シモツケ「ゴールドフレーム」の育て方:黄金葉が美しいコンパクトな矮性品種


 
シモツケ ゴールドフレーム
シモツケ「ゴールドフレーム」は、シモツケ(下野)の園芸品種で、樹高が小さいコンパクトな矮性品種です。

ライム色の黄金葉が美しく、先端付近のは少し赤色であることが特徴です。秋になると全体が赤く紅葉します。

が咲く時期は5月~7月で、濃いピンク色の小さなが手まり状に咲きます。

シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木が、ホームセンターで販売されていましたので、購入して育てます。

普通のシモツケを育てていますが、樹高が大きくなります。
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小さな樹高ですので、ミニ盆栽を作ることにチャレンジします。



シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木

シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木のラベルは、とてもシンプルで、の写真がありません。

「SPIRAEA」と記載されています。スピレア(SPIRAEA)は、シモツケ「ゴールドフレーム」の別名になります。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単な説明があります。

シモツケ
ゴールドフレーム
学名:Spiraea Goldflame
バラ科 シモツケ属
耐寒性落葉低木
草丈:~80cm

カラーリーフとしてもお勧めの、暑さ寒さに強く大変育て易い植物です。初夏には爽やかなピンク色の花を咲かせます。剪定は開花後に行って下さい。こちらの品種は樹形がコンパクトにまとまります。









シモツケ「ゴールドフレーム」 樹高
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木の樹高は、20センチぐらい

地植え(庭植え)しても、60センチ~1メートルぐらいまでの樹高です。

苗木を選ぶときは、の状態を確認します。

黄色に変色したり、枯れたりしたが少なく、萎れてなく元気がよいの苗木を選ぶとよいです。


ビニールポット
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています


つぼみ
細い幹の先端に、つぼみがあります。

5月中旬ですので、が咲くことが期待できます。


幹
幹は細いですが、2つの株がありそうです。

株分けすることが可能な場合は、小さい株でミニ盆栽を作ります。



シモツケ「ゴールドフレーム」の鉢

小さな鉢植え
シモツケ「ゴールドフレーム」は、樹高が60センチ~1メートルぐらいまで成長する落葉性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えミニ盆栽で、育てます

小さな鉢植えミニ盆栽で育てることで、管理が簡単になります。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えミニ盆栽は、簡単にできます。



小さな鉢植えの鉢

雰囲気
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。


スリット鉢
シモツケ「ゴールドフレーム」小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。

スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。

スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。

MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます

根詰りすることがなく、シモツケ「ゴールドフレーム」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。


八角形
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。

スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。

ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。


スリット
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。

スリットにより、が光を浴びて伸びなくなることで、底でを巻くサークリング現象を防ぎます


ウォータースペース
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。

段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。

植物の成長によいスリット鉢を使うことで、シモツケ「ゴールドフレーム」小さな鉢植えで育てることができます。

日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます


3号
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります


鉢の高さ
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。


鉢のサイズ
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。

苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。


デザイン性
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。


100均の陶器
100均の陶器の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。


バランス
苗木の樹高と鉢のサイズのバランスは問題ないようです。



ミニ盆栽の鉢

ミニ盆栽の鉢
ミニ盆栽は、100均の陶器のお猪口(ぐい吞み)に穴を開けて作った鉢を使います。

簡単に作ることができますので、おすすめです。

作り方を詳しく書いた記事がありますので、参考にして下さい。
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直径6センチ
ミニ盆栽の鉢は、直径6センチですので、2号のサイズになります。


鉢の高さ
鉢の高さは、4.5センチぐらい。

深くもなく、浅くもないですので、水切れの心配が小さいです。


底 穴
底の穴は、直径4ミリぐらいになります。



シモツケ「ゴールドフレーム」の用土

シモツケ「ゴールドフレーム」 用土
シモツケ「ゴールドフレーム」は、水はけよい用土を好みます

ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。

作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜた基本の用土が適しています。



小さな鉢植えの用土

均一
赤玉土腐葉土が均一になるように混ぜます。


鉢底石
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


鉢の高さ
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れました。植え付け植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。

植え付け・植え替えは、が乾かないように、手際よく作業したいですので、最初に鉢の準備をします。



ミニ盆栽の用土

ミニ盆栽の用土
ミニ盆栽は、鉢の大きさが小さいですので、赤玉土の極小粒とボラ土の細粒を8:2の割合で配合した用土を使います。

盆栽の用土は、樹種や環境、水遣りなどの管理のしかたによって、最適なものが異なります。


混ぜる
赤玉土の極小粒とボラ土の細粒を混ぜます。


鉢底石
底が見えなくなるぐらいに、鉢底石を敷きます。


作った用土
鉢底石の上に、作った用土を入れます。


ミニ盆栽 準備
ミニ盆栽の鉢に用土を入れて、植え付け・植え替えの準備ができました。



シモツケ「ゴールドフレーム」の植え付け・植え替え

シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

シモツケ「ゴールドフレーム」植え付け植え替えに適した時期は、11月~12月と3月~4月になります

落葉している間に、植え付け・植え替えをします。寒さが厳しい1月~2月を避けます。



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、ビニールポットの底を確認します

底の穴からがたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。

無理に取り出しますと、が切れますので、穴から伸びたはハサミで切ります。


横向き
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を、指先でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木をビニールポットから取り出すことができました。



