シャクナゲ(石楠花)は、ツツジ科ツツジ属の常緑の花木です。原産地は、ヨーロッパ、アジア、北アメリカになります。
春に咲く花は、赤色、白色、黄色、ピンクなど、花色が豊富で、豪華な花は、とても美しいです。
原種のシャクナゲは、高い山に自生するため、暑さに弱いですが、品種改良されて、日本の暑い夏でも夏越しできる園芸品種が多くなりました。
ホームセンターで、ミニシャクナゲの苗木が値引き販売されていましたので、購入して育てます。
普通のツツジを育てています。
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サツキは小さな苗木から育てています。
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ミニシャクナゲの苗木
ミニシャクナゲの苗木のラベルで、
花の色や形を確認して購入しましょう。
花が美しいことが大きな特徴ですので、好みの色や形のミニシャクナゲを選びましょう。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
購入した苗木は、ミニシャクナゲ「黒潮」になります。
薄い紫色で小輪の花を咲かせる中低木、コンパクトな樹形ですので、小さな鉢植えで育てることができます。
ラベルの裏に簡単な説明があります。
ミニシャクナゲ
ツツジ科 常緑低木
日本原産
・開花時期 4~5月(露地植えの場合)
・剪定時期 6~7月
・肥 料 花後と秋(年2回)
・耐 寒 性 -5℃
・耐 暑 性 +30℃
・最大樹高 1.5m
○日中のよい場所を好みます。
○水はけの良い、弱酸性土壌を好みます。
○花が咲き終わったら、早めに花がらを取りましょう。
ミニシャクナゲの苗木の樹高は15センチぐらい。
苗木は小さいですが、地植えすれば、樹高が2メートルぐらいまで大きくなります。
小さいほうが管理が簡単ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
ミニシャクナゲは品種によって、樹高が異なりますので、購入するときに確認しましょう。小さなものは50センチですが、大きく成長する品種は5メートルになります。
直径12センチ、4号のビニールポットに植えられています。
つぼみがありますので、花が咲く可能性が高いです。
苗木の選び方は、葉の状態をよく確認して下さい。
花が咲いている開花苗は、花の数や状態で選ぶことが多いですが、葉に変色がなく、濃い緑色で元気な苗木を選びましょう。
苗木の状態がよいと、花は次々と咲きます。
ホームセンターで、在庫処分の値引き販売されていた苗木ですが、状態は悪くないです。
ミニシャクナゲの小さな鉢植え
ミニシャクナゲは、樹高が2メートルぐらいまで成長する常緑性低木です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
苗木をビニールポットのまま、鉢に入れると植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。
ビニールポットより小さい鉢に植え付けます。剪定をして、コンパクトな樹高で育てたいです。
ミニシャクナゲを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、ミニシャクナゲを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ミニシャクナゲを小さな鉢植えで育てることができます。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、ミニシャクナゲを最適な環境で育てることができます。
準備したスリット鉢の直径10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ミニシャクナゲを小さな鉢植えで育てることができます。
ミニシャクナゲの用土
ミニシャクナゲは、水はけ、水もちがよい酸性の用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている山野草の培養土と赤玉土の小粒を1:1の同じ量で配合した用土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒、ピートモス、鹿沼土の小粒、バーミキュライトを4:3:2:1の割合で混ぜた用土が適しています。
ミニシャクナゲは、いろいろな用土を配合するように説明していることがありますが、簡単な用土がありますので、紹介します。
硬質の鹿沼土の小粒だけで育てることができます。水はけがよいですので、水切れに注意が必要になります。
苗木の土がありますので、鹿沼土の小粒だけで育てます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土(鹿沼土の小粒)を入れます。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
ミニシャクナゲの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ミニシャクナゲの植え付け・植え替え
ミニシャクナゲの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ミニシャクナゲの植え付け・植え替えに適した時期は、芽が伸び始める前の春の3月~4月、秋の9月中旬~10月になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ミニシャクナゲの苗木を鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指で押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ポットから取り出すと、
根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ミニシャクナゲの苗木をポットから取り出すことができました。
ミニシャクナゲの根鉢
ミニシャクナゲの苗木をポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、根が少なく感じます。ツツジ科の植物は細かい根が密になり、根詰りしやすいです。
苗木の大きさに対して、ビニールポットが4号(直径12センチ)と大きいので、根が蜜に張っていない可能性があります。
大きな鉢のほうがよさそうですが、樹が小さい場合、水をたくさん吸収しませんので、鉢がいつも湿った状態になり、根腐れしやすくなります。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
幹から根が生える根元まで、表面の土を取り除きます。
竹串は素材が竹ですので、適度な硬さで根を傷つけにくく、使いやすいです。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩して、根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、ミニシャクナゲの苗木は、根元が2.5センチぐらい土の中に埋まっていました。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根元が見えるまで、根鉢の表面の土を崩すと、根鉢の高さが小さくなりました。
根鉢の底は、軽く崩すだけにします。
根鉢の底は、土が固まった状態で、
植え付け・植え替えをすると、
根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
根鉢の底を竹串を使って崩します。底で巻いている根をほぐします。
