ガーデンマムは、キク科デンドランセマ属の耐寒性多年草、
ポットマムの一種です。原産地は中国になります。
学名はDendranthema × grandiflorum、スプレー菊、スプレーギク、スプレーマム、西洋ギクなどと呼ばれることがあります。
ポットマムは、1950年代にアメリカで品種改良した菊の矮性品種です。秋に花が咲く秋菊になります。
育て方が簡単ですので、ガーデニングで人気が高く、いろいろの品種が豊富にあり、違いが分かりにくいです。
寒くなり始めた12月に、ホームセンターで値引き販売されたガーデンマムの苗を見つけました。
花が咲き終わり、葉だけの状態でしたが、価格が安いので購入しました。冬越しさせて、来シーズンの秋に、美しい花を楽しむことにチャレンジします。
ガーデンマムの苗
ガーデンマムの苗のラベルで、
花の色や形を確認します。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ジジ ガーデンマムは、分岐性に優れドーム状になりますので、1株からたくさんの枝を出し、株が埋まるほど、たくさんの花を咲かせます。
花が咲く時期は、10月上旬からで、花は八重咲きで花もちがよいことが特徴です。
購入したジジ ガーデンマムは、花の色がダークピンクになります。
ラベルの裏に簡単な説明があります。
ジジ ガーデンマム
ダークピンク
〈分 類〉キク科キク属
可愛らしい花と大きな株が特徴のジジガーデンマムは秋の花壇をにぎやかにしてくれます♪
長く楽しむための管理の方法
〇なるべく明るい場所に置いてください。
〇土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。
〇花が終わったら、草丈を半分くらいに切り詰め、冬に枯れ枝を取り除きます。春に新しい芽が動き始めたら大きめの鉢に植え替えてください。
〇街路灯などに影響されない自然日長の下で管理すれば、秋に再び花が楽しめます。
ガーデンマムの苗の
草丈は6センチぐらい。
草丈がとても小さいです。
ホームセンターで切り戻しをしているようです。
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。
ガーデンマムの花柄摘み
花が終わったら
花柄摘みをします。
購入したガーデンマムの苗には、開花できなかったつぼみが残っていますので、ハサミで切って、取り除きます。
ガーデンマムの刈り込み
花が終わったら、株元から5センチぐらいに
刈り込みをします。
草丈を5センチ以下にすると、
葉が少なくなり寂しい雰囲気になりました。
枯れた
葉をピンセットで取り除きました。
ビニールポットの端に、ロゼット化した新しい太い芽があります。冬至芽と呼ばれるもので、冬の寒さに当たることで、春になると成長します。
冬至芽があれば、冬越しでき、来シーズンも楽しむことができます。
ガーデンマムの小さな鉢植え
ガーデンマムの苗、ビニールポットですので、冬越しさせるために、鉢に植え付け・植え替えをします。
草丈が15~30センチと小さいですので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ガーデンマムを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
根詰りすることがなく、ガーデンマムを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
準備したスリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ガーデンマムを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、最適な環境で育てることができます。
ガーデンマムの植え付け・植え替え
ガーデンマムの苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ガーデンマムの植え付け・植え替えに適した時期は、3月~5月になります。
12月ですので、ビニールポットの状態で冬越しは、かわいそうですので、根鉢を崩さないで鉢に入れ換えをします。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ガーデンマムの苗を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ガーデンマムの根鉢
ガーデンマムの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根が少ないように感じます。白い根は新しく、茶色の根は腐敗しています。
寒い冬の間は根が成長しませんので、心配です。根鉢を崩さないで、新しい鉢に植え付け・植え替えをします。
植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
汚れていた表面の土を取り除き、キレイな状態になりました。
鉢に植え付け・植え替えをする
ガーデンマムを準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、根鉢の底を少し崩します。低い場合は、鉢の底に鉢底石を入れます。少し低いですので、鉢底石を足しました。
寒い冬の間は、葉だけですので、ラベルを付けるとガーデンマムの苗であることが分かりやすいです。
ガーデンマムの管理
ガーデンマムの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ガーデンマムの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
暑い夏の水切れに注意が必要。西日が当たらない半日陰で管理するとよいです。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ガーデンマムは、日当たり・風通しの良い場所で管理します。強い西日が当たる所は避けましょう。
耐暑性・耐寒性は強いですので、寒い冬でも、保護は必要ないです。
雨よけ・霜よけで保護する
育苗トレーに、100均のU字型支柱を使い、雨よけ・霜よけを作りました。透明ビニールは100均のテーブルクロスです。
最近の家は軒下がありませんので、雨よけ・霜よけがあると、花が咲く植物や寒さに弱い植物の管理に便利です。
製作した様子を記事に書いていますので、参考にして下さい。
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ビニールハウスのように密閉されていませんので、株元の風通しがよいです。雨にあたりませんので、花を長く楽しむことができます。
ガーデンマムの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 用土は市販の培養土、または赤玉土と腐葉土、ピートモスを5:3:2で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は3~10月に緩効性肥料を与える。
- 植え付け・植え替えは、3月~5月が適しています。
ガーデンマムは、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
耐寒性・耐暑性が強いですので、暑い夏の水切れだけを注意すればよいです。
ガーデンマムの今後
12月15日に、ガーデンマムの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、管理が簡単です。
ガーデンマムの今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、枯らすことなく、冬越しさせることです。
ガーデンマムの冬越しのポイント
- 花が咲き終わったら、株元から5cmくらいに刈り込む。
- 日当たりがよく、強い霜が当たらない場所で管理。
- 根腐れしないように、水遣りの回数を減らす。
- 肥料は与えない。
冬至芽がありますので、状態を確認しやすいです。
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