クリスマスホーリーは、モチノキ科モチノキ属の常緑樹で、学名はIlex aquifoliumになります。
和名は西洋ヒイラギ。ヒイラギモチやイングリッシュ・ホーリーと呼ばれることもあります。
鋸歯のある葉がヒイラギの葉に似ているため、和名が西洋ヒイラギですが、ヒイラギ(柊)は、モクセイ科ですので、樹種が異なります。
ヒイラギ(柊)を小さな鉢植えで育てています。冬に香りのよい花が咲きます。
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寒い冬に美しい実を楽しめるクリスマスホーリー。濃い緑色の葉に赤い実がよく似合います。
樹は大きく成長しますので、心配ですが、小さな鉢植えで育てることができます。
クリスマスホーリーの小さな鉢植えで、毎年、美しい実を楽しみましょう。
クリスマスホーリーの苗木
クリスマスホーリーのラベル。
濃い緑色の葉に、たくさんの実があり、クリスマスの雰囲気が楽しめます。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
モチノキ科 別名 セイヨウヒイラギ
クリスマスホーリー
用途 庭植え 鉢植 垣根
観賞期(鉢植) 秋~春
春に白い花が咲き、秋に実が色づき始め冬には鮮やかな真紅に成る
栽培のポイント
日当りと排水の良いところを好みます。定植する場合は土をくずさない様にします。水やりは土の表面が乾いたらタップリ与えて下さい。
肥料:市販の肥料を適量与えて下さい。
ワンポイント
剪定は3月か10~11月頃、伸び過ぎた枝や混みあった所を軽く切り戻す程度にする。
購入したクリスマスホーリーの苗木の樹高は、20センチを超えるぐらいです。
枝が多く、たくさんの実があります。葉の大きさがバラバラで、大きなものがあり、バランスが悪いです。
もう少しコンパクトにして、葉が小さくなるとよい雰囲気になります。
直径10.5センチ、3.5号のビニールポットに植えられています。
クリスマスホーリーの苗木の選び方は、葉の厚みがあり、濃い緑色で元気なものがよいです。
幹から枝が多く伸びている苗木は、ボリュームがありますので、小さな鉢植えに適しています。
庭植えなどの大きく成長させる場合は、幹が長く伸びて、成長がよい苗木がおすすめです。
クリスマスホーリーの小さな鉢植え
クリスマスホーリーは、小さな鉢植えで育てます。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
クリスマスホーリーを小さな鉢植えで育てるために、KANEYA(兼弥産業)のスリット鉢を用意しました。
スリット鉢について、KANEYA(兼弥産業)のホームページで紹介してあります。
スリット鉢は、大地での根張りを鉢の中でも実現するために設計デザインされた理想的な植木鉢です。根のサークリング現象を防止するので、用土の90%以上が有効利用することができ、植物の生育に大きな効果があります。果樹・野菜・鑑賞用などあらゆる園芸に最適です。
MADE IN JAPAN、日本製ですので、耐久性が期待できます。
根詰りすることがなく、クリスマスホーリーを元気に育てることができます。植え替えも2~3年に1回で大丈夫になります。
クリスマスホーリーの苗木をビニールポットのままの状態で鉢に入れると、同じ大きさであることが分かります。
一回り大きな鉢に植え付けることが基本ですが、小さな鉢でも大丈夫です。
植え付けたときの雰囲気が分かりますので、チェックしましょう。
スリット鉢の大きな特徴は、八角形の形状と側面から底に
スリットが設置されていることです。
スリット鉢のサイズは3.5号(直径10.5センチ)、CSM-105になります。
ホームセンターや園芸店で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
八角形の頂点に、側面から底に
スリットが8つあります。
八角形の形状が特徴のスリット鉢ですが、上部は普通の鉢のように円形になります。
段差まで用土を入れますと、ウォータースペースができますので、水遣りが簡単になります。
植物の成長によいスリット鉢を使うことで、クリスマスホーリーを小さな鉢植えで育てることができます。
生産者向けの商品ですので、デザイン性がよくないことがデメリットです。鉢カバーを使うことで、見た目がよくなります。
鉢の直径は10.5センチと3.5号のサイズですが、八角形に部分は、一回り小さくなりますので、普通の3.5号の鉢より少し小さい容量になります。
鉢の高さは9センチぐらい。大きくありませんので、移動が簡単になります。
日差しが強く暑い夏は半日陰、霜が降りる寒い冬は軒下などに移動させることで、クリスマスホーリーを最適な環境で育てることができます。
クリスマスホーリーの用土
スリット鉢は、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありませんが、スリットから用土が流れ出ることを防ぐために、鉢底石を敷きました。
クリスマスホーリーは、水はけ(排水性)がよい状態を好みますので、鉢底石を多めに敷き、水はけをよくします。
クリスマスホーリーの
用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている
普通の培養土で大丈夫です。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土が適しています。
赤玉土の小粒と
腐葉土が均一になるように混ぜます。
鉢の高さの底から3分目くらいまで、用土を入れました。
クリスマスホーリーを植え付け・植え替えをする準備ができました。
クリスマスホーリーの植え付け・植え替え
クリスマスホーリーの苗木は、ビニールポットに植えられていますので、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
クリスマスホーリーの植え付け・植え替えに適した時期は、4~6月になります。
ビニールポットから取り出す
クリスマスホーリーの苗木を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
クリスマスホーリーの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