シモツケ「ゴールドフレーム」の根鉢

シモツケ「ゴールドフレーム」 根鉢
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態
シモツケ「ゴールドフレーム」根鉢の状態を確認すると、の量が多いです

白いは新しく、茶色のは古く、黒いは腐敗しています。

底で根が巻くサークリング現象が起き、根詰りに近い状態です

シモツケは、成長が早いですので、鉢植えは、1年に1回、植え替えが必要になります。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。


枯れた葉
枯れた葉をピンセットを使って、取り除きます。


枯れた枝
枯れた枝は、ハサミで切ります。


根元がキレイ
根元がキレイになりました。



根鉢を崩す

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。


ピンセットを使って、幹の周りを丁寧に、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

公園などにある大きな樹は、の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう


根鉢の底
根鉢の底は、が固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、の成長がよくありませんので、崩します。


根鉢の底 竹串
根鉢の底を竹串を使って崩します。底で巻いているをほぐします。


根鉢の底 根
根鉢の底のをほぐすと、内側はが少ないです。



株分け

株分け
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木は、2本の幹がありますので、株分けできる可能性が高いです。


竹串 土
竹串を使って、2本の幹の間の土を取り除きます。


反対側
反対側からも土を取り除きます。

できるだけを切らないように注意する必要があります。


幹 離す
2本の幹をゆっくり引き離しながら、土を取り除き、絡まったをほどきます。


株分け 根
最後は、が少し切れましたが、株分けすることができました。


小さな株
左の小さな株はミニ盆栽、右の大きな株を小さな鉢植えにします。



鉢に植え付け・植え替えをする

小さな鉢植え

大きな株
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木を株分けした大きな株を準備した鉢に、植え付け・植え替えをします。


根 ハサミ
根鉢を崩して、長いをハサミで切り、準備した3号の鉢に入る大きさにしました。


根元の位置
根元の位置を確認します。

スリット鉢段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します

高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。


赤玉土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れずに、赤玉土の小粒だけの用土にしました。


隙間 竹串
の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。

赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


中心部分
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります

鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


段差
スリット鉢段差より少し下まで用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。

軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。

水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。


シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木を鉢に植え付け・植え替えをすることができ、小さな鉢植えが完成しました。



ミニ盆栽

根鉢 小さい
ミニ盆栽の鉢は、小さいですので、小さな株のをハサミで切ります。

根鉢の土をキレイに落としました。


鉢 根
長く伸びたもありますが、準備したミニ盆栽の鉢に入れます。


竹串 根
竹串を使って、を鉢の中にキレイに入れます。


ミニ盆栽の用土
ミニ盆栽用土を入れます。


根と根の間
の間に、用土が隙間なく入るように、竹串で突きます。


軽石
仕上げに軽石を敷きました。


植え付け・植え替え 完成
シモツケ「ゴールドフレーム」植え付け・植え替えが終わり、小さな鉢植えミニ盆栽が完成しました。



シモツケ「ゴールドフレーム」の管理

水遣り
シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

シモツケ「ゴールドフレーム」水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は落葉していますので、完全に乾かないように、3~4日に1回ぐらいが目安になります。

つぼみができてからが咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみが傷みます


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

シモツケ「ゴールドフレーム」は、日当たりのよい場所で管理します。日差しが強い暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、葉焼けを防ぎます。

耐寒性は強いですので、寒い冬でも保護の必要はありません。積雪が多い地域は、雪で枝が折れないように注意しましょう。



支柱で支える

支柱
植え付け植え替えをした後は、が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります

深植えされていた幹を地表に出したので、倒れやすい状態です。支柱で支えることで、安心して育てることができます。

小さな鉢植えですので、竹串支柱として使うことができます。


幹 支柱
幹に沿って、竹串を鉢の底まで深く挿して、ビニールタイで、幹と竹串を固定します。


ミニ盆栽 支柱
ミニ盆栽は、つぼみがありますので、支柱で支えないと、幹が倒れそうです。



シモツケ「ゴールドフレーム」の育て方のポイント

  • 日当たり、風通しがよい場所で育てる。夏は西日が当たらない半日陰。
  • 用土は市販の培養土。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
  • 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は、新芽が芽吹く4月頃に、緩効性化成肥料を置き肥。
  • 植え付け植え替えは、落葉している11月~3月が適しています。

シモツケ「ゴールドフレーム」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、1年に1回、植え替えをします。

が咲き終わった後に、花がら摘みをすると、新しく芽吹き、二番花が咲きます。7月下旬ごろまで、を楽しむことができます。

剪定は、が咲き終わった後から芽吹く前の3月までの間にします。伸びすぎた枝や樹形を乱す枝を切ります。



シモツケ「ゴールドフレーム」の今後

シモツケ「ゴールドフレーム」 今後
5月15日に、シモツケ「ゴールドフレーム」の苗木を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは簡単ですが、夏越しが難しいです。

シモツケ「ゴールドフレーム」今後の様子はこの記事を更新します

最初の目標は、つぼみがありますので、美しいがを咲かせることです。

花が終わった後の夏越し、秋の美しい紅葉、冬越しなど、1年間の育てる様子を記録します。

同じシモツケ属の植物を育てています。
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