八重咲きのスミレについて調べると、パルマスミレであることが分かりました。
購入したパルマスミレの苗は、ラベルに「八重咲」「匂いすみれ」と記載されていますが、「匂いすみれ」に八重咲きの品種はありません。
香りのよい花が咲きますので、「匂いすみれ」と記載されることがあるようです。
「匂いすみれ」はViola odorata、パルマスミレはビオラ・スアビス(Viola suavis)になり、品種が異なります。
パルマスミレの苗
ラベルに「八重咲」「匂いすみれ」と記載されていますが、
パルマスミレです。
ホームセンターや園芸店で販売されている苗は、正式名より流通名が多く、品種が分からなくなることがあります。
ラベルの写真のように、薄い紫色の八重咲きの花が咲きます。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
スミレ科 多年草
スイート バイオレット
八重咲 匂いすみれ
開花期…1月~4月頃
11月頃から日当たりの良い窓辺などで管理すると12月頃から咲き始めます。
用 途…鉢植、花壇、寄植、グランドカバーなど
管理のポイント
※夏期は、半日陰で管理してください。
※花がらは早めに摘みましょう。長期間楽しめます。
※香りは、朝の方が強いようです。
「匂いすみれ」とパルマスミレは、同じような育て方で問題はありません。
パルマスミレの
葉は、
濃い緑色で、小さく、厚みがある丸いハート形です。
円形に葉が伸びるロゼット状になります。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
購入し
パルマスミレの
花は、美しい
八重咲きです。
パルマスミレの園芸品種である「オーロラ」である可能性があります。
「匂いすみれ」を育てていますので、購入した苗と比べてみます。
葉や花の大きさが異なります。パルマスミレは小さく、コンパクトです。
「匂いすみれ」は、花びらが5枚です。園芸品種の「はかた紫」ですので、濃い紫色の花が特徴です。
「匂いすみれ」の育て方の記事を書いています。参考にして下さい。
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パルマスミレの小さな鉢植え
パルマスミレは、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
パルマスミレを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、パルマスミレを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
ビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、
植え付け・植え替えしたときの雰囲気が確認できます。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底に
スリットが設置されていることです。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底にスリットが8つあります。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、パルマスミレを小さな鉢植えで育てることができます。
鉢の直径は10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、パルマスミレを最適な環境で育てることができます。
生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくないことがデメリットです。鉢カバーを使うことで、見た目がよくなります。
パンダスミレの用土
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
パルマスミレは、水はけ(排水性)がよい状態を好みますので、鉢底石を多めに敷き、水はけをよくします。
パルマスミレの
用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている
普通の培養土で大丈夫です。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土の小粒と
腐葉土が均一になるように混ぜます。
鉢底石の上に、用土を入れます。一度、土入れに入れると、用土がよく混ざりますのでお勧めです。
土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目くらいまで、
用土を入れました。
パルマスミレの肥料
パルマスミレは、肥料を秋か早春に置き肥、または、月3~4回ぐらい液体肥料を与えます。
花が咲く時期になりますので、元肥を入れてみることにしました。
小さな袋の肥料を購入しましたが、小さな鉢植えが多く、ほとんど減りません。花が咲く植物には肥料を使うようにしています。
N(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)が5:8:5、P(リン酸)が多めの花用の肥料です。
5:8:5で合計18、合計の数字が30未満ですので、低度化成肥料になります。30以上は高度化成肥料です。
あまり強くありませんので、気軽に使うことができる肥料になります。
肥料は説明書をよく読み、適量を与えましょう。
小さじに三分の一ぐらい、
少量の肥料を元肥として用土に混ぜます。小さじは5ミリリットルですので、水であれば5グラムになります。
肥料の説明書の1株当たりの元肥の8グラムより少ないです。
肥料は少なく与えて、葉が黄色になったり、成長が悪かったりして、足りない場合は追肥します。
パルマスミレの鉢の準備ができました。
植え付け・植え替えは、根が乾燥しないように、素早く作業することが基本です。最初に、鉢の準備をします。
パルマスミレの植え付け・植え替え
パルマスミレの苗は、ビニールポットに植えられていますので、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
パルマスミレの植え付け・植え替えに適した時期は、春の4月から5月と、秋の10月から11月になります。
パルマスミレは、1月~4月頃に花が咲きますので、年末ぐらいからホームセンターや園芸店で販売されています。
