メギ(目木)は、メギ科メギ属の落葉性低木です。日本の関東地方より西の本州、四国地方、九州地方に自生しています。
学名は、Berberis thunbergiiで、コトリトマラズ,ヨロイドウシ,メグスリノキと呼ばれることがあります。
和名の「目木」は、葉や樹皮を煮詰めた汁が、洗眼に使われていたことが名前の由来です。
春の4月~5月に、小さな黄色の花が咲きます。花が終わった後は赤色の果実、秋の紅葉が楽しめる樹です。
メギの樹高は、地植えして成長すれば、1~2メートルぐらいまで大きくなります。
9月初旬に、ホームセンターで、メギの苗木が販売されていましたので、購入しました。
メギの苗木
メギの苗木のラベル。
「紅目木」と記載されていますので、葉が赤紫色です。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に、簡単に用途や栽培方法が記載されています。
水やり 鉢底まで水がしみるまでたっぷりかけて下さい。
〈12月~2月〉3日に1回 〈3月~4月〉1日に1回
〈5月~9月〉朝夕2回 〈10月~11月〉1日に1回
置場所 日当たりのよい所
肥 料 2月、6月、9月の年3回 化成肥料、油粕等少量
メギの苗木の樹高は、10センチぐらい。
地植え(庭植え)して大きく成長すると、1~2メートルぐらいになります。
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています。
幹の太さは、根元で4ミリぐらいと細く、小さな樹になります。
メギの苗木の選び方は、葉が変色してなく、元気で状態がよく、節の間隔が小さいことです。
メギの小さな鉢植え
メギは、樹高が1~2メートルぐらいまで成長する常緑性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、
植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。
メギは駄温鉢で育てます。準備した駄温鉢の直径12センチ、4号のサイズ。
駄温鉢は、素焼鉢を高温で焼き締めています。素焼鉢より用土の水分が蒸発しにくく、保水性がある鉢になります。
鉢の底に大きな穴がありますので、水はけがよいです。
鉢の高さは6センチぐらいと、浅型です。
用土が底の穴から流れ出ないように、鉢底ネットを設置します。
鉢底ネットは、針金で固定すると、
植え付け・植え替えのときに、ずれる心配がなくなります。
鉢底ネットを曲げた針金を使って、しっかり固定します。
2本の先端を鉢の底から出して、針金を鉢の底に沿って折り曲げます。
メギの用土
メギは、水もちがよく、腐植質に富んだ肥沃な用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
盆栽風に育てますので、赤玉土の小粒だけの用土をします。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
メギの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
メギの植え付け・植え替え
メギの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
メギの植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月~4月、秋の10月~11月になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、ポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
メギの苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
メギの根鉢
メギの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
メギの根鉢の状態を確認すると、根の量は普通で、太い根が長く伸びています。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の底は、
根や土が固まった状態で、
植え付け・植え替えをすると、
根の成長がよくありませんので、竹串を使って崩します。
鉢に植え付け・植え替えをする
メギの苗木を
用土を入れて準備した鉢に入れて、
根元の位置を確認します。
駄温鉢のフチより少し下まで用土を入れますので、根元の位置がフチになるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
メギの苗木を鉢に植え付け・植え替えをすることができ、小さな鉢植えが完成しました。
メギの管理
メギを植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
メギの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
メギは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。日差しが強い夏は、葉焼けしますので、日陰がよいです。
メギの育て方のポイント
- 日当たり・水はけの良い場所で育てる。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、花が終わった後に、緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは春の3月~4月、秋の10月~11月。
- 剪定は、落葉して1月~2月、または、花が終わった後。
メギは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。
メギの今後
9月9日に、メギの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候になります。
メギの今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
同じメギ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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