ビーダンスの育て方:冬越しさせて、春に美しい花を楽しむ


 
ビーダンス
ビーダンスは、キク科ビデンス属の多年草です。ビデンス(ウインターコスモス)の園芸品種になります。

サントリーフラワーズの商品で、はちみつのような香りを楽しめることが名前の由来です

花の色が、オレンジとイエローの2種類あり、2015年に2つの展示会で最優秀賞を受賞しています。

詳しくは、サントリーフラワーズのホームページで紹介してあります。


寒くなり始めた12月中旬に、ホームセンターで、ビーダンスの苗が在庫処分で値引き販売されていました。

購入して、冬越しにチャレンジします。



ビーダンスの苗

ビーダンスの苗
ビーダンスの苗のラベルで、の色や形を確認して購入しましょう。

が数輪ある苗ですので、現物を確認して購入することができました。ビーダンスの色はオレンジで、少し大きなになります。

ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。

植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。


ラベルの裏
ラベルの裏に詳しく説明があります。

beedanceの育て方
キク科ビデンス属
はちみつのような香りがするビデンス!圧倒的な生育力で、春から秋まで長く花を楽しめます。

開花期
3~6月、9~11月(非耐寒性多年草)
植え込み
1~2ポット/65cm標準プランター
1ポット/直後30cm鉢
花壇植えは1~2ポット/㎡が目安です。
元肥・液肥を適宜。
日当たり
半日以上直射日光の当たる屋外で
用土
新しい草花用培養土など
水やり
土の表面が乾いて鉢が軽くなったらたっぷりと。
花がら摘み
花がらだけでなく、花茎ごと切り取ります。
摘心・切り戻し
必要ありません。
※花が終わったら枝先から10cm程度刈り込むと良いです。

栽培のポイント
1 雪や霜の心配があるときは、軒下や日当たりのよい窓辺に置いてください。
2 冬越し後、株が大きく生長してきたら忘れず肥料を与えてください。
(関東以西の温暖地域が基準です。)








ビーダンス 草丈
ビーダンスの苗の草丈は、15センチぐらいです。は小さいですが、地植えすれば、草丈が20~30センチぐらいまで大きくなります

小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。


ビニールポット
1辺が8センチぐらいの四角いビニールポットに植えられています。



花がら摘み

花がら摘み
購入したビーダンスの苗は、が咲いていますが、萎れているがありますので、花がら摘みをします。

花茎をハサミで切り、取り除きます。


キレイ
花がら摘みをして、少しキレイになりました。

が終わり、萎れるとを作ります。を作るために、エネルギーを多く使いますので、株が弱る原因になります。

花がら摘みは、キレイにするだけでなく、株の状態もよくなりますので、小まめにすることをおすすめします。



ビーダンスの小さな鉢植え

小さな鉢植え
ビーダンスは、成長すると、草丈が20~30センチ、株張り(横幅)は60~90センチまで大きくなります。

1つの株で、直径30センチ、10号の鉢が基準です。

冬越しするだけですので、小さな鉢植えで単独で育てます。

日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。


雰囲気
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、植え付け植え替えしたときの雰囲気が確認できます。


