ハーデンベルギアは、小町藤(コマチフジ)と呼ばれることもあり、
濃い紫色の小さな花が、連なるように穂になって、たくさん咲きます。
マメ科ハーデンベルギア属のつる性植物の常緑低木で、学名はHardenbergia violacea、和名が一ッ葉豆(ヒトツバマメ)です。
オーストラリアの南部や東部が自生地になります。
耐寒性がー3度までと強くはありませんが、庭植えや寄せ植え、あんどん仕立てなど、幅広く利用される人気の植物です。
ホームセンターや園芸店で、年末ぐらいから温室栽培され、開花した鉢植えが販売されています。
1月下旬に、園芸店でハーデンベルギアの小さな苗木が販売されていました。小さい苗木ですが、つぼみがありましたので、花が咲きます。
ハーデンベルギアを小さな鉢植えで育て、花を楽しみます。
ハーデンベルギアは藤のような雰囲気になります。普通の藤を鉢植えで育てています。
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ハーデンベルギアの苗木
購入した
ハーデンベルギアの苗木は、
紫色の花が咲く品種です。基本は紫色ですが、白色とピンク色がありますので、好みで選びましょう。
ラベルの写真のように、濃い紫色の美しい花が咲きます。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
ハーデンベルギア
マメ科
用途
鉢植え コンテナガーデン ハンギング あんどん仕立
花期:2月~4月頃
草丈:つる性
栽培のポイント
日当りと排水の良いところを好みます。定植する場合は土を崩さない様にします。水やりは土の表面が乾いたらタップリと与えて下さい。
肥料:市販の肥料を適量与えて下さい。
ポイント
冬は暖房のない明るい窓辺に置いて下さい。
購入したハーデンベルギアの苗木の樹高は、25センチを超えるぐらいです。
花が咲きそうなつぼみがあります。葉がたくさんあり、枝も多いですので、ボリュームがあります。
小さな鉢植えで育てますので、樹高が小さい苗木を選びました。小さい苗木は価格が安いですので、気軽にチャレンジできます。
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。
ハーデンベルギアの
葉の大きさは、12センチぐらい。
小さな葉でも9センチぐらいあり、硬い革質の葉が特徴です。花はとても小さいですので、葉も小さくなるとバランスがよくなります。
ハーデンベルギアの苗木の選び方は、
葉の厚みがあり、濃い緑色で元気なものがよいです。
つぼみがある苗木ですので、1年目から
花を楽しむことができます。
暖かくなる3月が、とても楽しみです。
ハーデンベルギアの小さな鉢植え
ハーデンベルギアは、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
ハーデンベルギアを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、ハーデンベルギアを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底に
スリットが設置されていることです。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底に
スリットが8つあります。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、ハーデンベルギアを小さな鉢植えで育てることができます。
生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくないことがデメリットです。鉢カバーを使うことで、見た目がよくなります。
100均の陶器の鉢が、ちょうどよいサイズでありました。花が咲いている期間は、鉢カバーに入れて飾ります。
鉢の直径は10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、
普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、ハーデンベルギアを最適な環境で育てることができます。
ハーデンベルギアの用土
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
ハーデンベルギアは、水はけ(排水性)がよい状態を好みますので、鉢底石を多めに敷き、水はけをよくします。
ハーデンベルギアの
用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている
普通の培養土で大丈夫です。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土の小粒と腐葉土が均一になるように混ぜます。
鉢底石の上に、
用土を入れます。一度、
土入れに入れると、
用土がよく混ざりますのでお勧めです。
土入れは100均で大と小の2個セットで販売されています。
鉢の高さの底から3分目くらいまで、用土を入れました。
ハーデンベルギアの鉢植えは、
肥料を春と秋の成長期に置き肥、または、月3~4回ぐらい液体肥料を与えます。
つぼみがあり、花が咲く時期になりますので、元肥を入れてみることにしました。
小さな袋の肥料を購入しましたが、小さな鉢植えが多く、ほとんど減りません。花が咲く植物には肥料を使うようにしています。
N(チッソ)、P(リン酸)、K(カリ)が5:8:5の花用の
肥料です。
5:8:5で合計18、合計の数字が30未満ですので、低度化成肥料になります。30以上は高度化成肥料です。
あまり強くありませんので、気軽に使うことができる肥料になります。
小さじに三分の一ぐらい、
少量の肥料を元肥として用土に混ぜます。
ハーデンベルギアを植え付け・植え替えをする準備ができました。
植え付け・植え替えは、根が乾燥しないように、素早く作業することが基本です。最初に、鉢の準備をします。
ハーデンベルギアの植え付け・植え替え
ハーデンベルギアの苗木は、ビニールポットに植えられていますので、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ハーデンベルギアの植え付け・植え替えに適した時期は、春の3月から5月と、秋の9月から11月になります。
ハーデンベルギアの苗木は、3月~5月に花が咲きますので、年明けぐらいからホームセンターや園芸店で販売されています。
あんどん仕立の鉢植えなどは、12月ぐらいから温室で栽培されたものが店頭に並びます。
1月下旬ですので、秋の植え付け・植え替えの時期は過ぎていますが、つぼみがありますので、早く植え付け・植え替えをします。
九州地方の福岡県で育てていますので、花が咲く時期が早い可能性があります。
根を切らないように、根鉢を軽く崩し、一回り大きな鉢や庭に植え付け・植え替えをすれば、大丈夫です。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。
穴から根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから苗木を取り出すことができません。
無理に取り出すと根が切れますので、出ている根は、ハサミで切ります。
ハーデンベルギアの苗木を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
ハーデンベルギアの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
ハーデンベルギアの根鉢
