サルスベリは、ミソハギ科サルスベリ属の落葉性低木です。中国南部が原産地になります。
学名は、Lagerstroemia indicaで、百日紅(ひゃくじつこう)と呼ばれることがあります。
夏から秋まで、枝を伸ばして先端に花が咲く樹です。花が長期間、咲くことが、百日紅の名前の由来になります。
花の色は、赤色やピンク色、白色があり、矮性品種や一才性の品種など、多くのタイプがありますので、品種を選ぶことも楽しみの一つです。
冬にホームセンターで、白花サルスベリの苗木が値引き販売されていたので、購入しました。
夏に美しい白色の花を楽しむことができます。赤色のサルスベリを育てていますので、並べると、紅白になります。
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暖かくなりましたので、冬に購入した白花サルスベリの苗木を鉢に植え付け・植え替えをして、育てます。
白花サルスベリの苗木
白花サルスベリの苗木のラベルで、
花の色や形を確認して購入しましょう。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
サルスベリ
ミソハギ科
ラゲルストレーミア属
●日当たりの良い場合で育ててください。
●鉢土の表面が乾いたら水を与えてください。
●庭園樹としても末長く楽しめます。
白花サルスベリの苗木の樹高は40センチぐらい。幹の先端から3本の徒長枝がありますので、高いですが、幹は20センチぐらいになります。
苗木は小さいですが、地植えすれば、樹高が10メートルぐらいまで大きく成長します。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。
白花サルスベリの小さな鉢植え
白花サルスベリは、樹高が10メートルぐらいまで成長する落葉性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、
植え付け・
植え替えをしたときの雰囲気が確認できます。
白花サルスベリを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、白花サルスベリを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは4号(直径12センチ)、CSM-120になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、白花サルスベリを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
準備した
スリット鉢の直径12センチと4号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の4号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは10センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくないことがデメリットです。
テラコッタ鉢が
スリット鉢の鉢カバーとして使えます。テラコッタ鉢はサイズが、日本の号数と異なりますので、鉢カバーに利用しやすいです。
花が咲き飾るときは、鉢カバーに入れると、立派な鉢植えになります。
白花サルスベリの用土
白花サルスベリは、水はけ、通気性がよい用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた基本の用土が適しています。
赤玉土と
腐葉土が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
白花サルスベリの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
白花サルスベリの植え付け・植え替え
白花サルスベリの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串、食器のフォークとナイフです。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
白花サルスベリの植え付け・植え替えに適した時期は、春の4~5月です。寒い冬に苗木を購入しましたので、4月になるまで保管(放置)していました。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ビニールポットと土の隙間にナイフを入れ、そのまま1周させます。
根詰まりしていますと、ナイフを1周させることができませんので、一度抜き、別の場所に入れます。
園芸用の専用の道具である「植え替えナイフ」「スパチュラ」がありますが、食器のナイフで代用できます。
ステンレス製ですので、さびにくく、強度があります。
根詰りして、ビニールポットが膨らんでいますので、ハサミで切って取り出します。
苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
白花サルスベリの苗木をポットから取り出すことができました。
白花サルスベリの根鉢
白花サルスベリの苗木をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根がたくさんあります。白い根は新しく、茶色の根は古く、黒色の根は腐敗しています。
根は新しいですが、土がなく根だけで、根詰りしている状態です。
太い根が長く伸びています。徒長枝の原因になり、樹形が悪くなりますので、短く切ります。
白花サルスベリの根鉢の底を観察すると、鉢の底で根が巻くサークリング現象が発生しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根元に、ひこばえがありますので、
ハサミで切ります。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
根鉢の表面の土が固まっている場合は、
フォークが役に立ちます。
食器のフォークは、「根さばき」「根かき」の代用品として使えます。
幹から
根が生える
根元まで、
フォークを使って、表面の土を取り除きます。
幹の周りは、竹串を使って、丁寧に表面の土を取り除き、根をほぐします。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくく、使いやすいです。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
上向きに伸びている
根がたくさんあります。
根詰りすると、底に根が伸びるスペースがなくなりますので、上向きの伸びます。
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、白花サルスベリの苗木は、根元が3センチぐらい土の中に埋まっていました。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根元が見えるまで、
根鉢の表面の土を崩すと、
根鉢の高さが半分ぐらいまで小さくなりました。
根鉢の底を崩します。
根鉢の底は、根が密になり固まった状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、崩します。
根鉢の底を竹串を使って崩します。固まっている根をほぐします。
長く伸びている
根がありました。
鉢の底で巻いて、長く伸びている
根を
ハサミで切りました。
白花サルスベリの根鉢は小さくなりました。
根をたくさん取り除くと、枯れることが心配になります。根詰りした状態の方が根腐れで枯れることが多いですので、長く伸びた根はしっかり取り除きます。
根鉢を崩して、鉢に
植え付け・
植え替えをする準備ができました。
植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば、たくさん根を取り除いて根鉢を崩しても大丈夫になります。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
白花サルスベリを
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。低いですので、用土を足します。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、赤玉土の小粒だけにしました。
根の間に
用土が隙間なく入るように
竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
用土を
スリット鉢の
段差の少し下まで入れました。
仕上げに
軽石を敷きます。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で赤玉土の粒が崩れることを防ぎます。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、大丈夫です。
白花サルスベリの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
白花サルスベリの管理
白花サルスベリの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
白花サルスベリの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、落葉している冬は、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて、腰水で管理します。長時間、腰水をすると、根腐れの原因になりますので、注意が必要です。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
芽が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
白花サルスベリは、日当たり・風通しのよい場所で管理します。日当たりがよいと、花がたくさん咲きます。
耐暑性・耐寒性が強いですので、育てやすい樹です。水切れだけに注意すれば、枯れることはありません
白花サルスベリの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけのよい用土。市販の培養土が適しています。作る場合は、赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、2月頃に寒肥として有機質肥料を与えます。
- 植え付け・植え替えは、春の4~5月。
白花サルスベリは、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
水切れに、注意すれば枯れることはありません。
鉢植えは、2~3年ぐらいに1回、植え替えをします。水遣りのときに水が抜けなくなったり、葉の色が悪くなったりしますので、分かりやすいです。
剪定は、伸びすぎた枝があれば、落葉している期間に、切り戻しをします。
白花サルスベリの今後
3月29日に、白花サルスベリの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
樹形が悪いですが、芽吹きがよいですので、剪定すれば、よくなります。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは保護の必要がなく簡単ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
白花サルスベリの今後の様子はこの記事を更新します。
目標は、新しい葉が芽吹き、夏に美しい花を咲かせることです。
小さな鉢植えですので、暑い夏の水切れが心配です。1年間の育てる様子を記録します。
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