モミジバフウは、マンサク科フウ属の落葉性高木です。原産地は、北アメリカ東部から中南部になります。
学名は、Liquidambar styracifulaで、アメリカフウと呼ばれることがあります。
葉が、モミジのように5つに裂けて、切れ込みがあることが名前の由来です。3つにさせるフウは、タイワンフウになります。
モミジバフウは、育てやすく、病害虫に強いですので、街路樹などによく利用されます。秋に鮮やかな赤色に紅葉します。
樹が大きく成長すれば、春の4月~5月頃に、枝の先端に花が咲きます。花が終わった後に、たくさんの実をつけます。
春に新緑や秋の紅葉を楽しむために、モミジバフウを育てます。庭植えなどの大きな樹は、管理が大変になりますので、小さな鉢植えがよいです。
モミジバフウの苗木
モミジバフウの苗木は、種から発芽させて作った実生苗です。
種まきのポイントや様子を別の記事で詳しく書いていますので、参考にして下さい。
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モミジバフウの苗木の樹高は、10センチぐらい。
地植え(庭植え)して成長すると、幹が真っすぐに伸びて、樹高10メートルぐらいまで大きくなります。
モミジバフウの小さな鉢植え
モミジバフウの実生苗は、大きな駄温鉢に植えていますので、
鉢上げをします。
鉢上げは、鉢に丁寧に1株ずつ、
植え付け・植え替えをすることです。
モミジバフウを鉢上げする鉢は、ビニールポットを使います。価格が安いことが大きなメリットです。
ビニールポットの大きさは、直径6センチ、2号になります。小さな実生苗ですので、小さな鉢で育てます。
ビニールポットの高さは6センチぐらい。
ビニールポットは、底に穴があり、
用土が流れ出ますので、鉢底ネットを敷きます。
底に、鉢底ネットを敷き、ビニールポットの用意ができました。
モミジバフウの用土
モミジバフウは、水はけがよく、肥沃な用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
モミジバフウの植え付け・植え替え
モミジバフウの苗木を大きな駄温鉢から取り出して、ビニールポットに植え付け・植え替えして、鉢上げをします。
必要な道具は、ハサミとピンセット、竹串、食器のナイフです。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
鉢から苗木を取り出す
鉢と土の隙間にナイフを入れ、そのまま1周させます。
根詰まりしていますと、ナイフを1周させることができませんので、一度抜き、別の場所に入れます。
園芸用の専用の道具である「植え替えナイフ」「スパチュラ」がありますが、食器のナイフで代用できます。
ステンレス製ですので、さびにくく、強度があります。
モミジバフウの苗木を駄温鉢から取り出すことができました。
モミジバフウの根の状態
駄温鉢から取り出して、モミジバフウは根鉢になりました。
モミジバフウは、細い
根ですが、たくさんありますので、
根の状態はよいです。
根鉢を崩して株分け
モミジバフウの根鉢を竹串を使って用土を崩し、1株ずつに株分けします。
用土をすべて取り除き、
モミジバフウの
根がよく見えるようになりました。
絡まった
根を竹串を使って、切らないように丁寧にほぐします。
用土を取り除き、
株分けした
モミジバフウの苗木は、乾かないように水に浸けます。
モミジバフウの実生苗は、たくさんありますので、植え付け・植え替えが大変です。
苗木の準備
モミジバフウの大きな苗木は、10センチぐらい。
太くまっすぐに伸びた直根の先端をハサミ切ります。
小さな鉢植えで育てますので、直根を切ることで、横根が増えて、樹形がよくなります。
根が少なくなって心配になりますが、水を吸収している
根は先端付近になりますので、長く伸びた
根は不要です。
モミジバフウの苗木は、細い根ですので、植え付け・植え替え後は、しっかり管理をします。
モミジバフウの苗木は、幹が真っ直ぐに伸びていますので、針金を使って、幹に曲を付けます。
針金は、直径1.5ミリのアルミ線を使います。幹に対して少し太いですが、太いほうが幹に食い込みにくいです。
長さが20センチぐらいの針金を使います。
幹に針金をかけます。幹に対して、45度ぐらいの角度で斜めに巻くとよいです。
苗木を固定するために、根元の針金を10センチぐらい残します。
モミジバフウは、幹が真っすぐに伸びますので、小さな鉢植えで育てると、樹形がよくありません。
根元に残した針金を丸く曲げます。
モミジバフウの苗木は、根の量が少ないですので、倒れやすくなります。針金で固定することで、倒れることを防ぎます。
鉢に植え付けて鉢上げ
根を切り、針金をかけた
モミジバフウの苗木を用意したビニールポットに入れます。
作った用土を一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
ビニールポットの高さの底から8分目ぐらいまで用土を入れ、モミジバフウの苗木の鉢上げが完成しました。
モミジバフウの管理
モミジバフウを鉢上げした後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
モミジバフウの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、落葉していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
鉢上げした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
モミジバフウは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。日差しが強い夏は、葉焼けしますので、日陰がよいです。
直根を切り、針金をかけた
モミジバフウは3つの鉢。
直根を切らないで、針金をかけてないモミジバフウを3つの鉢。
合計6つの鉢のモミジバフウを育てます。
成長の違いを確認します。
残った苗木は、まとめて植え付けて、予備として育てます。
モミジバフウの育て方のポイント
- 日当たりの良い場所で育てる。真夏は西日を避ける。
- 用土は市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 剪定は、落葉している時期に、不要な枝を切る。
- 植え付け・植え替えは、春の芽吹く前の2月~3月。
モミジバフウは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
肥料は必要ありません。鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。
モミジバフウの今後
9月7日に、モミジバフウの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候です。残暑が厳しく、暑い日が多いですので、水切れしないように注意が必要です。
モミジバフウの今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
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