シジムラサキ(紫々紫)は、白散斑の
斑入りの
葉が美しいムラサキシキブ(紫式部)の園芸品種です。白散斑は、
葉に、まだらな白色の斑点ある状態になります。
クマツヅラ科の耐寒性落葉低木で、樹高は1~1.5メートル、初夏の5~7月に小さな花が咲き、秋の9~10月になると、美しい紫色の実を楽しめます。
ムラサキシキブ(紫式部)を育てていますので、基本的に同じ育て方で大丈夫です。
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庭植えや鉢植え、盆栽やミニ盆栽などにできる樹です。
シジムラサキの苗木
シジムラサキの苗木のラベルは、とてもシンプルです。名前と写真だけになります。
花は小さく観賞を楽しめません。美しい
実を楽しむ樹になります。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
シジムラサキの苗木の樹高は10センチぐらい。
節の間隔が小さく、葉がたくさんあります。盆栽の素材としても使える苗木です。
シジムラサキの樹高は、成長すると1~1.5メートルぐらいまで大きくなります。
直径7.5センチ、2.5号の小さなビニールポットに植えられています。
苗を選ぶときは、葉の状態を大切にします。
枯れたり、黄色の変色したりした葉が少なく、元気な葉であることを確認しましょう。
シジムラサキの小さな鉢植え
シジムラサキは、樹高が1.5メートルぐらいまで成長する樹です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
苗木をビニールポットのまま、鉢に入れると、
植え付け・
植え替えをしたときの雰囲気を確認できます。
シジムラサキの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にします。
ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
苗の植え付け・植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。
一回り小さなプレステラ90型もありますので、いつでも植え付け・植え替えができるように、購入して鉢の予備を用意しています。
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
小さな鉢植えで、シジムラサキを元気に育てることができ、根詰りを防止します。
プレステラは、底に特許番号が記載されています。
正方形の4つの角に長い
スリット。4つの辺の中央に短い
スリット、合計8ヵ所に設置されています。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、シジムラサキを健康で丈夫に育てることが期待できます。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
プレステラ105型は、1辺9センチの正方形の鉢です。
普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きなサイズになります。
鉢の高さは8センチぐらい。
シジムラサキの用土
シジムラサキは、水もち、通気性がよい用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を6:4の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土と
腐葉土が均一になるように混ぜます。
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
シジムラサキの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
シジムラサキの植え付け・植え替え
シジムラサキの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
シジムラサキの植え付け・植え替えに適した時期は、落葉している2月~3月になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
シジムラサキの苗木を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
シジムラサキの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
シジムラサキの根鉢
シジムラサキの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、よくなく、根詰りしています。白い根は新しく、茶色の根は腐敗しています。小さいビニールポットですので、土のない外側に、根がたくさんあります。
シジムラサキの根鉢の底を観察すると、鉢の底で根が巻くサークリング現象も発生しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、シジムラサキの苗木も根元が2センチぐらい土の中に埋まっていました。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
枝の付け根から
根が伸びています。
幹がありますので、枝の付け根から伸びている根は、ハサミで切り、取り除きます。
太い
根が巻き、長く伸びています。「走り根」と呼ばれ、
徒長枝の原因になりますので、根を短く剪定します。
小さなのビニールポットですが、長く伸びた
根がたくさんありました。
たくさんの
根を剪定すると、枯れるのではないか?と心配になります。
鉢の中の用土は容量が決まっていますので、根がたくさんあれば、水をたくさん吸収できることに、なりません。
表面の土を根元が見えるようになるまで崩したので、根鉢の高さが半分ぐらいになりました。
根元より上にある土は不要で、水通りや通気性が悪くなります。
根鉢の底は、土が固まった状態で、
植え付け・植え替えをすると、
根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
根鉢の底を竹串を使って崩して、長い根はハサミで切り、取り除きました。
根鉢の底を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
根の量が少なくなりますので、心配になりますが、鉢の大きさに適した量ですので、枯れることはありません。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
シジムラサキを
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
プレステラの段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
鉢に用土を入れます。
根の間に
用土が隙間なく入るように
竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
仕上げに
軽石を敷きます。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で赤玉土の粒が崩れることを防ぎます。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
シジムラサキの小さな鉢植えが完成しました。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
シジムラサキの管理
シジムラサキの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
シジムラサキの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は落葉していますので、完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
シジムラサキは、湿り気のある土を好みますので、乾燥を嫌います。暑い夏の水切れに注意が必要です。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
シジムラサキは、日当たり・風通しの良い場所で管理します。強い西日が当たる所は避けましょう。
耐暑性・耐寒性は強いですので、寒い冬でも、保護は必要ないです。
シジムラサキの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけ・水もちのよい用土を好む。市販の培養土、または赤玉土と腐葉土を6:4で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は花が咲いた後と冬に少量与えるだけで十分です。
- 植え付け・植え替えは、2月~3月が適しています。
シジムラサキは、基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
暑い夏の水切れだけを注意すればよいです。
大きくなり過ぎた場合は、剪定をします。落葉している冬に、長く伸びた枝を根元で切ります。
シジムラサキは、根詰りしやすいですので、2~3年に1回、植え替えをします。
シジムラサキの今後
3月12日に、シジムラサキの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
植え付け・植え替えが遅れました。葉が芽吹く前が最適です。葉が芽吹いていましたので、慌てて、植え付け・植え替えをしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、管理が簡単です。
シジムラサキの今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、枯らすことなく、葉を増やして、初夏に花を咲かせることです。花が咲かなければ、実も成りません。
挿し木で増やして、ミニ盆栽を作りたいです。ムラサキシキブの挿し木は成功しています。
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