フクジュソウ(福寿草)は、キンポウゲ科フクジュソウ属の耐寒性多年草です。北海道から本州の山野に自生します。
学名はAdonis ramosaで、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)と呼ばれることがあります。
早春に、つぼみが持ち上がり、大きな黄色の美しい花が咲き、見事です。
花が終わったら、花茎が伸び、細く切れ込んだ葉を広げます。葉は晩春に枯れて、落葉します。
まだ寒い冬に、美しい花が咲きますので、おすすめの多年草です。
ホームセンターで、フクジュソウの苗が販売されていましたので、購入して育てます。
フクジュソウの苗
フクジュソウは、お正月の鉢花をして人気が高く、ホームセンターや園芸店で年末ぐらいから、苗が販売されています。
芽が大きい苗を選ぶとよいです。フクジュソウは、根が太く長いですので、大きなビニールポット(鉢)に植えられている苗なら、根が多くありますので、花後の成長に期待が持てます。
小さなビニールポット(鉢)に植えられている苗は、地掘りしたときに根を切っていますので、花後の成長が心配です。
フクジュソウの苗のラベルで、
花の色や形を確認して購入しましょう。
いろいろな品種があり、花の形が異なりますので、注意して下さい。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に詳しく説明があります。
フクジュソウ
(落葉耐寒性多年草) キンポウゲ科
開花期 1~4月 草丈 10~30cm
日照
半日陰~日陰 夏場半日陰になる場所が適しています。
水やり
水は好むので表土が乾いてきたら十分に与えて下さい。
用土
鹿沼中20%鹿沼小60%赤玉20% 保水性のある用土を好みます。
植替え/株分け
鉢植え管理の場合一年に一度植え替えをおすすめします。
植え替えは秋をおすすめします。根が広く横に広がる性質があるので、一回り大きな平鉢に植え替えてください。
フクジュソウの苗のつぼみは、4センチぐらいです。2つのつぼみがあります。
直径10.5センチ、3.5号の小さなビニールポットに植えられています。
少し大きいビニールポットで、用土がたくさんありますので、根が多くある苗である可能性が高いです。
フクジュソウの鉢植え
フクジュソウは、鉢植えがおすすめです。日当たりを調節するために場所を移動することが簡単になります。
プラスチック製の鉢に植え付け・植え替えします。底の穴の数は普通です。
フクジュソウは、根が太く、横に広がるように伸びますので、大きめの鉢を選びました。
鉢は、直径15センチ、5号の大きさになります。
鉢の高さは12センチぐらい。
平鉢(浅型の鉢)より、ある程度の深さがある鉢は、根詰りしにくく、管理が簡単です。
フクジュソウの用土
フクジュソウは、水はけのよい用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている山野草の培養土で育てることができます。
ラベルに記載された用土は、鹿沼中20%鹿沼小60%赤玉20%です。有機質の多い土を好みますので、腐葉土を2割ぐらい足しました。
フクジュソウは、多湿の弱いですので、水はけがよくなるように、鉢底石を敷くことをおすすめします。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
フクジュソウの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
フクジュソウの肥料
フクジュソウは、植え付け・植え替えをするときに、緩効性化成肥料を元肥として施します。
元肥は、苗木を植え付け・植え替えをするときに、用土に施す肥料のことです。
N(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)が5:8:5と、P(リン酸)が多めの花が咲く植物用の肥料です。
5:8:5で合計18、合計の数字が30未満ですので、低度化成肥料になります。30以上は高度化成肥料です。
強くありませんので、気軽に使うことができる肥料になります。
数字が大きいほうが得した気分になりますが、肥料に弱い植物がありますので、注意が必要です。
小さじに一杯ぐらい、少量の肥料を元肥として用土に混ぜます。小さじは5ミリリットルですので、水であれば5グラムになります。
肥料の説明書の1株当たりの元肥の8グラムより少ないです。
肥料は少なく与えて、葉が黄色になったり、成長が悪かったりして、足りない場合は追肥します。
フクジュソウは、秋に植え付け・植え替えをするときに元肥、芽出しが始まるころに緩効性化成肥料を置き肥します。
フクジュソウの植え付け・植え替え
フクジュソウの苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
フクジュソウの植え付け・植え替えに適した時期は、秋の9月~11月になります。
ビニールポットから取り出す
フクジュソウの苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
フクジュソウの苗をビニールポットから取り出すことができました。
フクジュソウの根鉢
フクジュソウの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
地掘り苗は、掘り上げた株をビニールポットに入れて出荷しているだけです。根が張っていませんので、根鉢が崩れます。
根鉢の状態は、根の量は普通です。白い根は新しく、茶色の根は古くなります。根がたくさんありますので、花後の成長が期待できます。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩したフクジュソウを用土を入れて準備した鉢に入れます。
2つの株のバランスを確認して、位置を決めます。
苗の土は、鹿沼土です。状態が悪くないですので、再利用します。
株の周りに、再利用する鹿沼土を入れます。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。鹿沼土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
用土が足りませんので、鹿沼土の小粒を入れました。
仕上げに軽石を敷きます。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で鹿沼土の粒が崩れることを防ぎます。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、鹿沼土の粒が崩れることがありません。
フクジュソウは、多湿に弱いですので、根元の風通しを良くすることが大切です。
軽石は乾きやすいので、根元の多湿を防ぐ効果があります。
フクジュソウの管理
フクジュソウの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
フクジュソウの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
芽出しから、花が咲き、葉が茂っている期間は、たっぷり水を与えます。晩春に葉が枯れて、落葉したら、多湿に注意して、適度な湿り気がある程度に水遣りをします。
冬の芽出しから晩春は1日1回、落葉している夏から秋は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。鉢植えは簡単にできます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
つぼみが萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
フクジュソウは、半日陰で、風通しの良い場所で管理します。
耐暑性は普通ですが、多湿は苦手です。夏は日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性も普通で、霜にあたらないように、軒下などで管理してください。
フクジュソウの育て方のポイント
- 半日陰・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけのよい用土を好む。市販の山野草の培養土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は元肥、芽出し頃に緩効性肥料を置き肥。
- 夏は日陰で管理。冬は霜から保護。
- 植え付け・植え替えは、秋が適しています。
フクジュソウは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。鉢植えは根詰りしないように、1~2年に1回、秋に植え替えをします。
フクジュソウの今後
12月20日に、フクジュソウの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、花が咲く時期になります。
フクジュソウの今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、早春に美しい花を楽しむことです。
フクジュソウの花
1月3日、撮影。
フクジュソウの苗を鉢に植え付け・植え替えしてから2週間後、つぼみが少し膨らみ始めました。
1月8日、撮影。
つぼみの先端が開き、花が咲き始めました。
1月17日、撮影。
フクジュソウの花が咲きました。黄色の花が美しく、寒い冬ですが楽しくなります。
もう1つの株も、つぼみが開き始めていますので、楽しみです。
1月22日、撮影。
フクジュソウの2つの株が、キレイに花が咲きました。
寒い時期ですので、気温が低いと、つぼみが開き始めてから花が咲くまで、日数が多くなります。
雨に当てないように管理すれば、花持ちがよくなります。
花が終わって、葉が芽吹く様子を記録します。
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