フウチソウ(風知草)は、イネ科ウラハグサ属の多年草です。原産地は日本で、本州の関東地方西部から近畿地方南部の太平洋沿岸に自生します。
学名は、Hakonechloa macraで、和名がウラハグサ(裏葉草)になります。葉が付け根でねじれ、葉の表と裏が逆になっていることが名前の由来。
ホームセンターや園芸店では、「風知草」で販売されていることが多いです。
フウチソウは、15センチぐらいの細い葉が株立ちで、垂れ下がり、寒くなると葉の色が美しい黄色になることが特徴になります。
夏の8月~9月に、茎の先端に穂ができますが、観賞向きではありません。寒い冬は、葉は茶色になり、枯れて冬越しします。
10月下旬に、ホームセンターで、フウチソウの苗が値引き販売されていましたので、購入しました。
フウチソウの苗
フウチソウの苗のラベルで、
葉の色や形を確認して購入しましょう。
「斑入り葉」と記載されています。
黄色い縞斑の園芸品種であるキンウラハグサの可能性が高いです。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に、簡単に用途や栽培方法が記載されています。
斑入り葉
風知草
Hakonechloa macra
イネ科
ウラハグサ属
用 途
庭植え、鉢植え、寄せ植え
特徴と育て方
日向から日陰でも丈夫に育つイネ科のカラーリーフです。庭の縁取りや寄せ植えのアクセントにおすすめです。鉢植えでの夏の水切れに注意してください。根が良くはるので、鉢植えの場合は春に植え替えをおすすめします。
フウチソウの苗の草丈は、20センチぐらい。
フウチソウは大きく成長しても、草丈は20~30センチぐらいです。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
フウチソウの苗の選び方は、葉が変色してなく、元気で状態がよく、密に茂っていることです。
フウチソウの小さな鉢植え
フウチソウは、草丈が30センチぐらいまで成長する多年草です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、
植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。
フウチソウは素焼き鉢で育てます。
素焼き鉢は、粘土を700~800度の高温で焼いた鉢です。表面に、とても小さな穴がたくさんありますので、通気性や排水性がよく、植物の栽培に適しています。
準備した
素焼き鉢は、直径9センチと3号のサイズです。
水はけがよくなるように、鉢の底に1センチぐらい
鉢底石を敷きました。
フウチソウの植え付け・植え替え
フウチソウの苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
フウチソウの植え付け・植え替えに適した時期は、葉が枯れて休眠している2月~3月になります。
10月下旬と、植え付け・植え替えに適した時期ではありませんが、根鉢を軽く崩すだけにして、植え付け・植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
フウチソウの苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
フウチソウの根鉢
フウチソウの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
フウチソウの根鉢の状態を確認すると、根の量は普通です。白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の底は、
根や土が固まった状態で、
植え付け・植え替えをすると、
根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
フウチソウを準備した鉢に入れます。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
フウチソウの管理
フウチソウの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
フウチソウの水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は葉が枯れていますので、完全に乾かないように、3~4日に1回ぐらいが目安になります。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
フウチソウは、日当たりの良い場所で育てます。暑さが厳しい真夏は、葉の色が薄くなりますので、明るい日陰がよいです。
耐寒性は強いですので、屋外で管理できます。積雪する地域は、保護すると安心できます。
フウチソウの育て方のポイント
- 日当たり・水はけの良い場所で育てる。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は3~5月頃に、緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは休眠中の2月~3月。
フウチソウは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2年に1回、植え替えをします。植え替えのときに株分けすると、簡単に増やすことができます。
フウチソウの今後
10月26日に、フウチソウの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは簡単ですが、夏越しが難しいです。
フウチソウの今後の様子はこの記事を更新します。
冬越し、来シーズンの春の芽吹きなど、1年間の育てる様子を記録します。
同じイネ科の植物を育てていますので、参考にして下さい。
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