クランベリーは、ツツジ科スノキ属のツル性常緑低木です。北アメリカの北部や東部が原産地になり、北半球の寒帯の酸性の沼地に自生します。
学名は、Vaccinium macrocarponで、オオミノツルコケモモ(大実蔓苔桃)やツルモモコケ(蔓桃苔)と呼ばれることがあります。
実がなった鉢植えが、ホームセンターや園芸店で販売されています。
クランベリーの果実は、堅く非常に酸味が強いですので、ジャムやジュース、ドライフルーツなどに加工されることが多いです。
寒帯に自生する果樹ですので、暖地では成長がよくなく、果実の味も悪くなります。日本では、食用にクランベリーを育てることは、難しいです。
ホームセンターで、クランベリーの鉢植えが値引き販売されていましたので、購入して育てます。
少し状態が悪いですが、実をなるように育てることにチャレンジします。
実を食べることができるビルベリーも育てています。1本で結実しますので、簡単です。
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クランベリーの苗木
クランベリーの苗木のラベルで、
実の色や形を確認して購入しましょう。
「小粒でかわいい真っ赤な実!」と記載されています。写真があり、リンゴのように赤く、とても美味しそうに見えます。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
クランベリー
ツツジ科/常緑小低木
開花期:6月~7月 結実期:9月~10月頃
置き場所
日当たりと風通しの良い場所で、湿り気のある肥沃な酸性土壌を好みます。
水やり
春・秋は1日1回。夏場は1日2回、冬場は2~3日に1回が目安。
肥料
油粕または、薄い液肥を適量与えます。
利用法
果実は非常に酸味が強く、生食には向きませんが、菓子やジャム、ジュースなどの原料となります。
クランベリーの苗木の樹高は10センチぐらいと小さいです。
ツル性ですので、大きく成長しても、樹高は20ぐらいまでになります。
ツルが伸びるので、高さがある深型の鉢に植え付けられていることが多いです。
直径12センチ、4号のプラスチック製の鉢に植えられています。
新芽が芽吹いていますので、枯れることはなく、復活できそうです。
クランベリーの剪定
クランベリーの
剪定は、いつでもできます。枝が伸びたり、混んだりしたときに、
剪定するとよいです。
長く伸びた枝は短く
切り詰め、枝が多い場合は付け根で切り、
間引きします。
剪定して、スッキリした状態になりました。
クランベリーの用土
クランベリーは、水はけ・水もちがよい酸性の用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されているブルーベリー用の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、ピートモス(酸度未調整)と鹿沼土の小粒を1:1の割合で混ぜた用土が適しています。
クランベリーは、育てる環境や水遣りの回数によって、適した用土が異なります。いろいろな植物を育てていますので、暑い夏は、朝と夕方の1日2回、水遣りをしています。
帰宅する時刻が遅くなることがあり、夕方の水遣りができないことがある場合は、ピートモスを多く配合して、水切れしないように注意するとよいです。
ピートモスは、あまり使うことがありませんので、100均の商品です。酸度未調整であることを確認します。
ピートモス(酸度未調整)と
鹿沼土の小粒を
1:1で準備しました。
均一になるように混ぜます。
クランベリーの用土が準備できました。
クランベリーの植え付け・植え替え
クランベリーの植え付け・植え替えは、2月~3月が適した時期です。
根詰りを防ぎ、水はけと通気性をよい状態にするため、2年に1回ぐらいで植え替えをします。
購入したクランベリーの鉢植えの底を確認します。
根が出ていませんので、根詰りはしていません。プラスチック製の鉢は、底に小さな穴がたくさんあり、水はけ・通気性がよいタイプです。
状態が悪くないですので、植え付け・植え替えをしないで、購入した鉢のままで育てることにしました。
鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、汚れて、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
汚れた表面の土を取り除きました。
根が少し見えるぐらいまで、表面の土を取り除き、キレイな状態になりました。
水はけと通気性がよくなるように、竹串を鉢の底まで深く挿します。30回ぐらい挿しました。
表面の土を取り除いて、土が減りましたので、
ピートモスと
鹿沼土で作った
用土を足します。
キレイな状態になりました。
植え付け・植え替えをしませんでしたが、水遣りをして、水はけが良ければ大丈夫です。
クランベリーの管理
クランベリーの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
クランベリーの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
乾燥に弱いため、水切れすると、枝枯れ、株枯れの原因となります。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
クランベリーは、午前中は日当たりがよく、午後から明るい日陰になる場所で管理します。
耐暑性は弱いですので、暑い夏は、西日が当たらない日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性は強く、保護する必要はありません。冷たい風が当たらない場所で管理します。
クランベリーの育て方のポイント
- 午前中は日当たりが良く、午後は明るい日陰で育てる。
- 水はけがよい酸性の用土。市販のブルーベリー用の培養土が適しています。作る場合は、鹿沼土とピートモスを1:1で配合。
- 水遣りは表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は2月・7月・9月に、有機質肥料を与えます。
- 植え付け・植え替えは、2~3月が適した時期。
クランベリーの育て方は、耐暑性が弱いですので、夏越しが大切です。
水切れに、注意すれば、枯れることはありません。日当たりに注意して、風通しの良い涼しい場所で管理します。
耐寒性は強く、冬の保護は必要ありません。
鉢植えは、2年ぐらいに1回、植え替えをします。水遣りのときに水が抜けなくなったり、葉の色が悪くなったりしますので、分かりやすいです。
剪定は、いつでもできます。長く伸びた枝を切り詰め、密にならないように枝を減らす間引き剪定をするとよいです。
クランベリーの今後
3月28日に、クランベリーの苗木を鉢の手入れをしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは保護の必要がなく簡単ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
クランベリーの今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、6月頃に花を咲かせることです。花が咲かなけらば、実も成りません。
水切れに弱いですので、夏越しが心配です。1年間の育てる様子を記録します。
冬に大きな赤い実を楽しめるチェッカベリーも育てています。
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