1月下旬ですので、秋の植え付け・植え替えの時期は過ぎていますが、ビニールポットのままで、花を楽しむことはできませんので、植え付け・植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。
穴から根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから苗木を取り出すことができません。
無理に取り出すと根が切れますので、出ている根は、ハサミで切ります。
パルマスミレの苗を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
パルマスミレの苗をビニールポットから取り出すことができました。
パルマスミレの根鉢
パルマスミレの苗をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです
根の状態は、普通です。ビニールポットで育てると外側に根が多くなります。
根鉢の底を観察すると、底で根が巻くサークリング現象が少しあります。
用土のない所に根だけがありますので、水や栄養を吸収することができません。
1月下旬と寒くなる時期ですので、底を軽く崩して、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩す
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、パルマスミレの根鉢の表面の土を崩します。
根鉢の肩の部分の土を取り除きます。
根元が見えるまで、根鉢の表面の土を崩します。根元は幹や根を傷つけないように、竹串を使って、丁寧に土を崩します。
竹串は、素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくい特徴があります。
ちょっとした作業に使えますので、園芸用に100均で購入するとよいです。
根鉢の底は、水はけが悪く、
根腐れしやすい場所になります。
土を取り除き、新しい
用土になることで、水はけがよくなり、
根腐れの心配がなくなります。
根鉢の底の土を崩して、巻いている根を伸ばしました。
サークリング現象で根が巻いたままの状態で、植え付け・植え替えをすると、その後の根の成長がよくないです。
パルマスミレの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
根鉢を崩した
パルマスミレを
用土を入れて準備した鉢に入れて、
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差にあるように調整します。
高い場合は、用土を減らし、低い場合は用土を足します。少し低いですので、用土を足しました。
根鉢と鉢に隙間があります。
赤玉土の小粒を入れます。
パルマスミレの苗の土が保水性が高いですので、腐葉土を入れないで赤玉土の小粒だけにしました。
隙間なく
用土が入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、入れただけでは隙間が多くあります。竹串で突くことで用土が減ります。
仕上げに軽石を敷きます。
水遣りや雨で、表面の赤玉土の粒が崩れなくなりますので、水はけ(排水性)と通気性がよい状態を維持できます。
散水ノズルで水遣りをしても、赤玉土が崩れる心配がありません。
土の跳ね返りがなくなり、葉の裏に土が付着することがありません。土が付着すると、病気の原因になりますので、軽石を敷くとよいです。
苗を鉢に
植え付け・
植え替えが終わり、
パルマスミレの
小さな鉢植えが完成しました。
100均の陶器の鉢が、ちょうどよいサイズでありました。
花が咲いている期間は、
鉢カバーに入れて飾ります。
パルマスミレの管理
パルマスミレの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
最初は、鉢の底から泥水が流れます。赤玉土の表面に付着した微塵が水に溶けて流れます。
微塵が鉢の中で固まると、水はけ(排水性)が悪くなります。固まる前の最初の水遣りでキレイに流し出すことが大切です。
パルマスミレの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間である1月~4月は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
花やつぼみ、葉の状態に異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
パルマスミレは、日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
暑い夏は、西日が当たる場所は避けてください。夏は半日陰がおすすめです。
パルマスミレの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 水はけ・水もちがよい用土。市販の培養土か、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春と秋の成長期に置き肥、または、液体肥料を与えます。
- 耐寒性はやや弱く、0度まで。保護が必要です。
- 植え付け・植え替えは、4月から5月と、10月から11月。
パルマスミレは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
耐寒性は0度までですので、寒い地域は保護が必要になります。霜や冷たい風から保護します。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春の4月から5月、または、秋の10月から11月に植え替えをします。
いろいろなスミレを育てています。品種によって、花の形や性質が異なりますので、参考にして下さい。
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パンダスミレの今後
1月28日に、
パルマスミレの苗を鉢に
植え付け・
植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。本格的に寒くなる時期ですので、冬越しできるように管理します。
パルマスミレの小さな鉢植えの今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
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