フリージアは、アヤメ科フリージア属の球根植物です。原産地は南アフリカ。
学名は、Freesia、アサギスイセン(浅黄水仙)と呼ばれることもあります。
春の3月中旬から5月上旬に、芳香がある美しい花が咲きます。6~12輪ぐらいの花が穂状に咲きますので、豪華な雰囲気です。
2月上旬に、秋に球根を植え付けて、芽吹いた苗が、自宅の近くの園芸店で安く販売されていましたので、購入して育てます。
苗を5つぐらい購入して、寄せ植えにすると、花がたくさん咲きますので、立派で豪華な鉢植えになります。
フリージアの苗を1つだけ購入して育て、鉢に植えたままで夏越しさせて、分球で増やすことにチャレンジします。
フリージアの苗
フリージアの苗のラベルの写真で、
花の色や形を確認して購入しましょう。
一重咲きの黄色の花が咲く品種です。
花びらが多い八重咲きの品種もあり、花の色は黄色の他に、白色・赤色・オレンジ色・ピンク色など豊富にありますので、気に入った花の色や形を選びましょう。
黄色と白色の花が香りが強いようです。
ラベルは保管していますが、よく紛失しますので、写真に撮るようにしています。
植物のラベル用のアルバム(フォルダ)を作り、保存すると便利です。
ラベルの裏に簡単な説明があります。
フリージア
●科 名/アヤメ科
●開花期/3~5月頃
●用 途/花壇、鉢植え、プランター、切花 等
管理方法
日当りと、排水の良いところに植え、肥料は油かす、配合肥料を少しずつ与えます。
水やりは表土が乾いたらたっぷりと与えます。冬の間でも土を乾燥させないように。
寄せ植えで楽しんでください。
フリージアの苗の草丈は30センチ以上あります。
フリージアの草丈は、20~50センチですので、成長するともう少し大きくなります。
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています。
苗を選ぶときは、葉の黄色に変色することがなく、緑色で枚数が多い元気な株であることを確認します。
フリージアの鉢植え
フリージアは、草丈が50センチぐらいまで成長する多年草です。大きく成長すると、管理が大変になりますので、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
寄せ植えで育てることが多いです。鉢植えなら5号(直径15センチ)に5~7株ぐらいを植え付けると、花が咲いたときに豪華になります。
フリージアを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、フリージアを元気に育てることができます。通気性がよいですので、球根を植えたままで、夏越しできる可能性があります。
スリット鉢のサイズは4号(直径12センチ)、CSM-120になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底にスリットが設置されていることです。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
スリットにより、根が光を浴びて伸びなくなることで、底で根を巻くサークリング現象を防ぎます。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
準備したスリット鉢の直径12センチと4号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の4号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、フリージアを小さな鉢植えで育てることができます。
フリージアの用土
フリージアは、水はけ・通気性がよく、適度な保水性がある用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土、バーミキュライトを6:3:1の割合で混ぜた用土が適しています。
バーミキュライトの代わりに、軽石を使いました。
赤玉土、
鹿沼土、
軽石が均一になるように混ぜます。
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
フリージアを植えたまま、夏越しさせたいので、通気性を重視して、鉢底石を多く敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
フリージアの鉢の準備ができました。
フリージアは、植え付け・植え替えのときに、緩効性肥料を用土に混ぜて、元肥を施しますが、夏越しのときに肥料が残ると、球根が傷む原因になることがありますので、元肥を与えないで育てます。
葉が黄色に変色したり、元気がなくなったりすれば、薄めの液体肥料を与えます。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
フリージアの植え付け・植え替え
フリージアの苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
フリージアの植え付け・植え替えに適した時期は、球根は秋の9月~11月になります。芽出し苗は、購入して、すぐに鉢に植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってポットから取り出すことができません。
根がポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
フリージアの苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
フリージアの苗をビニールポットから取り出すことができました。
フリージアの根鉢
フリージアの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は普通です。白い根は新しく、たくさんありますので元気な苗です。小さいポットですので、土のない外側に、根がたくさんあります。