底の土と
根を軽くほぐしました。
根鉢を崩して、鉢に
植え付け・
植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
ミニシャクナゲを
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢の中心部分を竹串で挿すと、水通りや通気性がよくなります。鉢の中に入れていますので、
根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、鹿沼土の小粒だけの用土でも大丈夫になります。
根の間に
用土が隙間なく入るように
竹串で突きます。
鹿沼土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
ミニシャクナゲの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
スリット鉢のデメリットは、デザイン性がないことです。価格が安く、生産者向けの商品ですので、仕方がありません。
100均の4号(直径12センチ)の鉢が、鉢カバーとしてピッタリのサイズです。花が咲いている時期は、鉢カバーに入れて飾り、普段はスリット鉢のまま育てます。
苗木が深植えされていましたので、少し樹高が高くなりました。花が咲き終わった後に剪定をして、コンパクトな樹高にします。
ミニシャクナゲの管理
ミニシャクナゲの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ミニシャクナゲの水遣りは、鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
根が細く、極端な乾燥に弱いため、水切れに注意が必要です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ミニシャクナゲは、日当たり・風通しの良い場所で管理します。
暑い夏は、西日が当たらない半日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性は、-5度ぐらいまでになりますので、寒さが厳しい地域は、室内で保護すると安心できます。暖地でも、南向きの日当たりのよい、冷たい風が当たらない場所で、管理して下さい。
ミニシャクナゲの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけ、水もちのよい、酸性の用土を好む。市販の山野草の培養土に、赤玉土の小粒を同量配合。
- 水遣りは鉢の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は花後のお礼肥え、秋の10月頃に緩効性化成肥料を置き肥。
- 植え付け・植え替えは、春の葉が芽吹く前、秋の10月頃。
ミニシャクナゲの育て方は、基本を大切にすれば、簡単です。水切れだけに注意すれば枯れることはありません。
鉢植えは、2年ぐらいに1回、植え替えをします。水遣りのときに水が抜けなくなったり、葉の色が悪くなったりしますので、分かりやすいです。
花が終わったら、すぐに花柄摘みをします。種を作ろうとすると株が弱り、新芽が伸びが悪くなります。
ミニシャクナゲの今後
3月27日に、ミニシャクナゲの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
つぼみがありますので、
花が咲くことが楽しみです。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、冬越しは保護の必要がなく簡単ですが、夏はとても暑く、水切れに注意が必要です。
ミニシャクナゲの今後の様子はこの記事を更新します。
目標は、美しい花を咲かせることです。1年間の育てる様子を記録します。
更新しました。
ミニシャクナゲの花
3月30日、撮影。
ミニシャクナゲの苗木を鉢に植え付け・植え替えしてから3日後、つぼみが膨らみ、紫色の花びらが見え始めました。
ミニシャクナゲの
つぼみが、順調に膨らんでいますので、
植え付け・植え替えは成功です。
4月3日、撮影。
ミニシャクナゲの花が咲きました。
苗木を鉢に植え付け・植え替えしてから1週間後になりますので、ちょうどよいタイミングです。
ミニシャクナゲの
花の特徴は、長さが3センチぐらいのロウト状鐘形で、花びらが5つに分かれ、豪華であることです。
ミニシャクナゲの花は、2輪だけ咲きました。来シーズンは、たくさんの花が楽しめるように、育てます。
咲き始めは、花の色が濃い紫色でしたが、少しずつ薄くなりました。
ミニシャクナゲの花がら摘み
4月20日、撮影。
ミニシャクナゲの花が萎れました。
花が結実すると、種を作るために養分が使われるために、樹勢が弱くなることがありますので、萎れた花を取り除く「花がら摘み」をします。
「花がら摘み」は
花びらだけでなく、
花の茎である花柄をハサミで切ります。
萎れた
花は、カビや病気の原因になりますので、キレイに取り除きます。
花びらだけを取り除くと、ガクが残ったままになりますので、結実して種子ができます。
キレイな状態にすることで、病害虫を防ぐ効果があります。
ミニシャクナゲの剪定
ミニシャクナゲの
剪定に適した時期は、花が咲き終わった4月から7月です。
暖かい時期は、ミニシャクナゲは生長期ですので、剪定をして枝を切ることで、樹勢が弱ることがなく、新しい枝が伸びやすいです。
ミニシャクナゲは、幹から伸びる枝が少ないですので、枝の先端を切るぐらいの軽い
剪定がおすすめです。
付け根に芽がある葉の少し上で、ハサミで切ると芽吹きやすくなります。
ミニシャクナゲの肥料
ミニシャクナゲの肥料は、
花後のお礼肥え、秋の10月頃に緩効性化成肥料を置き肥で与えます。
ホームセンターや園芸店で販売されている一般的な肥料で大丈夫です。
チッソ10、リン酸10、カリ10、クド1。いろいろな植物に使用できる肥料になります。
ミニシャクナゲは、3.5号(直径10.5センチ)の鉢ですので、4粒ぐらいが適切な量です。
肥料を初めて与えるときは、少ない量を与えて、しばらく様子をみることをおすすめします。
ミニシャクナゲに3粒の肥料を与えました。
成長がよくなかったり、葉が黄色に変色したりするようであれば、肥料を増やします。
ミニシャクナゲの鉢植えは、花後の成長がよく、葉は濃い緑色で元気な状態です。
ミニシャクナゲの鉢植えは、樹高は20センチ以上あります。
長く伸びて、樹形を乱す枝がありますので、整枝をします。
花後に剪定をしましたが、新しく芽吹いて、長く伸びた枝をハサミで切り、樹形をよくします。
芽吹いて、4つの枝ができていますので、2つに減らします。
2芽を残すと、バランスがよく、美しい樹形になります。
ミニシャクナゲの鉢植えは、コンパクトになり、スッキリしました。
剪定した枝を捨てることは、もったいないですので、挿し穂に使い、挿し木にチャレンジします。
ミニシャクナゲの挿し木については、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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先端の枝は
剪定をしないで、取り木をしました。
取り木をすることで、ミニシャクナゲの鉢植えは、樹高が小さくなり、枝のある小さな株を増やすことできます。
ミニシャクナゲの取り木については、別の記事で詳しく書きましたので、参考にして下さい。
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次の更新は、夏越しの様子を予定しています。
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