赤松の小さなミニ盆栽を作る方法は、実生(種まき)をして、発芽した苗から育てるとよいです。
盆栽は根張りが重要ですので、根を見せるように植え付けると、最初の枝までの幹が長くなります。
幹を短くする方法が、発芽後の軸切り挿し芽です。発芽後、幹を短く切り、土に挿します。
黒松の軸切り挿し芽について別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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赤松の苗
赤松の発芽した苗。
種を鉢に蒔き、発芽させました。
赤松の種は、インターネット通販を使って盆栽店で購入しました。赤松の種は、販売されていることが多いですので、手に入れやすいです。
赤松は発芽率がよいですので、実生(種まき)は簡単です。
赤松の実生(種まき)を様子を詳しく書いた記事です。参考にして下さい。
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5月28日、撮影。
発芽した赤松の苗は、本葉が芽吹き、幹の色が変わり始めたので、軸切り挿し芽をする時期になりました。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、温暖な気候です。地域や気候条件によって、赤松の軸切り挿し芽をする時期は違いがあります。
赤松の苗は、たくさんありますので、土から抜くことが大変ですので、
根元でハサミで切りました。
発芽した赤松の鉢から、苗を取り除き、間引きした状態になりました。
軸切り挿し芽をした赤松との違いを確認するために、このまま育てます。
赤松の苗の水揚げ
採取した赤松の苗は、乾燥しないように水につけます。水揚げと呼ばれる作業です。
挿し木では長時間、水揚げしたほうが成功する確率がよい報告を見ますが、軸切り挿し芽の場合は、水分を多く含む新芽ですので、長時間の水揚げは必要はありません。
水揚げする時間は、30分から2時間ぐらいが基本です。
水揚げをする時間は、一晩などといろいろな情報がありますが、2時間ぐらいで十分です。
葉と幹がたっぷり水分を含むことで、萎れて枯れることを防ぎます。葉と幹が水に漬かるように、水揚げは大きな容器が適しています。
赤松の苗が水に沈まないので、鉢受け皿でフタをして、無理やり水に沈めました。
赤松の挿し床の準備
赤松の
軸切り挿し芽をするために、
挿し床を準備します。プラスチック製の鉢を
挿し床に使うことにしました。
鉢底石を薄く敷きます。
暑い夏は、水切れしないように、腰水で管理しますので、鉢底石を厚く敷くと用土が水に漬かりません。
発根した後は、そのままの状態で、翌シーズンの春に
鉢上げするまで育てる予定ですので、水はけがよくなるように
鉢底石を敷きます。
赤松の軸切り挿し芽の用土は、赤玉土の極小粒を使います。
用土は、地域の気候などの栽培する環境によって変わりますが、軸切り挿し芽は赤玉土だけで大丈夫です。
プラスチック製の鉢のプレステラは、スリットがたくさんありますので、排水性(水はけ)がよく、桐生砂などを混ぜる必要はありません。
土入れで
赤玉土の極小粒を鉢の高さの7分目ぐらいまで入れました。
最初に流れる微塵を含んだ泥水がでます。透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
細かい粉末の微塵が鉢の中で固まると、排水性(水はけ)が悪くなります。固まる前の最初に水遣りで流し出すことができます。
赤松の
軸切り挿し芽の
挿し床の準備ができました。
赤松の軸切り挿し芽を作る
採取した赤松の苗から軸切り挿し芽を作ります。
軸切り挿し芽の切り口
赤松の
軸切り挿し芽の
切り口を作るために必要な道具は、カミソリです。カミソリでなく、よく切れるハサミやカッターでも大丈夫です。
新品の刃を使うことで、切れ味がよく、清潔な刃で切ることができます。
切り口を作るときは、水の中で切る水切りをします。
水が通る管である道管に、空気が入ることを防ぐためです。道管に空気が入ると、水の通りが悪くなります。
花屋さんなどでも、切り花を作るときに水切りすることが基本ですので、実績のある方法です。
切り口を斜めにすることで、断面積を大きくして、水を吸収しやすくします。
赤松の軸切り挿し芽の軸(幹)の長さは、2センチぐらいにしました。
軸を短くしたほうが、小さなミニ盆栽を作ることができますが、短すぎると、発根することができません。
軸を短く、1センチぐらいにした挿し芽も作りました。
発根して、軸切り挿し芽が成功すれば、小さなミニ盆栽を作ることができます。
発根促進剤ルートンを塗る
植物の発根を助ける発根促進剤ルートン。発根する可能性が高くなります。
ホームセンターなどで購入できます。価格が安いですので、使うことをおすすめします。
ルートンは粉末状ですので、小さい鉢受け皿などの容器に出します。
使い方は、水で溶いてルートン液を作り、挿し穂を漬けたり、少量の水でペースト状にして切り口に塗ったりします。
粉末のまま使う簡単な方法を紹介します。
発根促進剤ルートンに水を加えて、ペースト状や溶液にする使い方がありますが、
挿し芽は乾燥しないように水につけていますので、粉末のまま使用できます。
水に濡れている
挿し芽を粉末状の
ルートンに触れるだけで、
軸の部分にキレイに付着します。
赤松の軸切り挿し芽
準備した挿し床の用土に竹串などの棒で、穴を作ります。
カミソリでキレイに切った切り口を傷つけないために、穴を作ります。挿し芽の軸は柔らかいですので、用土に挿すことが難しいです。
発根促進剤ルートンを付着させた
挿し芽を用土に挿します。
隙間がありますので、竹串でやさしく
用土を詰めます。
赤松の
軸切り挿し芽を12本しました。
すべての挿し芽が、発根することは難しいですが、半分の6本が発根して、軸切り挿し芽が成功することを目標にします。
赤松の軸切り挿し芽の管理
挿し芽を挿した後に、もう一度、水遣りをします。
穴を作った部分の用土の粒と粒の隙間が、水遣りの水の流れでなくなり、挿し芽の軸に密着します。
軸に密着することで、乾きにくくになりますので、成功する可能性が高くなります。
赤松の
軸切り挿し芽は、直射日光の当たらない
明るい日陰で管理します。
風が強く吹くと挿し芽が動きますので、風が当たらない場所が適しています。
用土を鉢の高さの7分目までにすることで、鉢のフチより上に葉がでませんので、風で挿し芽が動くことがありません。
赤松の軸切り挿し芽のポイント
- 30分から2時間ぐらい水につけて水揚げ
- 水の中で切る水切りで切り口を斜めに切る
- 発根促進剤ルートンを塗る
- 挿し床の用土は赤玉土の極小粒
- 乾かないように腰水で管理
赤松の軸切り挿し芽のポイントは5つだけです。難しいことはありませんので、気軽にチャレンジできます。
赤松の軸切り挿し芽の今後
今後の赤松の軸切り挿し芽の様子は、この記事を更新します。
発根の様子、暑い夏の管理、涼しい秋に成長、冬越し、翌シーズンの春に鉢上げするまでを記録します。
5月28日に、赤松の軸切り挿し芽をしました。
九州地方の福岡県の平野部で栽培しています。6月上旬に梅雨入りして、梅雨明けは、例年並みなら7月下旬になります。
梅雨の時期は、雨の日が多く、挿し木の管理が簡単です。
梅雨が明けると、本格的な夏になり、気温が上昇します。発根に適した温度を超えますので、梅雨の間に発根できるか?が大きなポイントになります。
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