オキザリス「サンラック」の育て方:紫色の上品な銅葉を楽しむ


 
オキザリス サンラック
オキザリス「サンラック」は、カタバミ科カタバミ属、耐寒性多年草の球根植物です。

大きな特徴は、深いワインレッド色の銅葉になります。鮮やかなピンク色のとのコントラストが美しいです。

学名はOxalisで、ハナカタバミやプルプレア、オクサリスと呼ばれることがあります。

が咲く時期は、晩秋の11月~早春の3月まで、長期間、咲き続けますので、が少ない冬に、楽しめる多年草です。

オキザリス「サンラック」は、日が当たると開きます。夜の間や雨や曇りの日は、閉じてつぼみの状態です。

球根植物ですので、が終わり、5月下旬にが枯れ、暑い夏は休眠します。休眠している夏の管理をしっかりすれば、毎年、美しいを楽しめます

3月下旬に園芸店で、オキザリス「サンラック」の苗が安く販売されていましたので、購入して育てます。

が咲く時期が終わりますが、夏越しにチャレンジして、晩秋の11月に美しいを楽しみます。



オキザリス「サンラック」の苗

オキザリス サンラック 苗
オキザリス「サンラック」の苗のラベルで、の色や形を確認して購入しましょう。

ラベルの写真でを確認すると。鮮やかピンク色で、中心部分が黄色になっています

1輪だけですが、がありますので、現物を確認して購入することができました。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。

オキザリス
サンラック
Oxalisi
カタバミ科カタバミ属の
球根植物

育て方のポイント
強健な品種で、開花期が長く毎年11~3月頃に可愛らしい花を咲かせます。日当たりの良い場所で管理して下さい。
夏場は休眠します。
生育期、開花期は表土が乾いたらたっぷり水を与えてください。







草丈
オキザリス「サンラック」の苗の草丈は、5センチぐらい


ビニールポット
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。


花の大きさ
の大きさは、直径2センチぐらいになります。草丈は10~15センチですので、コンパクトな株になります。

が小さいですので、寄せ植えや花壇で楽しむことができます。


バリアビリス
ホームセンターや園芸店でよく販売されているオキザリス「バリアビリス」と「サンラック」を比べてみます。

「バリアビリス」は、が丸い三つ葉ですので、「サンラック」とよく似ています。


花 違い
の大きさが違います。

「バリアビリス」の育て方を詳しく書いた記事があります。
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オキザリス「サンラック」の小さな鉢植え

小さな鉢植え
オキザリス「サンラック」は耐寒性がありますが、強くはないですので、積雪や霜から保護する必要があります

暑い夏は地上部が枯れて、球根の状態で休眠します。日本の暑い夏の管理が心配です

小さな鉢植えは、寒い冬や暑い夏に管理しやすいです。冬にを楽しみ、休眠中の夏の管理を確認します

オキザリス「サンラック」の鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型を使います。


雰囲気
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、植え付けたときの雰囲気を確認できます。

アップルウェアーのプレステラ105型は、ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です

苗の植え付け植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。


プレステラ
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。

スリットによりの先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。

小さな鉢植えで、オキザリス「サンラック」を元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。


特許番号
プレステラは、底に特許番号が記載されています。


長いスリット
正方形の角に長いスリット


短いスリット
4つの辺の中央に短いスリット、合計8ヵ所に設置されています。


仕切り
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。

スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底でが巻くことを防ぎます。


ウォータースペース
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります

プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、オキザリス「サンラック」を健康で丈夫に育てることが期待できます。

デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。


1辺9センチ
プレステラ105型は、1辺9センチぐらいの正方形の鉢です。

鉢の大きさは、普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きなサイズになります。


鉢の高さ
鉢の高さは8センチぐらい。



オキザリス「サンラック」の用土

オキザリス サンラック 用土
オキザリス「サンラック」は、水はけ(排水性)がよい用土が適していますので、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です

作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土7:3の割合で混ぜた用土を使います。


均一
赤玉土の小粒と腐葉土が、均一になるように混ぜます。


鉢底石
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけがよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。

オキザリス「サンラック」は暑い夏に球根の状態で休眠しますので、蒸れないように鉢底石を敷くことをおすすめします。


土入れ
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。

園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。


3分目
鉢の高さの底から3分目ぐらいまで用土を入れました。植え付け植え替えのときに、株元の高さを確認して調整します。

植え付け・植え替えは、が乾かないように、手際よく作業したいですので、最初に鉢の準備をします。

オキザリス「サンラック」は、植え付け・植え替えのときに、緩効性化成肥料を元肥をして、用土に混ぜますが、が咲く時期が終わりますので、肥料を入れませんでした。



オキザリス「サンラック」の植え付け・植え替え

植え付け・植え替え
オキザリス「サンラック」の苗を、鉢に植え付け植え替えをします。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

