アルメリア「スイートスノー」は、草丈が小さいコンパクトな品種です。普通のアルメリアより、葉が細くて短い特徴があります。
名前の通り白い花が咲き、葉は常緑性で、細長く、密に茂ります。短い茎に、たくさんの葉がつきますので、株がコンパクトです。
イソマツ科ハマカンザシ属(アルメリア属)の常緑性多年草。ヨーロッパや北アフリカなどが原産地になります。学名は、Armeriaで、ハマカンザシ(浜簪)やオオハマカンザシと呼ばれることがあります。
アルメリアの大きな特徴は、細い茎を長く伸ばして、先端に丸いボール状の花が咲きます。長く伸びた細い茎と花の形状が、カンザシ(簪)に似ていることが、和名のハマカンザシの由来です。
ホームセンターで、アルメリア「スイートスノー」の苗が販売されていました。とてもコンパクトでしたので、草もの盆栽の素材に適しています。
アルメリア「スイートスノー」の苗
アルメリア「スイートスノー」の苗のラベルで、
花の色や形を確認します。
細長い茎の先端に丸いボール状に小さな白い
花を咲かせます。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単な説明があります。
和名 ハマカンザシ
アルメリア
スイートスノー
イソマツ科耐寒性多年草
用 途…庭植え、鉢植え
草 丈…10cm~20cm
花 期…3月~6月
育てるポイント
水はけの良い土を好みます。日当たりと風通しの良いところで育てます。
高温多湿期はムレに注意。肥料は春と秋に少なめに施します。
アルメリア「スイートスノー」の苗の草丈は4センチぐらい。草丈がとても小さいです。
地植えすれば、草丈が20センチまで大きく成長します。大きくなると管理が大変ですので、小さな鉢植えで育てます。
直径7.5センチ、2.5号の小さなビニールポットに植えられています。
長細い葉が密に茂るコンパクトな株が美しいので、気に入りました。
左の鉢は、普通の
アルメリアです。
「スイートスノー」は、葉が細く短いですので、株がコンパクトになります。
「スイートスノー」の苗は、
花が咲いていませんので、
花の大きさは、どのくらい違いがあるか?不明です。
花の大きさも大切ですが、花茎の長さが気になります。
普通のアルメリアを育てています。育て方について詳しく書いた記事がります。
関連記事
アルメリア「スイートスノー」の小さな鉢植え
アルメリア「スイートスノー」は、小さなビニールポットですので、鉢に植え付け・植え替えをします。
草丈が20センチぐらいまで、大きく成長しますので、小さな鉢植えでコンパクトに育てることにチャレンジします。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
キレイな陶器の鉢に植え付けて、草もの盆栽を作りたいですが、夏越しが難しいですので、最初の年は、育てることを重視します。
アルメリア「スイートスノー」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは2.5号(直径7.5センチ)、CSM-75になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、アルメリア「スイートスノー」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
準備したスリット鉢の直径7.5センチと2.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の2.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは6.5センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は価格が安いので、いろいろな鉢のサイズを購入してあります。左から2号(直径6センチ)、2.5号(直径7.5センチ)、3号(直径9センチ)。
苗を購入するときは、鉢のサイズ選びで悩む必要がありません。
アルメリア「スイートスノー」の用土
アルメリア「スイートスノー」は、水はけ、通気性がよい用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている山野草用の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土と鹿沼土、軽石の小粒を1:1:1の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と鹿沼土、軽石が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
アルメリア「スイートスノー」は多湿を嫌いますので、蒸れを防ぐために鉢底石を敷くことをおすすめします。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
アルメリア「スイートスノー」の鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
アルメリア「スイートスノー」の植え付け・植え替え
アルメリア「スイートスノー」の苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
アルメリア「スイートスノー」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月~5月と秋の10月~11月です。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
アルメリア「スイートスノー」の苗を
鉢受け皿の中に、横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
アルメリア「スイートスノー」の苗をポットから取り出すことができました。
アルメリア「スイートスノー」の根鉢
アルメリア「スイートスノー」の苗に、黄色に変色した
葉や枯れた
葉がありますので、ピンセットで取り除きます。
ビニールポットから取り出し、根鉢の状態は、作業がしやすいです。
萎れていますが、花茎は短く、花も小さいことが分かります。
葉が密に茂っていますので、分かりにくいですが、株元に枯れた
葉がたくさんありました。
アルメリア「スイートスノー」は、多湿による蒸れを嫌います。枯れた葉が水を含むと蒸れの原因になりますので、定期的に取り除きます。
アルメリア「スイートスノー」の苗は、キレイな状態になりました。
苗をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根は多いです。白い根は新しく、茶色の根は古く、黒い根は腐敗しています。
とても細い根が密にあります。根鉢の底で根を巻くサークリング現象が少し発生しています。
根詰りに近い状態ですので、植え付け・植え替えをするタイミングになります。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きます。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくく、使いやすいです。
小さな苗は深植えが基本ですので、根元より周りの土が高くなっていることが多いです。根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
アルメリア「スイートスノー」は、夏の多湿による蒸れに弱いですので、根元の通気性をよくすると夏越しが簡単になります。
根鉢の底は、水はけが悪く、
根腐れしやすい場所になります。
竹串で、土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。
黒色の根は、腐れていますので、取り除きます。
アルメリア「スイートスノー」の株分け
アルメリア「スイートスノー」の根鉢を観察すると、株分けできそうです。
株分けすると、株が小さくなりますので、蒸れにくくなり、夏越しが簡単になります。
根鉢の側面を竹串を使って崩し、半分に分けます。
根元をよく確認して、同じくらいの大きさで2つに
株分けします。
アルメリア「スイートスノー」を
株分けすることができました。
同じぐらいの大きさに2つに株分けでしました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩して、
株分けした
アルメリア「スイートスノー」を
用土を入れて準備した鉢に入れます。
少し離れて見て、バランスよくなっているか?確認します。
根の間に
用土が隙間なく入るように
竹串で突きます。
用土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
スリット鉢の段差まで用土を入れて、アルメリア「スイートスノー」の小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
アルメリア「スイートスノー」の管理
アルメリア「スイートスノー」の苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
アルメリア「スイートスノー」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春の成長期から花が咲いている期間は、水切れに注意します。花が終わったら、鉢の用土が乾いてから水遣りをします。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1日1回、暑い夏は1日1~2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
アルメリア「スイートスノー」は、日当たり・風通しのよい場所で管理します。
暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、風通しのよい場所で管理します。
アルメリア「スイートスノー」は、耐寒性・耐暑性が強いですので、管理が簡単です。
アルメリアの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 用土は市販の山野草用の培養土。作る場合は、赤玉土、鹿沼土、軽石を1:1:1で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春と秋に、緩効性化成肥料または液体肥料を与える。
- 植え付け・植え替えは、春と秋が適しています。
- 夏の高温多湿による蒸れに注意。
アルメリア「スイートスノー」は、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
耐寒性・耐暑性が強いですので、暑い夏の多湿による蒸れに注意すればよいです。
鉢植えやプランターの場合、根詰りしないように、2~3年に1回、植え替えをします。株が大きくなったら、株分けをします。
アルメリア「スイートスノー」の今後
4月4日に、アルメリア「スイートスノー」の苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬の管理が簡単ですが、夏の暑さが心配です。
アルメリア「スイートスノー」の今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、美しい花を咲かせることです。
花が咲く時期は、3月~6月ですので、花が咲く可能性があります。花が終わった後の管理や夏越しについて記事を更新します。
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