エレモフィラ「ウィンターゴールド」は、ゴマノハグサ科エレモフィラ属の常緑低木です。オーストラリアが原産地になります。(ハマジンチョウ科に分類されることがあります。)
学名は、Eremophilaで、オーストラリアが原産地になります。
いろいろ調べてみましたが、エレモフィア「ウィンターゴールド」の情報は少なく、新種のエレモフィラのようです。
紫色の花が咲く、エレモフィア「ニベア」を育てています。
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同じ黄色の花が咲くエレモフィラ「ゴールドラッシュ」を育てています。
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4月下旬に、ホームセンターで、花が咲き終わったエレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木が値引き販売されていましたので、購入しました。
花が咲く時期が11月~3月になっていますので、育てて、晩秋に花を楽しみます。
エレモフィラ「ゴールドラッシュ」と、よく似ていますので、育て方は同じで大丈夫です。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木のラベルで、
花の色や形を確認して購入しましょう。
ラベルはシンプルで、残念ながら花の写真がありません。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単な説明があります。
エレモフィア
ウィンターゴールド
学名:Eremophila
原産:オーストラリア
ゴマノハグサ科 エレモフィラ属
開花期
11月~3月
上手な育て方
日当たりが良く風通しの良い場所において下さい。表面が乾いたら水をたっぷりと与えて下さい。冬は日当たりのよい室内で凍らせないようにしましょう。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木の樹高は、15センチぐらい。
大きく成長すると50センチ~2.5メートルになります。
直径10.5センチ、3.5号のプラスチック製のポットに植えられています。
幹の太さは、根元で直径5ミリぐらいです。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の花がら摘み
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木には、
花が咲き終わって、萎れた
花がたくさんあります。
萎れた
花を取り除く
花がら摘みをします。
カビ(糸状菌)によって引き起こされる伝染性の病気である灰色かび病の原因になりますので、萎れた花は、小まめに花がら摘みをします。
結実して、種を作ろうとすると、株が弱りますので、花がら摘みは、小まめにすることが必要です。
まだ
花が咲いていない
つぼみがあります。黄色の
花であることが分かります。
花が咲く時期は終わっていますが、咲いてくれると嬉しいです。
花がら摘みをするために必要な道具は、ピンセットとハサミです。
花がら摘みは、花茎の付け根をハサミで切るだけですので、簡単です。
花茎を残さないように、キレイに切ることがポイントになります。
萎れた花がなくなり、キレイな状態になりました。
枯れた
葉や枝がありますので、取り除きます。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木は、キレイになりました。
プラスチック製のポットですので、このままの状態で育てることができますが、根の状態が心配ですので、植え付け・植え替えをします。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の小さな鉢植え
エレモフィラ「ウィンターゴールド」は、樹高が50センチ~2.5メートルぐらいまで成長する常緑性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、エレモフィラ「ウィンターゴールド」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは3号(直径9センチ)、CSM-90になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、エレモフィラ「ウィンターゴールド」を小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備したスリット鉢の直径9センチと3号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは7.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)、3.5号(直径10.5センチ)。
苗木を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。
花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段は
スリット鉢のまま育てます。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の用土
エレモフィラ「ウィンターゴールド」は、水はけよい用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土に、赤玉土の小粒を2割ぐらい配合して、水はけをよくした用土が適しています。
作る場合は、赤玉土の小粒とピートモス(酸度調整済)、パーライトを5:2:3の割合で混ぜた基本の用土が適しています。
ピートモスの代わりに腐葉土、パーライトの代わりに軽石の小粒を使いました。
赤玉土と腐葉土、軽石が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」は、多湿に弱く、根腐れしやすいですので、鉢底石を敷くことをおすすめします。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れました。植え付け・植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。
植え付け・植え替えは、根が乾かないように、手際よく作業したいですので、最初に鉢の準備をします。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の植え付け・植え替え
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串、食器のナイフです。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の4月~6月と秋の9月~10月になります。
ポットから取り出す
最初に、ポットの底を確認します。
底の穴から根がたくさん出ていますと、ポットから取り出すことができません。
無理に取り出しますと、根が切れますので、穴から伸びた根はハサミで切ります。
