姫サルスベリ(チカソー)は、ミソハギ科サルスベリ属の落葉性低木です。
名前の通り、サルスベリの矮性品種で、ウドンコ病に耐性がありますので、育てやすくなります。
ツヤのある小さな葉が密に茂り、7月~9月まで、枝の先端にピンクの花がたくさん咲きます。
姫サルスベリの樹高は、10~20センチぐらいです。地植えして成長すれば、1メートルぐらいまで大きくなります。
9月中旬に、園芸店で、姫サルスベリの苗木が安く販売されていましたので、購入しました。
花が咲く時期は、もうすぐ終わりますが、来シーズンに美しい花を楽しむために、鉢に植え付け・植え替えをして育てます。
姫サルスベリの苗木
姫サルスベリの苗木の樹高は、15センチぐらい。
地植え(庭植え)して大きく成長すると、1メートルぐらいになります。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
姫サルスベリの
花は、枝の先端に咲きます。シワのあるピンクの花びらが美しいです。
鉢植えで育てているサルスベリと比べてみました。
姫サルスベリの花や葉が、とても小さいことが分かります。
小さな鉢植えで育てることができますので、いろいろな場所に飾り、楽しめます。
普通のサルスベリも育てています。別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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姫サルスベリの小さな鉢植え
姫サルスベリは、樹高が1メートルぐらいまで成長する落葉性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
姫サルスベリは駄温鉢で育てます。
駄温鉢は、素焼鉢を高温で焼き締めています。素焼鉢より用土の水分が蒸発しにくく、保水性がある鉢です。
準備した
駄温鉢の直径9センチと3号のサイズです。
鉢の高さは8.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
鉢の底に大きな穴がありますので、水はけがよいです。
鉢底ネットは、針金で固定すると、
植え付け・植え替えのときにずれる心配がなくなります。
水はけがよくなるように、鉢の底に1センチぐらい
鉢底石を敷きました。
姫サルスベリの植え付け・植え替え
姫サルスベリの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミと竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
姫サルスベリの植え付け・植え替えに適した時期は、落葉した11月、芽吹き始める前の3月になります。
9月中旬と、植え付け・植え替えに適した時期ではありませんが、ビニールポットでは、かわいそうですので、根鉢を軽く崩すだけにして、植え付け・植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
最初に、ポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
姫サルスベリの苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
姫サルスベリの根鉢
姫サルスベリの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
姫サルスベリの根鉢の状態を確認すると、根の量は普通です。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の底は、
根や土が固まった状態で、
植え付け・植え替えをすると、
根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
徒長枝の原因になり、樹形が悪くなりますので、長く伸びた太い根は、短く切ります。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
姫サルスベリを準備した鉢に入れます。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
少し離れて見ると、うまく植え付けできているか?確認できます。
近くで見ていると、幹の傾き具合が分かりにくいです。
姫サルスベリの用土
姫サルスベリは、水はけよく、保水力がある用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土だけの用土にしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
幹の根元を手で支えて、竹串で突くとよいです。
姫サルスベリの管理
姫サルスベリの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
姫サルスベリの水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は落葉していますので、完全に乾かないように、3~4日に1回ぐらいが目安になります。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
姫サルスベリは、日当たりの良い場所で育てます。暑さが厳しい真夏は、水切れに注意が必要です。
耐寒性は強く、ー20度までありますので、屋外で管理できます。積雪する地域は枝が折れないように、保護すると安心できます。
姫サルスベリの育て方のポイント
- 日当たり・水はけの良い場所で育てる。
- 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は2~3月頃に寒肥、花後のお礼肥えとして、緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春の3月または落葉期の11月頃。
- 剪定は、落葉している期間に、枝を切り戻す。
姫サルスベリは特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、3~4年に1回、植え替えをします。
姫サルスベリの今後
9月20日に、姫サルスベリの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは簡単ですが、夏越しが難しいです。
姫サルスベリの今後の様子はこの記事を更新します。
冬越し、来シーズンの花など、1年間の育てる様子を記録します。
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