ハマボウ(浜朴)は、西日本から奄美大島に分布しているアオイ科ヨウ属の落葉樹です。
日本原産のハイビスカスで、花の少ない夏に、鮮やかな黄色の花が咲きます。
花が咲くためには、大きく育てる必要がありますが、小さなミニ盆栽で、可愛らしい葉の新緑や紅葉を楽しむことができます。
ハマボウを種から発芽させて、寄せ植えのミニ盆栽を作ります。
ハマボウの種
ハマボウの種は、購入することができます。
樹木の種はホームセンターや園芸店で販売していることは少なく、インターネット通販やオークション、フリマで販売されていますので、探してみましょう。
盆栽屋さんで購入しました。
他の樹の種を注文するときに、一緒に購入することで送料の負担が小さくなります。
種だけを注文しましたが、クッション材がついた封筒に入れてあり、
種まきについての説明書も同封されていました。
名前ラベル付きの小さなビニール袋に入れてあるハマボウの種。
鉢植え皿に取り出して、そのくらいの数があるか?確認します。
たくさんの
種があります。
20個ずつに分けました。15セットと余りがありますので、300個以上あります。
発芽率が分かりませんが、たくさん苗が手に入りそうです。
ハマボウの苗がたくさんできれば、寄せ植えのミニ盆栽を作ることができますので、楽しみです。
ハマボウの種の大きさは、5ミリぐらい。
大きな種や小さな種がありますので、3~7ミリぐらいになります。
ハマボウの種まきの時期
ハマボウの種まきは、種が届いて、すぐに種まきをすることにしました。
種まきをする時期は、種を採取してすぐにまく「採りまき」と乾かないように湿らしたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管して、暖かくなった春に種まきする、2つの時期があります。
冷蔵庫に保管することは、家族がいると難しいですので、「採りまき」をします。
「採りまき」は、種を管理する必要がなく、自然の環境に近いです。デメリットは、発芽するまでの期間が長くなりますので、長期間、乾かないように水遣りをして管理する必要があります。
種を保管して、発芽する気温になる春に種まきする方法は、種が完全に乾燥しないように管理しなければなりません。
種は、一度寒さに当たることで休眠打破して、発芽しますので、冷蔵庫などで管理する必要があります。
秋から冬に種まきする「採りまき」、暖かくなった春に種まきする2つの時期があります。
ハマボウの種まきの準備
種まきする前に、ハマボウの種を1日以上、常温の水につけます。
種にたっぷり水分を含ませて、発芽しやすい状態にします。
ハマボウの
種を水につけます。
種を水に入れて、すぐは沈みません。しばらくすると水に沈みますので大丈夫です。
種が沈まないと心配になりますが、2~3日ぐらい放置して、沈むまで待ちましょう。
ハマボウの
種を水につけて5日が経過しました。
種が水を含み、色が濃くなりましたが、残念なことに、ほとんどの種が水に沈んでいません。
たくさんの種が届き、喜びましたが、水に沈まない種は発芽率が悪いです。
ハマボウの種まき
水に沈んだ
種を数えると、45個ありました。
ハマボウの寄せ植えのミニ盆栽を作るには、十分な数です。
ハマボウのミニ盆栽の種まき
ハマボウのミニ盆栽は、小さな鉢に、たくさんの種をまき、寄せ植えにします。
一番簡単に作ることができるミニ盆栽です。小さくて、可愛らしく、1年目から飾ることができます。
小さい樹ですので、花は咲きませんが、細い幹や可愛らしい葉を楽しめます。
盆栽の鉢は、底に大きな穴がありますので、鉢底ネットをセットします。針金で固定すると安心できます。
水はけ(排水性)がよくなるように、鉢底石として軽石の小粒を敷きます。
底が見えなくなるくらいに、薄く敷きました。
発芽後は、この鉢で育てますので、水はけ(排水性)がよい状態にします。
ミニ盆栽ですので、用土は種まきや挿し木用の焼成赤玉土の極小粒を使いました。
粒がとても小さく乾きにくい特徴があります。
鉢の高さの半分から6分目ぐらいまで
用土を入れます。
ハマボウの
種は小さいですので、ピンセットを使って
種まきします。
