ブラキカム「ゴールドマット」は、キク科ヒメコスモス属(ブラキスコメ属)の耐寒性多年草。原産地はオーストラリアで、学名はBrachyscome multifida。ブラキスコメ、ヒメコスモスと呼ばれることがあります。
草丈が15センチぐらいと小さく、ライムグリーンの葉、淡い紫色の花も小さいですので、可愛らしい雰囲気の品種です。花が咲く時期は、春と秋です。
ブラキカム「ゴールドマット」の花は、中心部分は黄色の筒状花(つつじょうか)、淡い紫色の花びらの部分は舌状花(ぜつじょうか)、2種類の花からできているキク科特有の花になります。
7月中旬に、花が咲き終わったブラキカム「ゴールドマット」の苗が、ホームセンターで値引き販売されていましたので、購入しました。
鉢に植え付け・植え替えして、夏越しすれば、秋に美しい花を楽しむことができます。
葉が細く繊細ですので、暑い夏に水切れで枯れることが心配です。耐寒性は強く、冬越しは簡単そうです。
ブラキカム「ゴールドマット」の苗
ブラキカム「
ゴールドマット」の苗のラベルで、
花の色や形を確認して購入しましょう。
花が咲き終わった苗ですが、左上に花のアップの写真がありますので、確認して購入することができました。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に詳しく説明があります。
ブラキカム
ゴールドマット
鉢植えや寄せ植えで人気のブラキカム。
可憐な花だけでなく、グリーンゴールドの美しい葉もお楽しみいただけます。
分類:キク科ブラキスコメ属
学名:Brachyscome multifida
最低気温 約ー10℃まで
開 花 期 春~秋
主な用途 花壇、プランター・鉢植え
置き場所 日当たりのよいところに置いてください。
水 や り 渇きに注意し頻度を高めにたっぷりと与えてください。
追 肥 植え付け2~3週間後から液肥を1週間に1回与えてください。
苗の状態
ブラキカム「ゴールドマット」の苗の草丈は、10センチぐらいです。葉は小さいですが、地植えすれば、草丈が15センチぐらいまで大きくなります。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
値引き販売されていた苗ですので、葉が伸びて、草姿が乱れています。
直径7.5センチ、2.5号の小さなビニールポットに植えられています。
枝が長く伸びています。枯れた葉があります。
枯れた葉を取り除き、キレイにしました。
ブラキカムのいろいろな園芸品種
同じ
ブラキカムの「ブラスコ バイオレット」を育てていますので比べてみました。
葉の大きさと色が違うことが分かります。「ゴールドマット」は葉が小さく、グリーンゴールドです。
ブラキカム「ブラスコ バイオレット」の育て方を詳しく書いた記事があります。参考にして下さい。
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左の鉢は、ブラキカム「チェリッシュ」です。
「チェリッシュ」は、花の色が濃くなります。葉の雰囲気は大きく違います。
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左の鉢は、ブラキカム「ホワイティ」になります。花が小さく、葉もとても細く繊細な品種です。
ブラキカム「スープリームホワイト」と並べると、よく似ていることが分かります。
葉の雰囲気が似ています。
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ブラキカムは、いろいろな品種があり、花や葉の形状や色が異なります。
気に入った品種を探すことも楽しみの一つです。
ブラキカム「ゴールドマット」の小さな鉢植え
ブラキカム「ゴールドマット」は、コンパクトですので、コンテナや寄せ植えなどによく利用されます。
葉が細くて繊細ですので、夏越し、冬越しが心配です。小さな鉢植えで単独で育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ブラキカム「ゴールドマット」の鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にします。
ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
苗の植え付け・植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。
一回り小さなプレステラ90型もありますので、いつでも植え付け・植え替えができるように、購入して鉢の予備を用意しています。
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
小さな鉢植えで、ブラキカム「ゴールドマット」を元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。
正方形の角に長い
スリット。4つの辺の中央に短い
スリット、合計8ヵ所に設置されています。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、ブラキカム「ゴールドマット」を健康で丈夫に育てることが期待できます。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
プレステラ105型は、1辺9センチの正方形の鉢です。普通の円形の3号(直径9センチ)の鉢より少し大きくなります。
鉢の高さは8センチぐらいです。
ブラキカム「ゴールドマット」の用土
ブラキカム「ゴールドマット」は、水はけのよい用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土と腐葉土を6:4の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と腐葉土が均一になるように混ぜます。
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
ブラキカム「
ゴールドマット」の鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ブラキカム「ゴールドマット」の植え付け・植え替え
ブラキカム「ゴールドマット」の苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ブラキカム「ゴールドマット」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ブラキカム「ゴールドマット」の苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ブラキカム「
ゴールドマット」の苗をビニールポットから取り出すことができました。
ブラキカム「ゴールドマット」の根鉢
ブラキカム「ゴールドマット」の苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根の量は普通です。白い根は新しく、茶色は古く、黒色は腐敗しています。小さいビニールポットですので、土のない外側に、根がたくさんあります。
ブラキカム「ゴールドマット」の根鉢の底を観察すると、鉢の底で根が巻くサークリング現象が少し発生しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。湿った状態が続き、コケで汚れています。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、土が固まった状態で、
植え付け・植え替えをすると、
根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
根鉢の底を
竹串を使って崩します。底で巻いている
根をほぐします。
根鉢の底の土を少し取り除き、
根の塊をほぐしました。
根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
ブラキカム「
ゴールドマット」を
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
プレステラの段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。
鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れないで、赤玉土だけを隙間に入れました。
根の間に
用土が隙間なく入るように
竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
仕上げに軽石を敷きます。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で赤玉土の粒が崩れることを防ぎます。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
ブラキカム「ゴールドマット」は、日本の夏の高温多湿に弱いですので、根元の風通しを良くすることが大切です。
軽石は乾きやすいので、根元の多湿を防ぐ効果があります。
支柱で支える
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。
深植えされていた幹を地表に出したので、倒れやすい状態です。支柱で支えることで、安心して育てることができます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
株を囲むように、3本の
竹串を鉢の底まで深く挿します。
ビニールタイを使って固定します。
ブラキカム「ゴールドマット」の小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
ブラキカム「ゴールドマット」の管理
ブラキカム「ゴールドマット」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ブラキカム「ゴールドマット」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
葉が密に茂っていますので、水差しを使って用土に直接、水を与えます。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
ブラキカム「ゴールドマット」は多湿を嫌いますので、鉢が乾いてから水遣りをします。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
冬は水遣りを控えめにするとよいです。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
花や葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ブラキカム「ゴールドマット」は、日当たり・風通しの良い場所で管理します。
耐暑性は少し弱く、暑い夏の乾燥や高温多湿は苦手です。半日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性は強く、ー10℃まで大丈夫です。積雪が多い地域は軒下などで管理してください。
ブラキカム「ゴールドマット」の育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけのよい用土を好む。市販の培養土、または赤玉土と腐葉土を6:4で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は3~11月に薄めの液体肥料を与えます。
- 夏は高温多湿に注意。
- 植え付け・植え替えは、春の3月が適しています。
ブラキカム「ゴールドマット」は基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。
暑い夏は半日陰で管理すると、水切れの心配が少なくなります。耐暑性が少し弱いですので、管理に注意が必要です。
ブラキカム「ゴールドマット」の今後
7月16日に、ブラキカム「ホワイティ」の苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、花が咲く時期になります。
ブラキカム「ゴールドマット」の今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、夏越しです。秋に美しい花を楽しむために、頑張って育てます。
1年間の育てる様子を記録します。
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