クリスマスホーリーの根鉢
クリスマスホーリーの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです
クリスマスホーリーの根鉢を観察すると、根の量は多く、底で根が巻くサークリング現象があります。
12月中旬と寒くなる時期ですので、底を軽く崩して、植え付け・植え替えをします。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、クリスマスホーリーの根鉢の表面の土を崩します。
根が見えるまで、根鉢の表面の土を崩します。
根元は幹や根を傷つけないように、竹串を使って、丁寧に土を崩します。
竹串は、素材が竹ですので、適度な硬さで幹や根を傷つけにくい特徴があります。
ちょっとした作業に使えますので、園芸用に100均で購入するとよいです。
根元が見えてきました。根元は、幹から根が生えている部分です。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
根元を地表にすることで、鉢の用土を有効に利用できます。深植えされていますと、根元より下の部分に根を張りますので、鉢の高さが低くなった状態になります。
根は根元から四方八方に伸びている状態が理想です。
上向きに伸びた根など、向きの悪い根はハサミで切ります。
クリスマスホーリーの苗木は、
2センチぐらい深植えされていました。
挿し木で苗木を作りますので、深植えの状態になります。根元を地表に出すことで、水はけ(排水性)と通気性がよくなり、成長や状態がよくなります。
根鉢の底を軽く崩します。
根鉢の底は、水はけが悪く、根腐れしやすい場所になります。
土を取り除き、新しい用土になることで、水はけがよくなり、根腐れの心配がなくなります。
黒色の根は、腐れていますので、取り除きます。
クリスマスホーリーの
根鉢を崩して、鉢に
植え付け・
植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
クリスマスホーリーを用土を入れて準備した鉢に入れて、根元の位置を確認します。
スリット鉢の段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差にあるように調整します。
高い場合は、用土を減らし、低い場合は用土を足します。
少し低いですので、用土を足しました。
根元の位置がちょうどよくなりました。クリスマスホーリーの根が四方八方に広がるようにします。
根鉢と鉢に隙間がありますので、赤玉土の小粒を入れます。
粒が小さいほうが保水性がよくなりますので、鉢植えでも水切れしにくいです。
根と
根の間に
用土が入るように竹串で突きます。
仕上げに軽石を敷きます。
水遣りや雨で、表面の赤玉土の粒が崩れなくなりますので、水はけ(排水性)と通気性がよい状態を維持できます。
苗木を鉢に
植え付け・
植え替えが終わり、
クリスマスホーリーの
小さな鉢植えが完成しました。
クリスマスホーリーの管理
クリスマスホーリーの苗木を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
最初は、鉢の底から泥水が流れます。赤玉土の表面に付着した微塵が水に溶けて流れます。
微塵が鉢の中で固まると、水はけ(排水性)が悪くなります。固まる前の最初の水遣りでキレイに流し出すことが大切です。
クリスマスホーリーの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は完全に乾かないように3~4日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間である春は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉の状態に異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
クリスマスホーリーは、日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
暑い夏は、西日が当たる場所は避けてください。
半日陰でも育てることができますが、枝が徒長して、花が咲かないことがあります。
クリスマスホーリーを美しい状態で楽しむために、葉を取り除きます。
葉の元から枝が伸びていますので、枝元の葉を取り除くと見た目がよくなります。
幹や枝が少し見えると、雰囲気がよくなりますので、不要な葉を取り除きましょう。
クリスマスホーリーの実は、苦いですので、鳥に食べらることが少ないですので、好きな場所に飾って楽しむことができます。
クリスマスホーリーの育て方のポイント
- 日当たり・風通しがよい場所で育てる。
- 肥沃で、水はけ(排水性)がよい用土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は花が咲く前の3月、花後の6月に緩効性化成肥料を与えます。
- 剪定は3~4月と10月頃に、切り戻す。
- 植え付け・植え替えは、4月~6月が適しています。
クリスマスホーリーは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
耐寒性が強く、丈夫ですので、育てやすい樹です。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、4月から6月に植え替えをします。
クリスマスホーリーの今後
12月12日に、クリスマスホーリーの苗木を鉢に植え付け・植え替えしました。
白色の陶器の鉢カバーに入れると、立派な鉢植えになります。
九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。本格的に寒くなるのは、12月中旬ですので、1ヵ月間ぐらいで落ち着き、冬越しできることを期待します。
クリスマスホーリーの今後の様子はこの記事を更新します。
クリスマスホーリーの小さな鉢植えが、無事に冬越しして、春に花が咲き、来シーズンも美しい実を楽しめることを期待します。
1年間の育てる様子を記録します。
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