とても太い根が2本ありますので、傷つけないように、植え付け・植え替えをします。
フリージアの根鉢の底を観察すると、鉢の底で根が巻くサークリング現象が起きています。
芽出し苗ですので、根鉢を崩さないで、鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れて固まると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、サークリング現象で根が巻き、土が固まっています。このままの状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
根鉢の底を
竹串を使って崩します。底の土を崩して、
根をほぐします。
巻いた根をほぐして、長く伸びた根を切りました。
根鉢を軽く崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
フリージアを
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し低いですので、用土を足しました。
スリット鉢は、段差がありますので、分かりやすいです。
少し離れて見て、バランスがよくなっているか?確認しましょう。
根鉢と鉢に隙間がありますので、用土を入れます。
フリージアの根鉢の土は、保水性が高いですので、追加する用土は、赤玉土の小粒だけにしました。
夏に球根を掘り出して管理する場合は、普通の培養土を使い、保水性が高い性質で問題ありませんが、植えたまま、夏越しにチャレンジしますので、通気性がよい用土が適しています。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。
用土をスリット鉢の段差の少し下まで入れました。
仕上げに軽石を敷きます。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で赤玉土の粒が崩れることを防ぎます。
水流が強い散水ノズルで水遣りしても、赤玉土の粒が崩れることがありません。
水遣りで土が跳ね返り、葉に付着することも防ぎます。葉に土が付着すると、病害虫の原因になります。
フリージアの小さな鉢植えが完成しました。株が1つだけで寂しいですが、分球で増やして、豪華な寄せ植えを作ります。
小さな鉢植えですので、いろいろな場所に飾ることができ、管理も簡単です。
フリージアの管理
フリージアの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
フリージアの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、夏は休眠していますので、水遣りをしないで乾燥させます。寒い冬は3~4日に1回ぐらいが目安になります。
乾き具合は、鉢を手に持ち重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
水のやりすぎると、葉が徒長して弱くなりますので、注意が必要です。発芽した後は、乾かし気味に水遣りをします。
寒さが厳しい真冬は、暖かい日の午前中に水遣りをします。午後に水遣りをすると鉢の中に残った水が夜間に凍ることがあります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
フリージアは、日当たり・風通しの良い場所で管理します。
耐暑性は普通、休眠していますので、球根を掘り出した場合は、日陰の風通しの良い場所で管理します。
植えたままで夏越しする場合は、葉が枯れたら、水遣りをやめて、秋に芽吹いたら水遣りをします。
耐寒性は少し弱く、3度以下にならないように管理します。寒さが厳しい地域は室内等で保護します。
植え付け・
植え替え後は、
根が張っていませんので、強い風で倒れることがあります。
寄せ植えの場合は、リング支柱を使い、倒れないようにしましょう。
株が1つだけですので、100均の洋蘭支柱で固定します。
平らな
葉を2本の支柱で挟むようにして、倒れないように管理します。
フリージアの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけ・通気性がよく、保水性がある用土。市販の培養土、または、赤玉土と腐葉土、バーミキュライトを6:3:1で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は緩効性肥料を元肥。液体肥料で追肥。
- 植え付け・植え替えは、秋の9~11月。
フリージアは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
雨に当たらないように管理すれば、状態がよく、花を長く楽しめます。
花が萎れたら取り除き、すべての花が咲き終わったら、花茎を根元で切ります。
休眠する夏は、球根を掘り出すか、植えたままで夏越しさせるか、どちらでも大丈夫です。
アヤメ科ですので、連作を嫌います。植えたままで夏越しさせても、秋に植え替えが必要です。
フリージアの今後
2月14日に、フリージアの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
まだ寒い時期ですが、九州地方の福岡県では、ホームセンターや園芸店で芽出し苗が販売されています。
根鉢を軽く崩すだけにすれば、大丈夫です。
フリージアの今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、春に美しい花を楽しむことです。1年間の育てる様子を記録します。
アヤメも育てていますので、参考にして下さい。
関連記事
クロコスミアも育てています。1年目は花が咲きませんでした。
関連記事
青紫色の花が美しいハナショウブも育てています。
関連記事
0 件のコメント :
コメントを投稿