コマユミ(小真弓)は、ニシキギ科 ニシキギ属の落葉性低木です。日本や朝鮮半島、中国の東北部などが原産地になります。
学名は、Euonymus alatus var. alatus f. striatusで、ヤマニシキギ (山錦木) 、コバマユミ (小葉真弓)と呼ばれることがあります。
5月~6月頃に、直径1センチぐらいの黄緑色の小さな花が咲き、花が終わると結実して、楕円形の果実がなります。
秋の10月~11月には、果実は熟して濃い赤紫色になり割れて、朱色の種子を吊り下げます。
葉の形は、倒卵形~長楕円形で、縁に細かな鋸歯があります。秋になると、鮮やかな赤色に紅葉します。
コマユミの苗木を鉢に植え付け・植え替えをして、育てる様子を記録します。
コマユミの苗木
コマユミの苗木は、育てている樹に取り木をして、増やした株です。
取り木の様子を別の記事に詳しく書いていますので、参考にして下さい。
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取り木が成功して、
根がたくさんあります。
コマユミの小さな鉢植え
コマユミは、樹高が3メートルぐらいまで成長する落葉性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
コマユミは駄温鉢で育てます。
駄温鉢は、素焼鉢を高温で焼き締めています。素焼鉢より用土の水分が蒸発しにくく、保水性がある鉢になります。
準備した
駄温鉢の直径9センチと3号のサイズです。
鉢の高さは4センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単です。
鉢の底に大きな穴がありますので、水はけがよいです。
用土が底の穴から流れ出ないように、鉢底ネットを設置します。
鉢底ネットは、針金で固定すると、
植え付け・植え替えのときに、ずれる心配がなくなります。
鉢底ネットを針金を使って、しっかり固定します。
2本の先端を鉢の底から出します。
針金を鉢の底に沿って折り曲げます。
鉢底ネットを鉢に固定することができました。
駄温鉢は浅型ですので、樹を鉢に固定するための針金をセットします。
20センチぐらいの長さに切った針金を半分に折り曲げます。
樹を固定するための針金をセットすることができました。
コマユミの用土
コマユミは、水もちがよく、腐植質に富んだ肥沃な用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
盆栽などの小さな鉢植えは、赤玉土の小粒と桐生砂を8:2の割合で混ぜた用土を使います。桐生砂の代わりにボラ土を使いました。
盆栽の基本の用土は赤玉土です。環境や管理の方法によって、最適な用土が異なりますので、いろいろな配合を試すとよいです。
赤玉土とボラ土が均一になるように混ぜます。
水はけ(排水性)がよくなるように、鉢底石を敷きます。
鉢の底が見えなくなるぐらいに、薄く敷きます。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
コマユミの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
コマユミの植え付け・植え替え
コマユミの苗木を鉢に
植え付け・植え替えをします。
取り木で作ったコマユミの苗木は、発根がよく、八方根になりそうですので、根張りがよい樹になりそうです。
コマユミの苗木を
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
駄温鉢のフチより少し下まで用土を入れますので、根元の位置がフチになるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
鉢にセットした針金で、
コマユミの苗木の
根を固定します。
鉢が持ち上がるぐらいに、しっかり固定できていますので、風が強く吹く日でも、樹が動く心配がありません。
根の間に
用土が隙間なく入るように
竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
仕上げに軽石を敷きます。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で赤玉土の粒が崩れることを防ぎます。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
樹高が6センチぐらいのコマユミの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
コマユミの管理
コマユミを植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
コマユミの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、落葉していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
コマユミは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。日差しが強い夏は、葉焼けしますので、日陰がよいです。
コマユミの育て方のポイント
- 日当たりの良い場所で育てる。真夏は直射日光を避ける。
- 用土は市販の培養土。作る場合は赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、3月~8月に緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春の芽吹く前の3月頃、秋の9月頃。
コマユミは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、1~2年に1回、植え替えをします。
コマユミの今後
10月2日に、コマユミの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、葉が鮮やかな赤色に紅葉するのは、12月頃になります。
コマユミの今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
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