ブルーデージーは、キク科ルリヒナギク(フェリシア)属の半耐寒性多年草です。
南アフリカ原産で、学名はFelicia。
長く伸ばした細い花茎の先端に1つの花が咲きます。花は、青色の花びらに、中心部分が黄色で、鮮やかなコントラストが特徴です。
直射日光が当たらない曇りの日や夜間は、花びらが外向きに巻きますが、日に当たるとキレイな状態に戻ります。
花が咲く時期は、春の3~5月と秋の10~12月です。
年末にホームセンターで、ブルーデージーの苗が値引き販売されていました。花が咲く時期が終わりますので、在庫処分です。
苗を確認すると、つぼみがたくさんあります。葉の状態も良く、元気な株でしたので、購入して育てることにしました。
ブルーデージーの苗
購入した
ブルーデージーの苗は、
葉が斑入りです。
花言葉は、「純粋」「幸福」「かわいいあなたに」「無邪気」になります。
キク科
斑入りブルーデージー
耐寒性…0℃以上(強い)
用 途…庭植え、鉢植え
草 丈…20cm~60cm
開花期…3~5月、9~11月
ーー管理のポイントーー
日当たりのよい所を好み、水はけのよい用土で育てて下さい。風通しの良い場所が最適で表土が乾いたらたっぷと水を与えて下さい。スリップス、ヨトウムシに注意。
スリップス(和名:アザミウマ)は、アブラムシなどと同じように初夏から秋に、いろいろな植物に寄生する害虫。
ヨトウムシ(夜盗虫)は、主に夜に活動する害虫。幼虫は、葉の裏に群生して葉を食べるため、葉が白く透けた状態になります。
ブルーデージーの苗の草丈は10センチぐらいと小さいです。
庭植えで育てると大きくなり、草丈が20~60センチぐらいまで成長します。
萎れた
花が1つあります。
花茎が長く伸びますので、
花までの高さは20センチぐらいです。
1辺が8センチぐらいの四角いビニールポットに植えられています。
ブルーデージーの小さな鉢植え
ブルーデージーは、成長して大きくなると、草丈が60センチぐらいになります。
大きくなると、スペースが必要になり、管理も大変ですので、大きく成長しないように、小さな鉢植えで育てます。
小さな鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると
植え付け・
植え替え後の雰囲気を確認できます。
ブルーデージーの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にします。
ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
苗の植え付け・植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。
一回り小さなプレステラ90型もありますので、いつでも植え付け・植え替えができるように、購入して鉢の予備を用意しています。
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
小さな鉢植えで、ブルーデージーを元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。
プレステラは、底に特許番号が記載されています。
正方形の4つの角に長いスリット。
4つの辺の中央に短いスリット、合計8ヵ所に設置されています。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、ブルーデージーを健康で丈夫に育てることが期待できます。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
プレステラ105型は、1辺9センチの正方形の鉢です。
普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きなサイズになります。
鉢の高さは8センチぐらい。
ブルーデージーの用土
ブルーデージーは、水はけと水もちのよい用土を好みます。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で育てることができます。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた基本の用土が適しています。
赤玉土と
腐葉土が均一になるように混ぜます。
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、
鉢底石の必要がありませんが、スリットから
用土が流れ出ることを防ぐために、
鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでおすすめです。
園芸用品のスコップ(ショベル)は、実用的ではありません。土入れのほうが使いやすいです。土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目まで
用土を入れて、
ブルーデージーの鉢の準備ができました。
植え付け・
植え替えは、
最初に鉢の準備をします。
土の中にある根は乾燥しやすいですので、短時間で植え付け・植え替えをする必要があります。
ブルーデージーの植え付け・植え替え
ブルーデージーの苗を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ブルーデージーの植え付け・植え替えに適した時期は、春の3~4月と少し涼しくなる秋の9月頃になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、
ハサミで切ります。
少しだけ根が出ていしたので、キレイにしました。
ブルーデージーの苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ブルーデージーの苗をビニールポットから取り出すことができました。
ブルーデージーの根鉢
ブルーデージーの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の状態は、たくさん新しい白い根がありますので、よいです。小さいビニールポットですので、土のない外側に、根がたくさんあります。
ブルーデージーの根鉢の底を観察すると、底で根が巻くサークリング現象が少し発生しています。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
ブルーデージーは、根を傷つけると、根が枯れることがありますので、あまり根鉢を崩さないほうがよいです。