プレステラ
ビーダンスの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にします。

ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢で

苗の植え付け植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。

一回り小さなプレステラ90型もありますので、いつでも植え付け植え替えができるように、購入して鉢の予備を用意しています。


スリット
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。

スリットによりの先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。

鉢の底でが巻くサークリング現象を防ぎ根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。

小さな鉢植えで、ビーダンスを元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。


特許番号
プレステラは、底に特許番号が記載されています。


長いスリット
正方形の角に長いスリット


短いスリット
4つの辺の中央に短いスリット、合計8ヵ所に設置されています。


仕切り
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。

スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底でが巻くことを防ぎます。


ウォータースペース
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります

プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、ビーダンスを健康で丈夫に育てることが期待できます。

デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。


1辺9センチ
プレステラ105型は、1辺9センチの正方形の鉢です。普通の円形の3号(直径9センチ)の鉢より少し大きくなります。


鉢の高さ
鉢の高さは8センチ。



ビーダンスの用土

ビーダンス 用土
ビーダンスは、水はけのよい用土を好みます

ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。

用土を作る場合は、赤玉土腐葉土6:4の割合で混ぜた用土が適しています。

プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。



ビーダンスの植え付け・植え替え

ビーダンスの苗を、鉢に植え付け植え替えをします。ビニールポットのままの状態で、冬越しさせることは心配です。

必要な道具は、ハサミピンセット竹串です。

鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。

鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け植え替え用に購入するとよいです。

ビーダンス植え付け植え替えに適した時期は、春の3~4月と秋の10月になります

12月中旬と秋の植え付け植え替えの時期が過ぎて、寒くなり始めていますので、根鉢を崩さないで、鉢を入れかえるだけにします



ビニールポットから取り出す

底 確認
最初に、底を確認しますがたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。

がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。

ビーダンスの苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。


底の角
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。

手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。



ビーダンスの根鉢

ビーダンス 根鉢
ビーダンスの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。

根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、と土が固まって見えている状態のことです。


根鉢の状態は、の量は多いです。白色のは新しく、茶色のは古く、黒色のは腐敗しています。

小さいビニールポットですので、土のない外側に、がたくさんあります。

ビーダンス根鉢の底を観察すると、鉢の底でが巻くサークリング現象が少し発生しています

根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け植え替えすることが基本です。

の量が多く、根鉢を崩したいですが、ビーダンスを傷つけられることを嫌います

冬越しさせるだけですので、このまま新しい鉢に植え付け植え替えをします。



植え付け・植え替えの準備

表面の土
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。湿った状態が続き、コケで汚れています。

植え付け植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。

育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。


竹串
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。

根鉢の表面の土を取り除き、キレイな状態になりました。固まった土を取り除きましたので、水はけと通気性がよくなります。



鉢に植え付け・植え替えをする

鉢 入れる
根鉢をキレイにしたビーダンスを準備した鉢に入れます。


水通り
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。


隙間 用土
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。

根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れないで、赤玉土だけを隙間に入れました。


段差
用土プレステラ段差まで入れました。


ビーダンス小さな鉢植えが完成しました。

小さな鉢植えですので、いろいろな場所に置くことができ、管理も簡単です。



ビーダンスの管理

ビニールタイ
ビーダンスの苗は、茎が長く伸びて、横に広がっています。

が終わり、冬越しさせるだけですので、広い場所が必要にならないように、ビニールタイで固定して、株張(横幅)を小さくします


コンパクト
成長しない冬ですので、コンパクトにまとめても大丈夫です。

小さくなり、雪や霜から保護するために、軒下などで管理しやすくなりました。



ビーダンスの水遣り

水遣り
ビーダンスの苗を鉢に植え付け植え替えした後は、すぐに水遣りをします。

鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます

ビーダンス水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。

高温多湿の夏は、に水がかからないように、水差しを使って用土に直接、水を与えます。

春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。

が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れするとが傷みます

乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。

寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。

冬は水遣りを控えめにするとよいです。


ビーダンスの育てる場所

明るい日陰
植え付け植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します

が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。

ビーダンスは、日当たり・風通しの良い場所で管理します。

耐暑性は少し弱く、暑い夏の高温多湿は苦手です。半日陰で、風通しのよい涼しい場所で管理します。

耐寒性は弱く、霜に当たると枯れることがありますので、保護が必要になります。温暖な地域でも霜にあたると枯れますので、寒い冬は軒下などで管理してください。



ビーダンスの育て方のポイント

  • 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
  • 水はけのよい用土を好む。市販の培養土、または赤玉土と腐葉土を6:4で配合。
  • 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
  • 肥料は3~11月に薄めの液体肥料を与えます。
  • 夏は多湿に注意。冬は寒さで枯れないように保護。
  • 植え付け植え替えは、春の3~5月と秋の10月。

ビーダンスは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。鉢植え根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。

暑い夏は半日陰で管理すると、水切れの心配が少なくなります。耐暑性・耐寒性が強くないですので、管理に注意が必要です。



ビーダンスの今後

12月15日に、ビーダンスの苗を鉢に植え付け植え替えしました。

九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬の管理は難しくないです。

ビーダンス今後の様子はこの記事を更新します

最初の目標は、冬越しです。寒さに弱いですので、枯れないように管理して、春に美しいを楽しみます。

1年間の育てる様子を記録します。





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