞には適していません。
コプロスマは、晩秋の寒くなり始める時期に、葉が赤く色づき、美しい葉を楽しむことができます。
9月中旬に、ホームセンターで、コプロスマの苗木が値引き販売されていましたので、購入して育てます。
小さな鉢に、植え付け・植え替えをして、コンパクトな樹で、美しい葉を楽しみます。
コプロスマの苗木
コプロスマの苗木のラベルは、文字だけですので、
花の色や形を確認することができませんでした。
「イブニンググロー」と記載されています。
葉のフチがクリーム色で、ピンク色の赤みのある
葉は、夏の終わりに明るいオレンジ色に、色づく品種です。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
コプロスマ
【学 名】Coprosma
【属 名】アカネ科 コプロスマ属
【原産地】オーストラリア、ニュージーランド
【開花期】3~5月
管理方法
購入されたら、すぐに大きめの鉢か花壇等に植え替えて下さい。
日当たりと排水のよい場所を好みます。
春、秋は2~3日に1回、夏は毎日、冬は1週間に1回程度を目安に水を与えます。鉢底から数滴出るくらい十分に与えて下さい。過湿に注意して下さい。
耐寒性はありますが、強霜には注意して下さい。
コプロスマの苗木の樹高は15センチぐらい。
コプロスマの樹高は、品種によって異なります。「イブニンググロー」は、地植えすると、樹高が1メートルぐらいまで成長します。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています。
斑入りの
葉が美しい
コプロスマ。カラーリーフとして、寄せ植えで利用されることが多いです。
小さな細長い
葉も気に入りました。
葉の長さは、2センチぐらいと小さいです。
葉の幅は1センチぐらい。
コプロスマの苗木の選び方は、葉に変色がなく、節の間隔が小さい、元気な苗木を選びましょう。
コプロスマの小さな鉢植え
コプロスマは、樹高が1メートルぐらいまで成長する常緑性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
コプロスマを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、コプロスマを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、コプロスマを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径7.5センチと2.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の2.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは6.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2号(直径6センチ)、2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。
葉が美しくなる時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段は
スリット鉢のまま育てます。
コプロスマの立派な鉢植えになる予定です。
コプロスマは、水はけがよく、通気性のある用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を6:4の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と
腐葉土が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
コプロスマの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
コプロスマの植え付け・植え替え
コプロスマの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
コプロスマの植え付け・植え替えに適した時期は、暖かくなった春の4月~5月頃と涼しくなった秋の9月~10月になります。
春の植え付け・植え替えは、成長期になりますので、根鉢を崩して大丈夫ですが、秋は、根鉢をあまり崩さないほうがよいです。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
コプロスマの苗木を
鉢受け皿の中に、横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
コプロスマの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
コプロスマの根鉢
コプロスマの苗木をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根が多くないです。白い根は新しく、黒色の根は腐敗しています。
底で長く伸びている根がありますので、根を切る必要があります。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
秋の植え付け・植え替えですので、根鉢をあまり崩さないほうがよいです。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
ホームセンターで、値引き販売されていた苗木ですので、長期間、店頭に並び、表面は汚れています。
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくく、使いやすいです。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、コプロスマの苗木は、根元が1センチぐらい土の中に埋まっていました。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
コプロスマの株分け
コプロスマの苗木は、幹が2つあります。
株分けをして、1株ずつ鉢に植え付け・植え替えをしたほうが、成長がよく、管理もしやすいです。
枯れることがありますので、株分けして、2つの鉢になると、予備の株になります。
竹串を使って、
根を傷つけないように、
根鉢を半分に分けます。
絡まった
根を
竹串で、ほぐしながら、2つに分けます。
根の量が多くないですので、簡単に
株分けすることができました。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、長く伸びた不要な根は取り除きます。
根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
左の大きな株を準備した鉢に、植え付け・植え替えをします。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩して、株分けしたコプロスマを用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
用土をスリット鉢の段差の少し下まで入れました。
ウォータースペースを作るために、鉢のフチより1~2センチ下まで用土を入れますが、スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。
仕上げに、表面の土は
軽石を敷きます。
軽石は固く、
水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
雨や水遣りで土が跳ねて、葉に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。
コプロスマの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
コプロスマの管理
コプロスマの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
コプロスマの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
コプロスマは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、風通しのよい場所で管理します。
日陰でも育てることができますが、枝が徒長したり、葉の色が悪くなったりしますので、注意が必要です。
耐寒性が弱いですので、寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心できます。暖地でも、南向きの日当たりのよい、冷たい風が当たらない場所で、管理して下さい。
コプロスマは耐寒性が弱いですので、管理をしっかりする必要があります。
コプロスマの苗木を
株分けして、小さい株は2号(直径6センチ)のスリット鉢に、
植え付け・植え替えをしました。
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。
支柱を使って、幹を支えて、倒れることを防ぎます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
竹串を鉢の底まで深く挿して、枝に沿わせるとよいです。
コプロスマの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。夏は半日陰。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を6:4。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春から秋まで月に1回、緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春の4月~5月と秋の9月~10月。
- 剪定は、4月頃に、伸びた枝を切り戻す。
コプロスマの特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
耐寒性が弱く、冬は室内で保護すると安心です。
鉢植えは、2年ぐらいに1回、植え替えをします。水遣りのときに水が抜けなくなったり、葉の色が悪くなったりしますので、分かりやすいです。
コプロスマの今後
9月20日に、コプロスマの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは保護の必要がなく簡単ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
コプロスマの今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
同じアカネ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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