根がたくさんあれば、少しぐらい枯れても大丈夫になります。根が少なく元気がない株は注意しましょう。
根鉢を崩して、植え付け・植え替えの準備
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
根元が見えるまで、根鉢の表面の土を取り除きました。
根元より周りの土が高くなっていることが多いですので、根元が一番高くなるように根鉢の肩の土を崩します。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根元が見えるまで、表面の土を取り除くと、
根鉢の高さが三分の一ぐらい低くなりました。
根鉢の底は軽く崩すだけにします。
根鉢の底は、根がたくさんあります。
このままの状態で、植え付け・植え替えをすると、根の成長がよくありませんので、軽く崩します。
竹串で
根鉢の底の土を崩します。
底で巻いている
根をほぐして、長く伸びた
根を
ハサミで切ります。
根鉢を崩して、鉢に
植え付け・
植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
ブルーデージーを
用土を入れて準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差になるように調節します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らします。低い場合は用土を増やします。少し高いですので、用土を減らしました。
少し離れて見て、株がバランスよくなっているか?確認します。
根鉢と鉢に隙間があります。
根鉢と鉢に隙間に
用土を入れます。
根鉢の土が細かく、保水性が高いですので、腐葉土を入れないで、赤玉土の小粒だけを隙間に入れました。
根の間に用土が隙間なく入るように竹串で突きます。赤玉土は粒状ですので、隙間ができやすくなりますので、注意が必要です。
竹串で突くことで、用土が減りますので、追加して、プレステラの段差の少し下まで入れました。
仕上げに軽石を敷きます。
軽石を敷くことによって、水遣りや雨で赤玉土の粒が崩れることを防ぎます。
ブルーデージーは、日本の夏の高温多湿に弱いですので、根元の風通しを良くすることが大切です。
軽石は乾きやすいので、根元の多湿を防ぐ効果があります。
ブルーデージーの管理
ブルーデージーの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
ブルーデージーの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
多湿を嫌いますので、水差しを使って用土に直接、水を与えます。ジョウロを使うと、葉や花に水がかかります。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
鉢の乾き具合は、鉢を手に持ち、重さで判断するとよいです。小さな鉢植えは簡単にできます。
寒い冬でも、乾いた風で1日で乾いたり、小春日和で暖かい日があったりしますので、1日1回は、乾き具合を確認するようにしましょう。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ブルーデージーは、日当たり・風通しの良い場所で管理します。
耐暑性は弱く、高温多湿を嫌いますので、暑い夏は雨が当たらない日陰で、風通しのよい場所で管理します。
耐寒性もやや弱く、氷点下になると株が傷みますので、保護が必要になります。温暖な地域でも霜にあたると枯れますので、寒い冬は軒下などで管理してください。
冬が冷たい風にあたると、傷みやすいですので、注意しましょう。
花柄摘みと葉の整理
花が萎れたら、花柄摘みをします。
萎れた花をそのままにしておくと、種を作ろうとして、株が弱りますので、次の花が咲きにくくなります。
花柄摘みは、花を長く咲かせ続けるために大切な作業です。
ハサミで、
花茎を
根元で切ります。
萎れた花や花茎は、カビや病気の発生源になります。「灰色かび病」などが発生しやすくなりますので、花茎は残さないように根元で切ります。
つぼみがたくさんあります。
株元の不要な
葉を取り除くことで、
根元の風通しがよくなります。
影になり、日が当たりませんので、葉を取り除いても影響はありません。
葉が萎れて、カビや病気が発生することがありますので、根元はキレイにするとよいです。
雨よけ・霜よけで保護する
育苗トレーに、100均のU字型支柱を使い、霜よけを作りました。透明ビニールは100均のテーブルクロスです。
雨よけにもなりますので、花が咲く植物や寒さに弱い植物の管理に便利です。
製作した様子を記事に書いていますので、参考にして下さい。
関連記事
ビニールハウスのように密閉されていませんので、株元の風通しがよいです。雨や霜にあたりませんので、
花を長く楽しむことができます。
ブルーデージーの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけと水もちのよい用土を好む。市販の培養土、または赤玉土と腐葉土を7:3で配合。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、水差しで土に直接、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春と秋に、緩効性化成肥料を与えます。
- 夏は、雨の当たらない涼しい半日陰で管理。
- 植え付け・植え替えは、春の3~4月と秋の9月が適しています。
ブルーデージーは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、秋に植え替えをします。
耐暑性が弱く、高温多湿を嫌いますので、日本の暑い夏では、夏越しが難しいです。
ブルーデージーの今後
1月2日に、ブルーデージーの苗を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てています。温暖な気候ですので、植え付け・植え替え後の管理をしっかりすれば大丈夫です。
ブルーデージーの今後の様子はこの記事を更新します。
最初の目標は、花が咲く時期が終わりましたが、つぼみがありますので、花を咲かせることです。
暖かくなる春まで、つぼみのままなのか?確認します。
ブルーデージーの1年間の育てる様子を記録します。
0 件のコメント :
コメントを投稿