赤松は、マツ科マツ属の常緑樹ですので、1年中、楽しむことができます。盆栽では、文人の樹形が人気です。
赤松の寄せ植えのミニ盆栽は、和風と洋風、どちらにも似合いますので、おすすめ。
種から発芽させて作ることができますので、安くて簡単です。
赤松の実生(種まき)をして、寄せ植えのミニ盆栽を作ることにチャレンジします。
1年前に、黒松の実生(種まき)にチャレンジして、成功しました。
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種は価格が安く、インターネット通販を利用しても送料も安いですので、気軽にチャレンジできます。
赤松の種
赤松の種は、購入することができます。
ホームセンターや園芸店で販売されていることは、ほとんどなく、インターネット通販やオークション、フリマで販売されていますので、探してみましょう。
盆栽屋さんで購入しました。盆栽屋さんの種は、葉性がよい可能性があります。
他の樹の種を注文するときに、一緒に購入することで送料の負担が小さくなります。
種だけを注文しましたが、クッション材がついた封筒に入れてあり、
種まきについての説明書も同封されていました。
名前ラベル付きの小さなビニール袋に入れてある赤松の種。
鉢植え皿に取り出して、そのくらいの数があるか?確認します。
インターネット通販の説明では、「約1.5mL(約45~50粒)」と記載されていました。
赤松の種を10個ずつに分けました。9つありますので、90個ぐらいあります。
発芽率が分かりませんが、たくさん苗が手に入りそうです。
赤松は、細い幹が数本立ち並ぶ寄せ植えにすると、柔らかく、自然な雰囲気になります。
たくさんの苗があれば、寄せ植えのミニ盆栽の他に大きく成長させることができますので、楽しみです。
赤松の
種は小さく、大きな
種で、
6ミリぐらいです。
小さい種は5ミリ以下になります。
赤松の実生(種まき)の時期
赤松の実生(種まき)は、種が届いて、すぐに種まきをすることにしました。
実生(種まき)をする時期は、種を採取してすぐにまく「採りまき」と乾かないように湿らしたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管して、暖かくなった春に種まきする、2つの時期があります。
冷蔵庫に保管することは、家族がいると難しいですので、「採りまき」をします。
「採りまき」は、種を管理する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、発芽するまでの期間が長くなりますので、長期間、乾かないように水遣りをして管理する必要があります。
種を保管して、発芽する気温になる春に種まきする方法は、種が完全に乾燥しないように管理しなければなりません。
種は、一度寒さに当たることで休眠打破して、発芽しますので、冷蔵庫などで管理する必要があります。
秋から冬に種まきする「採りまき」、暖かくなった春に種まきする2つの時期があります
赤松の実生(種まき)の準備
実生(種まき)する前に、赤松の種を1日以上、常温の水につけます。
種にたっぷり水分を含ませて、発芽しやすい状態にします。
種を水に入れて、すぐは沈みません。しばらくすると水に沈みますので大丈夫です。
樹種や種を採取してからの日数により、すぐに水に沈まないことがあります。
種が沈まないと心配になりますが、
2~3日ぐらい放置して、沈むまで待ちましょう。
4日後。ほとんどの種が水に沈みました。種の色が水を含んで変化しています。
水に沈む種が発芽しやすいので、常温の水につけることで、種に水を含ませる実生(種まき)の準備と種の選別の2つの作業が同時にできます。
赤松の実生(種まき):寄せ植えのミニ盆栽
赤松の寄せ植えのミニ盆栽は、小さな鉢に、たくさんの種をまきます。
一番簡単に作ることができるミニ盆栽です。小さくて、可愛らしく、1年目から飾ることができます。
鉢は100均の陶器のお猪口に、底にダイヤモンドホールソーで穴を開けました。
ミニ盆栽の鉢は、販売している店舗が少ないですので、価格の安い100均の陶器は、ありがたいです。
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直径6センチ、2号の鉢の大きさになります。
鉢の高さは5センチぐらい。
小さな鉢は、コンパクトで可愛らしいですが、用土が少なく乾きやすいですので、管理が大変になります。
日当りや水遣りの時刻や回数など、管理の環境に合わせて鉢の大きさを選ぶとよいです。
水はけ(排水性)がよくなるように、鉢底石として軽石の小粒を敷きます。
底が見えなくなるくらいに、薄く敷きました。
ミニ盆栽ですので、用土は種まきや挿し木用の赤玉土の極小粒と細粒を使いました。
粒がとても小さく乾きにくい特徴があります。
普通は、赤玉土の極小粒だけで大丈夫です。細粒を配合することで、乾きにくくしています。
鉢の高さの半分から6分目ぐらいまで用土を入れます。
赤松の種をピンセットを使って、種が重ならないように並べます。
20個の種をまきました。どのくらい発芽するか?分からないですので、たくさんの種をまき、多すぎる場合は間引きします。