ポットと土の隙間にナイフを入れ、そのまま1周させます。
根詰まりしていますと、ナイフを1周させることができませんので、一度抜き、別の場所に入れます。
園芸用の専用の道具である「植え替えナイフ」「スパチュラ」がありますが、食器のナイフで代用できます。
ステンレス製ですので、さびにくく、強度があります。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ポットの底の穴に
竹串を挿して、下から押し出します。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木をポットから取り出すことができました。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の根鉢
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の根鉢の状態を確認すると、根の量が少ないです。
白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
値引き販売されていた苗木で、長期在庫になりますので、根詰りしていると予想していましたが、根の量が少ないので心配です。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」は、根が繊細で弱く、傷つけると枯れる原因になりますので、根鉢を崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
竹串を使って、幹の周りを丁寧に、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
ピンセットで先端が根元の位置になります。
苗木は、倒れることを防ぐために
深植えされていることが多く、
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木は、
根元が2センチぐらい土の中に埋まっていました。
不要な根をハサミで切ります。
根元が見えるまで、根鉢の表面の土を崩すと、根鉢の高さが小さくなりました。
根鉢の底は、根や土が固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
根鉢の底を竹串を使って崩します。底で巻いている根をほぐします。
根と土を軽くほぐしました。
根鉢の側面も、固まった根や土を竹串を使って、ほぐします。
根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
根鉢をたくさん崩すと、枯れることが心配になりますが、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、大丈夫です。
枯れる原因は、根詰りによる根腐れが多いですので、不要な根は取り除きます。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
エレモフィラ「ウィンターゴールド」を
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
赤玉土や軽石は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の
段差より少し下まで
用土を入れます。
仕上げに、表面の土は軽石を敷きます。
軽石は固く、水遣りをしても崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木を鉢に植え付け・植え替えをすることができ、小さな鉢植えが完成しました。
3.5号(直径10.5センチ)の鉢から、3号(直径9センチ)に小さくして、樹と鉢の大きさのバランスがよくなりました。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の管理
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日に1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は、完全に乾かないように、2~3日に1回ぐらいが目安になります。
つぼみができてから花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると。つぼみや花が傷みます。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」は、乾燥に強く、多湿に弱い特徴があります。
梅雨時期などの長雨に当たると、根腐れの原因になりますので、軒下など、雨の当たらない場所で管理します。
水を与え過ぎると、根腐れで枯れることがありますので、注意が必要です。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」は、日当たりのよい場所で管理します。日差しが強く暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、葉焼けを防ぎます。
耐寒性は弱く、3℃以下にならないように管理します。葉が傷まないように、冷たい風や霜が当たらない場所で管理します。
寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心できます
支柱で支える
植え付け・植え替えをした後は、根が張っていませんので、風が強く吹くと倒れることがあります。
深植えされていた幹を地表に出したので、倒れやすい状態です。支柱で支えることで、安心して育てることができます。
小さな鉢植えですので、竹串を支柱として使うことができます。
幹を挟むように、2本の竹串を鉢の底まで深く挿します。
幹を
竹串に、
ビニールタイを使って固定します。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の育て方のポイント
- 日当たり、風通しがよい場所で育てる。夏は半日陰。
- 用土は市販の培養土に、赤玉土を2割ぐらい配合して、水はけをよくする。
- 水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春と秋に緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春と秋が適しています。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の今後
4月23日に、エレモフィラ「ウィンターゴールド」の苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは簡単ですが、夏越しが難しいです。
エレモフィラ「ウィンターゴールド」の今後の様子はこの記事を更新します。
夏越し、冬越しなど、1年間の育てる様子を記録します。
同じ黄色の花が咲くエレモフィラ「ゴールドラッシュ」を育てています。
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