種が重ならないように並べます。
45個の種をまきました。どのくらい発芽するか?分からないですので、たくさんの種をまき、多すぎる場合は間引きします。
種の上から用土をかぶせます。かぶせる用土は、種の大きさの1.5~2倍くらいが基本です。
種が乾かないようにすることが目的です。
用土が極小粒で乾きにくいですので、種が見えなくなるくらいに薄くかぶせました。
ハマボウのミニ盆栽の種まきができました。
種まきをして、すぐに水遣りをします。
用土が極小粒ですので、やさしい水流で水遣りします。
種まき後は、乾かないように日陰で管理します。
風通しが悪いとコケやカビが発生しますので、注意してください。
ミニ盆栽の種まきは、簡単に寄せ植えができるメリットがありますが、鉢が小さいですので、乾きやすいことがデメリットです。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて管理したり、濡れた新聞紙などでフタをするとよいです。
水に沈まない種の種まき
水に沈まない
種。
発芽率が悪いですので、廃棄するか?悩みましたが、たくさんの種がありますので、10パーセントでも発芽率があれば、ハマボウの苗が手に入ります。
たくさんの
種がありますので、大きな駄温鉢に
種まきします。
直径15センチ(5号)の浅型の駄温鉢を用意しました。
駄温鉢は、底に大きな穴がありますので、
鉢底ネットをセットします。
水はけ(排水性)がよくなるように、鉢底石を敷きます。駄温鉢の底に1センチぐらい鉢底石を敷きました。
ハマボウの種まきの用土は、赤玉土の小粒です。ホームセンターや園芸店で販売されている価格の安い赤玉土でよいです。
心配な場合は、種まき専用の用土がありますので、使うとよいでしょう。
盆栽のように長期間、植え替えをしないための用土でなく、発芽するまでの短期間と発芽後の1年間の栽培のための用土ですので、安い赤玉土で問題ありません。
鉢の高さの6分目くらいまで用土を入れて、種床の準備が完了です。
水につけた
ハマボウの
種をまきます。
種の上から、赤玉土の小粒をかぶせます。
かぶせる量は、種の大きさの1.5~2倍くらいが基本ですが、ハマボウの種は小さいですので、1センチぐらい赤玉土の小粒をかぶせました。
ハマボウの水に沈まない
種をまくことができました。
発芽する可能性は小さいですが、少しだけ期待しています。
種まき後は、すぐに
水遣りをします。鉢の底から
透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
最初に泥水が流れますが、赤玉土の表面に付着している微塵が原因です。微塵は固まると、排水性(水はけ)が悪くなりますので、最初の水遣りで、流し出します。
直射日光が当たらない
明るい日陰で管理します。
ハマボウの種まきを成功させるポイント
- 種まきの時期は、秋から冬の「採りまき」、または、暖かくなった春。
- 種を2~3日間、水につけて、水分をたっぷり含ませる。
- 種床は、どのような容器でもよく、普通の鉢が簡単。
- 種まきの用土は赤玉土、または、種まき専用の用土
- 明るい日陰で乾かないように水遣りをして管理。
ハマボウの種まきに、特別な方法はありません。
乾かないように、日々、管理することが大切です。
ハマボウの種まきの今後
12月11日に、ハマボウの種まきをしました。
種まきの時期は、採取後にすぐに種をまく「採りまき」と保管して暖かくなってから種をまく、2つの時期があります。
種を保管する方法は、乾燥しないように湿らせたキッチンペーパーなどで包み、冷蔵庫で保管することが難しいので、「採りまき」をしました。
「採りまき」は、暖かくなる春まで4ヵ月間ぐらい、水遣りをする必要があることがデメリットです。
九州の福岡県の平野部で栽培していますので、早ければ、3月中旬に発芽する可能性があります。
発芽の様子や寄せ植えのミニ盆栽の様子は、この記事を更新します。
ハマボウの種まきを成功させて、安く、たくさんの苗を手に入れましょう。
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