ハナミズキは、北アメリカ原産のミズキ科の落葉小高木。アメリカヤマボウシと呼ばれることもあります。
春に美しい花が咲き、秋に紅葉も楽しむことができる樹です。
ハナミズキは、キレイな実を楽しむこともできる樹で、夏に実がつき始め、秋には光沢のある深紅色になります。
落葉した寒い冬になると、実が目立つようになります。実は鳥に食べられますので、すぐになくなることが多いです。
ハナミズキの実を鳥に食べられる前に採取して、実から種を取り出して、種まきにチャレンジします。
ハナミズキを鉢植えで育てています。小さな鉢植えで花を咲かせることを目標にしています。
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ハナミズキの種まきの時期
ハナミズキの種まきは、種が届いて、すぐに種まきをすることにしました。
種まきをする時期は、種を採取してすぐにまく「採りまき」と乾かないように湿らしたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管して、暖かくなった春に種まきする、2つの時期があります。
冷蔵庫に保管することは、家族がいると難しいですので、「採りまき」をします。
「採りまき」は、種を管理する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、発芽するまでの期間が長くなりますので、長期間、乾かないように水遣りをして管理する必要があります。
種を保管して、発芽する気温になる春に種まきする方法は、種が完全に乾燥しないように管理しなければなりません。
種は、一度寒さに当たることで休眠打破して、発芽しますので、冷蔵庫などで管理する必要があります。
秋から冬に種まきする「採りまき」、暖かくなった春に種まきする2つの時期があります。
ハナミズキの実から種を取り出す
ハナミズキの
実は、4~5個が集まってついていますので、採取は簡単です。
ハナミズキは、シンボルツリーとして人気がありますので、ご近所や友人・知人から実を譲って頂けると手に入れることができます。
実は、高い所にありますので脚立などがあるとよいです。
ハナミズキは、街路樹や公園などにも植えられていますので、実を見つけることができます。
実を採取することは地方自治体の条例によって規定されていますので、確認するとよいです。
福岡市の場合は、ホームページで説明されています。
参考サイト
よくある質問
Q15
「街路樹の葉っぱや木の実を取ってもいいですか。」
A
「枝についている葉や実を採取することは街路樹を痛めることもあるため、お控えください。道路上に落ちている葉や実は採取してかまいません。」
「お控えください。」とやさしい表現です。落ちているものは大丈夫です。確認することができると安心できます。
冬になって採取しましたので、美しい光沢がなくなっています。
手で取り出すと簡単ですが、果実の色で手が汚れる可能性がありますので、ピンセットが安全です。
ハナミズキの
実の皮は、簡単に取り除くことができます。
果実には、発芽を抑制する成分がありますので、キレイに取り除く必要があります。
種の大きさは8ミリぐらい。果実が少ないですので、実の大きさと変わりません。
ハナミズキの
実は11個あり、残り10個を1つずつピンセットで
種を取り出すことは大変です。
手が汚れないように、ビニール袋を用意しました。
残り10個の
ハナミズキの
実をビニール袋に入れます。
ビニール袋に入れていますので、手が汚れる心配がありません。
手で
実を潰すと、簡単に果実を取り除くことができます。
普通のビニール袋ですので、果実をキレイに取り除こうとすると破れました。
鉢植え皿の中で作業すると、種を落としてなくすことがありません。
ハナミズキの種まきの準備
ハナミズキの
種は11個あります。
発芽率が分かりませんが、半分の50パーセントでも5つの苗が手に入ります。
発芽率をよくするために、種まきする前に、種を水につけます。
小さな容器があると便利です。
11個ある
種のうち7個は水に沈みましたが、
4個の種が水に浮いています。
水に浮く種は発芽しないことが多く、残念です。
種は1日以上、できれば2~3日間ぐらい水につけるとよいです。
ハナミズキの種を水につけて4日後、4個の種が水に浮いていましたが、2個になっています。
水に沈む種が9個になり、よかったです。
ハナミズキの種まき
ハナミズキの
種まきをするために、
種床を準備します。
用土を入れることができれば、種床はどのような容器でも大丈夫です。
発芽後も、しばらく育てますので、駄温鉢を使います。
種床の準備
直径12センチ(4号)の浅型の駄温鉢を用意しました。
鉢の高さは6センチぐらい。
駄温鉢は、底に大きな穴がありますので、鉢底ネットをセットします。
針金を使って
鉢底ネットを固定すると、ずれることがなく安心できます。
水はけ(排水性)がよくなるように、
鉢底石を敷きます。駄温鉢の底に1センチぐらい
鉢底石を敷きました。
ハナミズキの種が発芽した後、植え替えをしないで育てる予定ですので、種床は普通の鉢植えと同じ準備をしました。
ハナミズキの種まきの用土は、赤玉土の小粒です。ホームセンターや園芸店で販売されている価格の安い赤玉土でよいです。
心配な場合は、種まき専用の用土がありますので、使うとよいでしょう。
盆栽のように長期間、植え替えをしないための用土でなく、発芽するまでの短期間と発芽後の1年間の栽培のための用土ですので、安い赤玉土で問題ありません。
鉢の高さの6分目くらいまで
用土を入れて、
種床の準備が完了です。
種をまく
水につけた
ハナミズキの
種をピンセットを使って、準備した
種床に
種まきします。
水に沈んだ
種は9個ありますので、均等に並べて
種まきしました。
水に沈まなかった2個の
種は、期待はできませんが、真ん中に
種まきしました。
鉢の真ん中に発芽すれば、水に沈まなかった種であることが分かります。
種の上から、赤玉土の小粒をかぶせます。
かぶせる量は、種の大きさの1.5~2倍くらいが基本ですが、ハナミズキの種は7ミリぐらいですので、1.5センチぐらい赤玉土の小粒をかぶせました。
ハナミズキの
種まきが完成しました。
ハナミズキの種まきの管理
種まき後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から
透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
最初に泥水が流れますが、赤玉土の表面に付着している微塵が原因です。微塵は固まると、排水性(水はけ)が悪くなりますので、最初の水遣りで、流し出します。
直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
ハナミズキの種まきの管理は、難しいことはなく、用土が乾かないことを注意するだけです。
寒い冬でも、乾いた風が強く吹く日は1日で用土が乾くこともあります。
ハナミズキの種まきを成功させるポイント
- 種まきの時期は、秋から冬の「採りまき」、または、暖かくなった春。
- 種を2~3日間、水につけて、水分をたっぷり含ませる。
- 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
- 種まきの用土は赤玉土、または、種まき専用の用土。
- 明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。
ハナミズキの種まきに、特別な方法はありません。発芽するまで乾かないように、日々、管理することが大切です。
ハナミズキの種まきの今後
12月10日に、ハナミズキの種まきをしました。
種まきの時期は、採取後にすぐに種をまく「採りまき」と保管して暖かくなってから種をまく、2つの時期があります。
種を保管する方法は、乾燥しないように湿らせたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管することが難しいので、「採りまき」をしました。
「採りまき」は、暖かくなる春まで3ヵ月間ぐらい、水遣りをする必要があることがデメリットです。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、早ければ、3月中旬に発芽する可能性があります。
発芽や成長の様子は、この記事を更新します。
ハナミズキの種まきを成功させて、安く、たくさんの苗を手に入れましょう。
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