ヒューケラは、ユキノシタ科ツボサンゴ属の常緑の耐寒性多年草です。アメリカ合衆国の南部からメキシコの北部が原産地になります。
学名は、Heucheraで、フツボサンゴ(壷珊瑚)やコーラルベルと呼ばれることがあります。
花が咲く時期は5月~7月中旬で、赤色やピンク色、白色の小さな花が、集まってたくさん咲きます。
葉は重なるように密に茂り、葉の色が豊富です。コンパクトな株になり、常緑性で、日陰でも育ちます。
10月初旬に、ホームセンターでヒューケラの苗が、値引き販売されていましたので、購入しました。
小さな鉢に、植え付け・植え替えして育てます。
ヒューケラの苗
ヒューケラの苗のラベルで、花や葉の色や形を確認して購入しましょう。
購入した苗は、「ヒューケラ・ドルチェ」と記載されています。
「ヒューケラ・ドルチェ」は、PWの品種で、一年を通して葉の色の変化を楽しめるカラーリーフです。直射日光や暑い環境でも育つ強い品種になります。
PWのホームページで詳しく紹介してあります。
参考サイト
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に、特徴や管理方法が記載されています。
ヒューケラ・ドルチェ
バタークリーム
夏の暑さ、直射日光に強い品種です。バーガンディに白い模様が入る美しい葉です。温度が高い時期はオリーブグリーンがかり、低い時期には赤みが強くなります。
分類:ユキノシタ科ツボサンゴ属 学名:Heuchera hybrid
耐 性 耐寒性多年草 最低温度 約ー20℃まで
開花期 晩春~夏
草丈・株幅
草丈:20~40cm 株幅:20~40cm
主な用途
花壇、プランター・鉢植え、ハンギング
植えつけ
65cmプランターに2~3ポット、花壇植えは20~30cm間隔が目安です。
用土と元肥
水はけがよい土に緩効性肥料を与えてください。
置き場所
午前中に日がよくあたり、午後は木陰のような日陰になる所に置いてください。
水やり
土の表面が乾いたら与えてください。
追肥
植えつけ2~3週間後から置き肥を月に1回程度与えてください。
上手に育てるポイント
露地や大きめの鉢に植えると根がよく発達し、2年目からはより大きな株に育ちます。
ヒューケラの苗の草丈は、5センチぐらい。
ヒューケラの草丈は20~40センチです。地植えや大きな鉢なら大きく成長します。
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています。
ヒューケラの苗の選び方は、葉が元気で状態がよく、密に茂っていることです。
ヒューケラの小さな鉢植え
ヒューケラは、草丈が40センチぐらいまで成長する多年草です。
大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ヒューケラを小さな鉢植えで育てるために、100均のプラスチック製の鉢を用意しました。
100均の商品ですが、日本製ですので、耐久性が期待できます。
底に小さな穴がたくさんありますので、
水はけがよい鉢です。
準備した鉢の直径12センチと4号のサイズです。
内径は10センチなく、3号より少し大きいサイズになります。
ヒューケラの苗をビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、
植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。
ヒューケラの用土
ヒューケラは、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土と鹿沼土、腐葉土を4:3:3の割合で混ぜた用土を使います。
赤玉土と
鹿沼土、
腐葉土が均一になるように混ぜます。
小さな穴が多く設置され、
水はけがよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、
鉢底石を少し敷きました。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで
用土を入れました。
植え付け・
植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
ヒューケラの肥料
ヒューケラは、植え付け・植え替えをするときに、緩効性化成肥料を元肥として施します。
元肥は、苗木を植え付け・植え替えをするときに、用土に施す肥料のことです。
N(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)が8:8:8と、一般的な植物用の肥料です。
8:8:8で合計24、合計の数字が30未満ですので、低度化成肥料になります。30以上は高度化成肥料です。
強くありませんので、気軽に使うことができる肥料になります。
数字が大きいほうが得した気分になりますが、肥料に弱い植物がありますので、注意が必要です。
肥料は説明書をよく読み、適量を与えましょう。
肥料の説明書には、5号鉢で20グラムになっています。4号より小さい鉢ですので、5グラム、少量の肥料を元肥として用土に混ぜます。
肥料は少なく与えて、葉が黄色になったり、成長が悪かったりして、足りない場合は追肥します。
肥料と
用土を軽く混ぜて、
元肥を施しました。
植え付け・植え替えは、根が乾かないように、手際よく作業したいですので、最初に鉢の準備をします。
ヒューケラの肥料は、3月から4月と10月から11月に粒状の化成肥料を置き肥で与えるとよいです。
ヒューケラの植え付け・植え替え
ヒューケラの苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ヒューケラの植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月~4月と秋の10月~11月になります。
ビニールポットから取り出す
ヒューケラの苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ヒューケラの根鉢
ヒューケラの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態を確認すると、根の量は普通で、細い根になります。白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の底は、水はけが悪く、
根腐れしやすい場所になります。
竹串で根をほぐし、土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
ヒューケラの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
用土を入れて準備した鉢に、
根鉢を崩した
ヒューケラを入れます。
根元の位置を確認します。高い場合は、
用土を減らします。低い場合は
用土を増やします。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。
根鉢の土が保水性が高いので、赤玉土の小粒だけを入れました。
ヒューケラの植え付け・植え替えが終わり、小さな鉢植えが完成しました。
ヒューケラの管理
ヒューケラの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ヒューケラの水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。いつも土が湿っていますと根腐れすることがあります。
鉢を手に持って、重さで土の乾き具合を確認するとよいです。
春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ヒューケラは、日当たりのよい場所で管理します。日当たりが悪いと花が咲きません。
暑い夏は、日差しが強いですので、直射日光が当たらないように管理するとよいです。
ヒューケラの育て方のポイント
- 日当たりがよい場所で育てる。夏は日陰で管理。
- 用土は水はけが良い培養土。
- 水遣りは鉢の土が乾いたら水を与えます。
- 肥料は春と秋に、月に1回ぐらい与える。
- 植え付け・植え替えは、春と秋が適しています。
ヒューケラは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、1~2年に1回、春の3月頃に植え替えをします。
ヒューケラの今後
10月5日に、ヒューケラの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは簡単ですが、夏越しが難しいです。
ヒューケラの今後の様子はこの記事を更新します。1年間の育てる様子を記録します。
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