種の上から用土をかぶせます。かぶせる用土は、種の大きさの1.5~2倍くらいが基本です。
種が乾かないようにすることが目的です。
用土が極小粒と細粒で乾きにくいですので、
種が見えなくなるくらいに薄くかぶせました。
種まきをして、すぐに水遣りをします。
用土が極小粒と細粒と、とても小さいですので、やさしい水流で水遣りします。
種まき後は、乾かないように日陰で管理します。
風通しが悪いとコケやカビが発生しますので、注意してください。
ミニ盆栽の種まきは、簡単に寄せ植えができるメリットがありますが、鉢が小さいですので、乾きやすいことがデメリットです。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて管理したり、濡れた新聞紙などでフタをするとよいです。
赤松の実生(種まき):大きな鉢で確実に発芽を目指す
赤松の種を確実に発芽させるために、大きな鉢に実生(種まき)をします。
発芽した苗を植え替えて、ミニ盆栽の素材にしたり、大きく成長させたりします。
直径15センチ(5号)の浅型の駄温鉢を用意しました。
種をまく
用土を入れた容器を
種床(たねどこ)と呼びます。
種床を選ぶときは、「種まき後の管理」と「苗の栽培」の2つのことを決めます。
「種まき後の管理」は、種床を置く場所を確保しなければなりません。直射日光が当たると、乾きやすくなりますので、明るい日陰が適しています。
毎日、水遣りをしますので、目に入る場所のほうが、水遣りを忘れることがありません。大きな種床にすると、置く場所に困ることになります。
「苗の栽培」は、発芽後にどのくらいの大きさまで種床で栽培するか?を決めます。
発芽した苗をいつ植え替えるかを考えることが必要です。春に発芽しますので、すぐに植え替えるか?秋に植え替えるか?翌年の春に植え替えるか?
秋に植え替えをする予定ですので、5号の駄温鉢を種床にします。
駄温鉢は、底に大きな穴がありますので、鉢底ネットをセットします。針金で固定すると、動く心配がなくなります。
水はけ(排水性)がよくなるように、鉢底石として軽石を敷きます。
駄温鉢の底に1センチぐらい鉢底石を敷きました。
赤松の実生(種まき)の用土は、赤玉土の小粒です。ホームセンターや園芸店で販売されている価格の安い赤玉土でよいです。
盆栽のように長期間、植え替えをしないための用土でなく、発芽するまでの短期間と発芽後の1年間の栽培のための用土ですので、問題ありません。
鉢の高さの6分目くらいまで
用土を入れて、
種床の準備が完了です。
準備した
種床に、ピンセットを使って
赤松の
種を並べます。
種の上から、赤玉土の小粒をかぶせます。
かぶせる量は、種の大きさの1.5~2倍くらいが基本ですが、赤松の種は小さいですので、1センチぐらい赤玉土の小粒をかぶせました。
赤松の
実生(
種まき)が完成しました。
赤松の実生(種まき)の管理
種まき後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から
透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
最初に泥水が流れますが、赤玉土の表面に付着している微塵が原因です。微塵は固まると、排水性(水はけ)が悪くなりますので、最初の水遣りで、流し出します。
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
赤松の実生(種まき)を成功させるポイント
- 種まきの時期は、秋から冬の「採りまき」、または、暖かくなった春。
- 種を2~3日間、水につけて、水分をたっぷり含ませる。
- 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
- 種まきの用土は赤玉土、または、種まき専用の用土
- 明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。
赤松の実生(種まき)に、特別な方法はありません。乾かないように、日々、管理することが大切です。
赤松の実生(種まき)の今後
12月10日に、赤松の実生(種まき)をしました。
種まきの時期は、採取後にすぐに種をまく「採りまき」と保管して暖かくなってから種をまく、2つの時期があります。
種を保管する方法は、乾燥しないように湿らせたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管することが難しいので、「採りまき」をしました。
「採りまき」は、暖かくなる春まで3ヵ月間ぐらい、水遣りをする必要があることがデメリットです。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、早ければ、3月中旬に発芽する可能性があります。
発芽や寄せ植えのミニ盆栽の様子は、この記事を更新します。
赤松の実生(種まき)を成功させて、安く、たくさんの苗を手に入れましょう。
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