西洋イワナンテン「メルベイユ」は、ツツジ科イワナンテン属の耐寒性常緑低木です。北アメリカが原産地になります。
学名はLeucothoe fontanesianaで、アメリカイワナンテンと呼ばれることがあります。
西洋イワナンテンは、たくさんの園芸品種があります。「メルベイユ」は葉が小さく、斑入りですので、グランドカバーや寄せ植えに利用しやすい品種です。
新芽は赤く色づき、寒さに当たると葉は、赤く紅葉します。美しい葉が1年中、楽しむことができます。
耐暑性・耐寒性が強く、日向から半日陰で育てることができますので、育てやすい樹です。
ホームセンターで、西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木が販売されていましたので、育てます。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木のラベルで、
花や
葉の色や形を確認して購入しましょう。
春に白色の花が咲きますが、ラベルの写真にありません。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
セイヨウイワナンテン
メルベイユ
Leucothoe catesbaei
ツツジ科/イワナンテン属
常緑低木
葉が綺麗で耐陰性もあるため、カラーリーフとして優秀です。
最低温度 約ー15℃
開花期 4月~5月
樹高 30~150cm
植え替え 3月~4月、9月~11月
水はけがよく、湿り気がある腐植質に富んだ土壌を好む。木もれ日が当たるような半日陰を好む。春から秋は水が切れない程度に、冬は生育が止まるので乾燥気味に育てる。春の新芽が出る前と秋に緩効性の化成肥料を与える。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木の樹高は15センチぐらい。
苗木は小さいですが、地植えすれば、樹高が150センチぐらいまで大きく成長します。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。
左の鉢は、西洋イワナンテン「レインボー」です。寒さで葉が赤く紅葉しています。
葉の大きさが、「メルベイユ」の方が小さいですので、コンパクトになります。
西洋イワナンテン「レインボー」の育てる様子の記事がありますので、参考にして下さい。
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西洋イワナンテン「メルベイユ」の小さな鉢植え
西洋イワナンテン「メルベイユ」は、樹高が150センチぐらいまで成長する耐寒性常緑低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
苗木をビニールポットのまま、鉢に入れると植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。
ビニールポットと大きさがあまり変わらない鉢に植え付けます。剪定をして、コンパクトな樹高で育てたいです。
西洋イワナンテン「メルベイユ」を小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、西洋イワナンテン「メルベイユ」を元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、西洋イワナンテン「メルベイユ」を小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の植え付け・植え替え
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月~4月と秋の9月~11月になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。根がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木をポットから取り出すことができました。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の根鉢
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根がたくさんあります。白い根は新しく、茶色の根は古いです。
ツツジ科の特徴である細い根が密になっています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
竹串を使って、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくく、使いやすいです。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
根鉢を崩して、鉢に
植え付け・
植え替えをする準備ができました。
寒くなり始めた12月中旬ですので、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。
鉢に植え付け・植え替えをする
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
西洋イワナンテン「メルベイユ」は、水はけがよく、腐植質に富んだ用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土と腐葉土、鹿沼土を5:3:2の割合で混ぜた用土が適しています。
根鉢を崩した
西洋イワナンテン「メルベイユ」を準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、最初に入れた鉢底石を減らします。低い場合は増やします。低いですので、鉢底石を足します。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、鹿沼土の小粒だけにしました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。鹿沼土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
竹串で突くと、隙間がなくなりますので、
用土が減ります。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で鹿沼土の粒が崩れることを防ぎます。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、大丈夫です。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の管理
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
西洋イワナンテン「メルベイユ」は、半日陰で風通しのよい場所で管理します。暑い夏は、西日が当たらないように注意します。
耐寒性・耐暑性が強く、病害虫も、ほとんどありませんので、育てやすい樹です。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の育て方のポイント
- 半日陰で、風通しがよい場所で育てる。
- 水はけがよく、腐植質に富んだ用土。市販の培養土が適しています。作る場合は、赤玉土と腐葉土、鹿沼土を5:3:2で配合。
- 水遣りは表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春の芽出し前と秋に緩効性化成肥料。
- 植え付け・植え替えは、3月~4月または9月~11月。
西洋イワナンテン「メルベイユ」は、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
水切れに、注意すれば枯れることはありません。耐寒性・耐暑性が強く、病害虫の心配も少ないです。
鉢植えは、2~3年ぐらいに1回、植え替えをします。水遣りのときに水が抜けなくなったり、葉の色が悪くなったりしますので、分かりやすいです。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の今後
12月15日に、西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
寒くなり始める時期ですので、
根鉢をあまり崩さないで、
植え付け・
植え替えをしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは保護の必要がなく簡単ですが、夏はとても暑く、直射日光と水切れに注意が必要です。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、春の芽吹き、美しい葉を楽しむことです。4~5月に咲く花も楽しみ。
小さな鉢植えですので、暑い夏の水切れが心配です。1年間の育てる様子を記録します。
更新しました。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の紅葉
1月3日、撮影。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の苗木を鉢に植え付け・植え替えをしてから、約2週間が経過しました。
葉が萎れるなどの異常はなく、順調です。
屋外で育てていますので、寒さに当たり、
紅葉しています。
西洋イワナンテン「メルベイユ」は、クリーム色の斑入りの品種ですので、緑色の部分が濃い紫色に紅葉して、美しいです。
2月23日、撮影。
福岡県は、2月下旬ごろが寒さが一番厳しい時期になります。
西洋イワナンテン「メルベイユ」は、紅葉の紫色が少し薄くなったようです。
常緑ですが、美しく紅葉しますので、寒い冬でも楽しめる樹になります。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の新緑
5月3日、撮影。
暖かくなり、西洋イワナンテン「メルベイユ」は、葉が緑色に戻りました。
赤色の葉が、新しく芽吹いた
葉になります。
福岡県は、梅雨の時期になります。
晴れた日は、日差しが強いですので、明るい日陰で管理しています。
西洋イワナンテン「メルベイユ」は、葉が小さい矮性品種ですが、徒長枝の葉は大きくなっています。
葉の大きさがバラバラですので、葉が大きな枝を剪定して、葉の大きさをそろえる必要があります。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の剪定
7月11日、撮影。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の鉢植えは、左に長く伸びた徒長枝があり、葉が大きな枝が増えましたので、剪定をします。
長く伸びた徒長枝がありますので、樹高は25センチぐらい。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の剪定に適した時期は、新梢が伸びる前の3月から4月上旬です。
7月上旬で梅雨の時期です。挿し木にチャレンジできますので、剪定することにしました。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の
剪定は、長く伸びた徒長枝をハサミで切り、
葉が大きな枝は根元で切りました。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の鉢植えは、樹高が10センチぐらいと小さくなり、葉の大きさが揃って、よい雰囲気になりました。
剪定した枝を捨てることは、もったいないですので、挿し穂にして、挿し木にチャレンジします。
西洋イワナンテン「メルベイユ」の挿し木について、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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次の更新は、夏越しの様子を予定しています。
西洋イワナンテンのいろいろな品種を育てていますので、参考にして下さい。
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