オキザリス「サンラック」植え付け植え替えに適した時期は、秋の9月~10月になります



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、ビニールポットの底を確認します

底の穴からがたくさん出ていますと、ビニールポットから取り出すことができません。

無理に取り出しますと、が切れますので、穴から伸びたはハサミで切ります。


横向き
オキザリス「サンラック」の苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。


取り出す
オキザリス「サンラック」の苗をビニールポットから取り出すことができました。



オキザリス「サンラック」の根鉢

サンラック 根鉢
オキザリス「サンラック」の苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根の量
オキザリス「サンラック」根鉢を確認すると、がの量は少ないです

白いは新しく、茶色のは古く、黒いは腐敗しています。

株は元気ですので、ビニールポットに植え付けてから、あまり日数が経過していない可能性があります。


三分の一
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。



根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れ、汚れますので、水通りと通気性が悪くなります

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。


表面の土 崩す
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。

根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。

も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。

鉢に植え付け植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう


太い根
根鉢の側面に、太いが1本あります。傷つけないように注意して、植え付け・植え替えをします。


根鉢の底
根鉢の底は、水はけが悪く、根腐れしやすい場所になります。


根腐れ
竹串で、土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。

黒色のは、腐れていますので、取り除きます。


根鉢の底 竹串
根鉢の底を竹串を使って、軽く崩しました。植え付け・植え替え後のの成長がよくなります。


根鉢 準備
オキザリス「サンラック」根鉢を崩して、植え付け植え替えの準備ができました。



鉢に植え付け・植え替えをする

鉢 入れる
用土を入れて準備した鉢に、根鉢を崩したオキザリス「サンラック」の苗を入れます。


根元の位置
段差まで用土を入れますので、株元の位置を確認します。高い場合は、用土を減らします。低い場合は用土を増やします。


バランス
少し離れて見ると、バランスよくなっているか?確認することができます。


隙間 用土
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、苗の周りに用土を入れます。

根鉢用土が保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。


竹串 赤玉土
用土に隙間ができないように、竹串で突きます。赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。


段差
プレステラの段差の少し下まで、用土を入れます。


軽石
仕上げに、表面の土は軽石にします。

軽石は固く、水遣りをしても、赤玉土が崩れませんので、キレイな状態が長持ちします。

雨や水遣りで土が跳ねて、に付着しますと、病気の原因になりますので、表面の土を軽石にするとよいです。


小さな鉢植え 完成
オキザリス「サンラック」植え付け植え替えが完成しました。



オキザリス「サンラック」の管理

水遣り
オキザリス「サンラック」の苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

オキザリス「サンラック」水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

に水がかからないように、水差しで、ちょくせうつちに水を与えます。

春と秋は1日1回、暑い夏は球根が完全に乾燥しないぐらいに2~3日に1回、寒い冬でも花が咲きますので、1~2日に1回ぐらいが目安になります。

が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れするとが傷みます

寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。

水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。

長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。


明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

オキザリス「サンラック」は、日当たりのよい場所で管理します。日当たりが悪いとが咲きません。暑い夏は、日差しが強いですので、風通しの良い日陰で休眠させます。



雨よけ・霜よけで保護する

雨よけ・霜よけ
オキザリス「サンラック」。耐寒性は普通ですが、を積雪や霜から保護する必要があります

育苗トレーに100均のU字型支柱で作った簡易ビニールハウス。ビニールは100均のテーブルクロスです。

雨や霜からを保護できますので、花持ちがよくなります。

製作した様子を詳しく書いた記事があります。
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密閉
ビニールハウスのように密閉していないので、通気性があります。

オキザリス「サンラック」は、休眠している夏は雨が当たらない場所で、乾かし気味で管理しますので、雨よけがあると便利です。



オキザリス「サンラック」の育て方のポイント

  • 日当たり、風通しがよい場所で育てる。休眠期の夏は日陰。
  • 耐寒性は普通、積雪や霜から保護します。
  • 用土は普通の培養土。作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3で配合。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は秋に緩効性化成肥料を少量、与えます。
  • 植え付け植え替えは、秋の9~10月が適しています。

オキザリス「サンラック」は特別な育て方はなく、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。

鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、秋に球根を取り出して植え替えをします。

株が込み合ってきたら、植え替えのときに球根の数を減らします。



オキザリス「サンラック」の今後

オキザリス サンラック 今後
3月25日に、オキザリス「サンラック」の苗を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは簡単ですが、暑い夏に休眠している球根の管理が難しいです。

オキザリス「サンラック」今後の様子はこの記事を更新します

1年目の目標は、夏越しさせて、晩秋の11月頃に美しいを楽しむことです。1年間の育てる様子を記録します。

いろいろな品種のオキザリスを育てています。

「桃の輝き」を育てている様子の記事があります。参考にして下さい。
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「バーシカラー」の育て方を詳しく書いた記事があります。
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「ヒルタ」は、は細く木立ち状であることが大きな特徴です。
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