プリムラ・ジュリアンは、花も株も小さいことが大きな特徴。プリムラ・ポリアンサと小型の品種のプリムラ・ジュリエを交配させて、日本で作られた園芸品種になります。
晩秋の11月~春の4月頃まで花が咲き続けますので、寂しくなる寒い冬に、おすすめです。暑さに弱いため、日本の気候では夏越しが難しく、一年草として扱われています。
花が終わった後に結実して、種ができたので、プリムラ・ジュリアンの種まきにチャレンジします。
プリムラ・ジュリアンの種まきの時期
プリムラ・ジュリアンの種まきに適した時期は、春の5月~6月頃、または、秋の9月~10月頃になります。
種まきをする時期は、花が終わった春に、種を採取してすぐに、種まきをする「採りまき」と、乾かないように湿らしたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管する秋の種まき、2つの時期があります。
冷蔵庫に保管することは、家族がいると難しいですので、種を採取して、すぐに種まきをする「採りまき」をします。
「採りまき」は、種を管理する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、発芽した後に、暑さが厳しい夏を迎えることです。
プリムラ・ジュリアンから種を採取する
1月10日、撮影。
寒い冬に美しい花が咲くプリムラ・ジュリアン。花の色や模様、形が豊富にあります。
花の形、雄しべや雌しべの長さによって、花が終わった後に結実して、種ができるものとできないものがあります。
プリムラ・ジュリアンの種は、販売されていますので、購入することができます。
育てている小さな鉢植えのプリムラ・ジュリアンに、結実して種ができています。
プリムラ・ジュリアンの種の大きさは、2ミリぐらいです。とても小さいですので、なくさないように注意します。
鉢受け皿の中で作業するとよいです。
プリムラ・ジュリアンの種まき
プリムラ・ジュリアンの種まきをするために、種床を準備します。
用土を入れることができれば、種床はどのような容器でも大丈夫です。発芽した後も、しばらく育てますので、プラスチック製の鉢を使います。
種床の準備
鉢底石として軽石を敷きます。
水はけ(排水性)がよくなるように、
鉢底石を敷きます。鉢の底に1センチぐらい
鉢底石を敷きました。
プリムラ・ジュリアンの種が発芽した後、しばらくの間、植え替えをしないで育てる予定ですので、種床は普通の鉢植えと同じ準備をしました。
プリムラ・ジュリアンの種まき(実生)の用土は、赤玉土の小粒です。ホームセンターや園芸店で販売されている価格の安い赤玉土でよいです。
心配な場合は、種まき専用の用土がありますので、使うとよいでしょう。
盆栽のように長期間、植え替えをしないための用土でなく、発芽するまでの短期間と発芽した後の栽培のための用土ですので、安い赤玉土で問題ありません。
赤玉土の小粒では、
プリムラ・ジュリアンの
種は、とても小さいですので、隙間に入りそうです。
種が隙間に入らないように、
表面は、赤玉土の細粒を敷きました。
鉢の高さの6分目くらいまで用土を入れて、種床の準備が完了です。
種をまく
種まきをする前に、
種床に
水遣りをします。鉢の底から
透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
最初に泥水が流れますが、赤玉土の表面に付着している微塵が原因です。微塵は固まると、排水性(水はけ)が悪くなりますので、最初の水遣りで、流し出します。
プリムラ・ジュリアンの
種は、とても小さいですので、ピンセットを使って、
種まきをします。
プリムラ・ジュリアンの
種をピンセットを使って並べて、準備した
種床に
種まきします。
プリムラ・ジュリアンの種は、好光性種子(こうこうせいしゅし)になります。
好光性種子は、発芽するために光が必要とする種のことです。種まきをした後に、種の上に用土を掛ける覆土をする必要がありません。
プリムラ・ジュリアンの種まきが完成しました。
種まき後は、すぐに
水遣りをします。
プリムラ・ジュリアンの
種は、好光性種子で、
種の上に
用土を掛ける覆土をしていませんので、
じょうろで水遣りをすると、種が流れます。
種が流れないように、霧吹きで水遣りをしたり、鉢受け皿に水を入れて、腰水で管理します。
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
プリムラ・ジュリアンの種まきの管理は、難しいことはなく、用土が乾かないことを注意するだけです。
天気がよくない曇りの日でも、風が強く吹く日は1日で用土が乾くこともありますので、気をつけて下さい。
プリムラ・ジュリアンの種まきを成功させるポイント
- 種まきの時期は、春の「採りまき」、または、秋。
- 種を2~3日間、水につけて、水分をたっぷり含ませる。
- 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
- 種まきの用土は赤玉土、または、種まき専用の用土。
- 明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。
プリムラ・ジュリアンの種まきに、特別な方法はありません。発芽するまで乾かないように、日々、管理することが大切です。
プリムラ・ジュリアンの種まきの今後
5月20日に、プリムラ・ジュリアンの種まきをしました。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候ですので、すぐに発芽する可能性があります。
発芽や成長の様子は、この記事を更新します。
プリムラ・ジュリアンの種まきを成功させて、安く、たくさんの苗を手に入れましょう。
プリムラ・ジュリアンの発芽
10月23日、撮影。
5月20日に、プリムラ・ジュリアンの種まきをして、6月頃から発芽しましたが、暑さの影響で、枯れたり、成長が悪い状態が続きました。
九州地方の福岡県で育てていますので、暑さが厳しく、秋に種まきをしたほうがよいです。
種を採取した
プリムラ・ジュリアンは、夏越しに失敗して枯れました。
プリムラ・ジュリアンの発芽した苗の鉢上げ
プリムラ・ジュリアンの
発芽した苗は、小さな鉢ですので、1株ずつに
鉢上げします。
必要な道具は、ピンセットと竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
プリムラ・ジュリアンを
鉢上げする鉢は、ビニールポットを使います。価格が安いことが大きなメリットです。
ビニールポットのサイズは、2号(直径6センチ)になります。
ビニールポットは、底に穴があり、
用土が流れ出ますので、鉢底ネットを敷きます。
ビニールポットの底から3分目ぐらいまで用土を入れます。
プリムラ・ジュリアンは、水はけ、水もちがよい用土が適しています。ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜるとよいです。
再利用している用土ですので、汚れていますが、問題はないです。
竹串を使って、
発芽した
プリムラ・ジュリアンの苗を取り出します。
小さな苗ですので、
根を切らないように注意する必要があります。
ピンセットを使い、
プリムラ・ジュリアンの苗を準備したビニールポットに入れます。
小さな苗ですので、
鉢上げ後に枯れないか?心配になります。
発芽した
プリムラ・ジュリアンの苗を
鉢上げすることができました。
7つの鉢ができましたので、半分以上の4つが大きく成長して、美しい
花が咲くことを目標にします。
プリムラ・ジュリアンを
鉢上げした後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、
たっぷり水を与えます。
鉢上げした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。プリムラ・ジュリアンは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。
鉢上げしたプリムラ・ジュリアンの今後の様子は、この記事を更新します。
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