タンチョウソウの育て方


 
タンチョウソウ 育て方
タンチョウソウ(丹頂草)は、ユキノシタ科タンチョウソウ属の落葉性多年草です。中国東北部から朝鮮半島が原産地になります。

学名は、Mukdenia rossiiで、イワヤツデと呼ばれることがあります。

大きな特徴は、ヤツデのような深い切れ込みのあるです。7裂が多いですが、5裂から9裂になることがあります。

が咲く時期は、春の3月~4月が芽吹く直前、または同時に、が咲きます。真っ直ぐに長く伸びた花茎の先端が枝分かれして、直径5ミリぐらいの小さな白色のが、たくさん咲きます。

寒くなり始めた秋に、が枯れて、寒い冬は休眠します。

4月中旬に盆栽園で、タンチョウソウの株を頂きましたので、鉢に植え付け・植え替えして、が咲くように育てます。



タンチョウソウの株

タンチョウソウ 株
盆栽園で頂いたタンチョウソウの株。暖かい4月ですが、が芽吹いていません。


株分け
株分けして、鉢に植え付け・植え替えします。



タンチョウソウの小さな鉢植え

タンチョウソウ 小さな鉢植え
タンチョウソウは耐寒性が強いですが、耐暑性は普通ですので、暑さが厳しい夏は、明るい日陰で管理します。

小さな鉢植えは、移動させやすいですので、寒い冬や暑い夏に管理しやすいです。タンチョウソウの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型を使います。


プレステラ
アップルウェアーのプレステラ105型は、ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です


スリット
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。

スリットによりの先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。

小さな鉢植えで、タンチョウソウを元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。


1辺
プレステラ105型は、1辺9センチぐらいの正方形の鉢です。

鉢の大きさは、普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きなサイズになります。


鉢の高さ
鉢の高さは8センチぐらい。



タンチョウソウの用土

タンチョウソウ 用土
タンチョウソウは、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている山野草用の培養土が適しています

作る場合は、赤玉土鹿沼土軽石の小粒を1:1:1の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土鹿沼土軽石が均一になるように混ぜます。


鉢底石
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


3分目
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れました。

植え付け・植え替えは、が乾かないように、手際よく作業したいですので、最初に鉢の準備をします。



タンチョウソウの植え付け・植え替え

並べる
用土を入れて準備した鉢に、タンチョウソウの株を並べます。


株の上
株の上から用土を入れます。


見えなくなる
タンチョウソウの株が見えなくなるぐらいまで、用土を入れました。



タンチョウソウの管理

水遣り
タンチョウソウの株を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

タンチョウソウ水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、落葉していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。

が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れするとが傷みます

寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。

暑さが厳しい夏は、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

タンチョウソウは、日当たりのよい場所で管理します。日当たりが悪いとが咲きません。暑い夏は、日差しが強いですので、風通しの良い明るい日陰がよいです。


タンチョウソウの育て方のポイント

  • 日当たり、風通しがよい場所で育てる。夏は明るい日陰。
  • 用土は山野草用の土。作る場合は、赤玉土と鹿沼土、軽石を1:1:1で配合。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は、春と秋に緩効性化成肥料を少量、与えます。
  • 植え付け植え替えは、休眠中の12月~2月が適しています。

タンチョウソウは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。株が込み合ってきたら、植え替えのときに株分けするとよいです。



タンチョウソウの今後

4月18日に、タンチョウソウの苗を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。暑さが厳しい夏の管理が難しいです。

タンチョウソウ今後の様子はこの記事を更新します

1年目の目標は、が咲く時期は終わっていますので、が芽吹くことです。1年間の育てる様子を記録します。



タンチョウソウの芽吹き

タンチョウソウ 芽吹き
5月21日、撮影。

タンチョウソウの株を鉢に植え付け・植え替えしてから、約1ヵ月が経過しました。

キレイに7裂に切れ込みのあるが芽吹きました。


6月2日
6月2日、撮影。

タンチョウソウが2枚になりました。


6月26日
6月26日、撮影。

が大きく成長しています。暑さが厳しい夏は、明るい日陰で管理して、葉焼けを防ぎます。

来シーズンに美しいが咲くように、育てます。
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