ハーデンベルギアの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです
根の状態は、普通です。ビニールポットで育てると外側に根が多くなります。
根鉢の底を観察すると、底で根が巻くサークリング現象の状態です。
用土のない所に根だけがありますので、水や栄養を吸収することができません。
1月下旬と寒くなる時期ですので、底を軽く崩して、植え付け・植え替えをします。
根鉢を崩す
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、ハーデンベルギアの根鉢の表面の土を崩します。
根が見えるまで、根鉢の表面の土を崩します。根元は幹や根を傷つけないように、竹串を使って、丁寧に土を崩します。
竹串は、素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくい特徴があります。
ちょっとした作業に使えますので、園芸用に100均で購入するとよいです。
根元が見えてきました。根元は、幹から根が生えている部分です。ハーデンベルギアの苗木は、2センチぐらい深植えされていました。
挿し木で苗木を作りますので、深植えの状態になります。根元を地表に出すことで、水はけ(排水性)と通気性がよくなり、成長や状態がよくなります。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
根元を地表にすることで、鉢の用土を有効に利用できます。深植えされていますと、根元より下の部分に根を張りますので、鉢の高さが低くなった状態になります。
向きの悪い
根はハサミで切ります。
根鉢の底は、水はけが悪く、
根腐れしやすい場所になります。
土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。
軽く崩すだけにしました。
サークリング現象で根が巻いたままの状態で、植え付け・植え替えをすると、その後の根の成長がよくないです。
ハーデンベルギアの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
ハーデンベルギアを
用土を入れて準備した鉢に入れて、
根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差にあるように調整します。
高い場合は、用土を減らし、低い場合は用土を足します。少し低いですので、用土を足しました。
根元の位置がちょうどよくなりました。
ハーデンベルギアの
根が四方八方に広がるように、竹串で整えます。
根鉢を竹串で突くと、水通りや通気性がよくなります。鉢の中に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
根鉢と鉢に隙間がありますので、赤玉土の小粒を入れます。
ハーデンベルギアの苗木の土が保水性が高いですので、腐葉土を入れないで赤玉土の小粒だけにしました。
隙間なく
用土が入るように竹串で突きます。
赤玉土は粒状ですので、入れただけでは隙間が多くあります。
竹串で突くことで
用土が減ります。
段差の少し下まで、赤玉土の小粒を入れます。
仕上げに軽石を敷きます。
水遣りや雨で、表面の赤玉土の粒が崩れなくなりますので、水はけ(排水性)と通気性がよい状態を維持できます。
散水ノズルで水遣りをしても、赤玉土が崩れる心配がありません。
苗木を鉢に
植え付け・
植え替えが終わり、
ハーデンベルギアの
小さな鉢植えが完成しました。
ハーデンベルギアの管理
ハーデンベルギアの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
最初は、鉢の底から泥水が流れます。赤玉土の表面に付着した微塵が水に溶けて流れます。
微塵が鉢の中で固まると、水はけ(排水性)が悪くなります。固まる前の最初の水遣りでキレイに流し出すことが大切です。
ハーデンベルギアの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間である春は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
つぼみや葉の状態に異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ハーデンベルギアは、日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
暑い夏は、西日が当たる場所は避けてください。強い日差しで葉焼けや葉先が枯れることがあります。夏は半日陰がおすすめです。
半日陰でも育てることができますが、枝が徒長して、花が咲かないことがあります。
ハーデンベルギアは、つる性植物ですので、長く伸びたつるが特徴です。
植え付け・植え替え後は、根が張っていませんので、不安定で、風が強く吹くと倒れそうになります。
竹串とビニールタイで幹を固定します。
小さな苗木ですので、竹串ぐらいの長さで支柱になります。竹串を深く挿し、ビニールタイを使って幹を固定しました。
冬は風が強く吹く日が多いですので、注意しが必要になります。
ハーデンベルギアの育て方のポイント
- 日当たり・風通し、水はけがよい場所で育てる。
- 水はけ・水もちがよい用土。市販の培養土か、赤玉土と腐葉土を7:3の割合で混ぜます。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は、春と秋の成長期に置き肥、または、液体肥料を与えます。
- 剪定は、花芽ができる秋以降は避けましょう。
- 植え付け・植え替えは、3月から5月と、9月から11月。
ハーデンベルギアは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
耐暑性があり、丈夫ですので、育てやすい樹です。耐寒性はー3度までですので、寒い地域は保護が必要になります。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、3月から5月、または、9月から11月に植え替えをします。
ハーデンベルギアの今後
1月30日に、ハーデンベルギアの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。本格的に寒く時期ですので、冬越しできるように管理します。
ハーデンベルギアの小さな鉢植えの今後の様子はこの記事を更新します。
1年間の育てる様子を記録します。
更新しました。
ハーデンベルギアの花
2月21日、撮影。
ハーデンベルギアの苗木を鉢に植え付け・植え替えをしてから、3週間が経過しました。
つぼみが膨らみ、先端に濃い紫色の花びらが見えています。
3月4日、撮影。
ハーデンベルギアの花が咲く直前になりました。
暖かく日が増えて、毎朝、花が咲いていないか?確認することが楽しいです。
3月8日、撮影。
ハーデンベルギアが開花しました。濃い紫色が美しい花です。
ホームセンターや園芸店では、寒い冬に花が咲いた鉢植えが、販売されています。ビニールハウスなどの温室で、早く花が咲くように育てているようです。
ハーデンベルギアが満開になりました。
ハーデンベルギアの花が咲く時期は、3月~5月になります。九州地方の福岡県で育てていますので、3月中旬に満開になりました。
ハーデンベルギアの
花は、
花穂の根元から咲き始めますので、満開になるころには、最初に咲いた
花が萎れ始めています。
次の更新は、花後の管理や剪定を予定しています。
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