コロニラ バレンティナは、マメ科の常緑低木で、学名はCoronilla valentinaです。
地中海東部沿岸が原産地、樹高が30~100センチぐらいになります。
春の4~5月頃に、直径1センチぐらいの小さな黄色の花が咲きます。
ホームセンターでコロニラ バレンティナの苗木が販売されていましたので、購入して育てます。
黄色の斑入りの葉が美しく、気に入りました。
コロニラ バレンティナは、葉の色が緑色ですので、黄色の斑入りの葉が特徴である園芸品種の「バリエガータ」になります。
落葉樹が多く、寒い冬は寂しくなりますので、常緑樹を探していました。
小さな苗木は価格が安く、いろいろな樹を育てることにチャレンジできます。
苗木が小さいですので、コロニラ バレンティナを小さな鉢植えで育てます。
コロニラ バレンティナの苗木
コロニラ バレンティナのラベルは、シンプルでおしゃれですが、
花の写真を見たかったです。
一番上に、「Color Leaf」と記載されていますので、花が咲かない?と心配になります。
苗木が小さいので、すぐに花が咲かないから「Color Leaf」に分類しているのだろうか?
インターネットで検索して調べることができますので、コロニラ バレンティナが花が咲くことを確認して、購入しました。
Coronilla
コロニラ バレンティナ
valentina
常緑低木
育てやすさ ★★★
耐寒性 ★★★
耐暑性 ★★
開花期
2月~5月
場所
日向~半日陰の水はけのよい所
水やり
土の表面が乾いたらたっぷり与える
コロニラ バレンティナの苗木は、樹高10センチぐらいと小さいです。
どのくらい大きくなれば、花が咲くか?心配がありますが、気長に育てることにします。
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています。
コロニラ バレンティナの小さな鉢植え
コロニラ バレンティナは、樹高が30~100センチぐらいまで大きく成長します。
大きく成長すると、管理が大変になりますので、コロニラ バレンティナを小さな鉢植えで育てます。
鉢植えで育てることで、管理が簡単になります。
日当たりを調節するために場所を移動したり、植え替えをしたり、小さな鉢植えは簡単にできます。
花が咲かなければ、大きく育てることにします。
コロニラ バレンティナの苗木をビニールポットのままの状態で、鉢に入れると、
植え付け・
植え替えしたときの
雰囲気が確認できます。
コロニラ バレンティナの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にします。
ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
苗木の植え付け・植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。
一回り小さなプレステラ90型もあり、いつでも植え付け・植え替えができるように、購入して鉢の予備を用意しています。
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
小さな鉢植えで、コロニラ バレンティナを元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。
正方形の角に長い
スリット、4つの辺の中央に短い
スリット、合計8ヵ所に設置されています。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、コロニラ バレンティナを健康で丈夫に育てることが期待できます。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
プレステラ105型は、1辺9センチぐらいの正方形の鉢です。
普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きなサイズになります。
鉢の高さは8センチぐらい。
コロニラ バレンティナの植え付け・植え替え
コロニラ バレンティナの苗木を、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
コロニラ バレンティナの植え付け・植え替えに適した時期は、春(3~5月)と秋(9~10月)です。
11月下旬と秋の植え付け・植え替え時期に少し遅いですが、ビニールポットのままで、冬越しさせることは負担になりますので、鉢に植え付け・植え替えをします。
ビニールポットから取り出す
最初に、底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
コロニラ バレンティナの苗木を
鉢受け皿の中に横向きに置きます。
ビニールポットの底の角を指でつまむように押すと、簡単に取り出すことができます。
手で引っ張り上向きに、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
コロニラ バレンティナの苗木をビニールポットから取り出すことができました。
コロニラ バレンティナの根鉢を崩す
コロニラ バレンティナの苗木をビニールポットから取り出すことができ、根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗木を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
コロニラ バレンティナの
根鉢は、
根が多くありません。
成長がよくないか?ビニールポットに植え付けてから日数が経過していないか?のどちらかになります。
葉の状態や節と節の間隔を確認して、成長に問題がありませんので、ビニールポットに植えられて、あまり日数が経過していないようです。
苗木を選ぶときは、葉の状態が元気で厚みがあり、色がよいこと、節と節の間隔が狭いことが判断の基準になります。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
根が少ないですので、底を軽く崩して、植え付け・植え替えをします。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目も改善します。
竹串を使って、コロニラ バレンティナの根鉢の表面の土を崩します。
育てているときに、表面の土を崩すことを「中耕(ちゅうこう)」と言います。雑草を取り除き、水通りと通気性が改善しますので、おすすめです。
表面の土を崩しましたので、
根鉢の高さが小さくなりました。
根元は、幹から根が生えている部分です。
公園などにある大きな樹は、根の一部が地表に見える状態です。根元の位置が地表になると、樹の成長がよくなります。
根も呼吸をしていますので、水はけ(排水性)と通気性が大切です。
苗木は、倒れることを防ぐために深植えされていることが多く、コロニラ バレンティナの苗木も根元が2センチぐらい土の中に埋まっています。
鉢に植え付け・植え替えをするときに、根元の位置を地表にしてあげましょう。
根鉢の底は、
竹串で少し崩します。
長く伸びた
根はありませんので、土を崩すだけになります。
コロニラ バレンティナの
根鉢を崩して、鉢に
植え付け・
植え替えをする準備ができました。
コロニラ バレンティナの用土
コロニラ バレンティナは、
水はけ(排水性)がよい用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土に、水はけがよくなるように軽石を2割ぐらい混ぜるとよいです。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土、軽石を5:3:2の割合で混ぜます。
赤玉土と腐葉土、軽石が、均一になるように混ぜます。
鉢に植え付け・植え替えをする
プレステラは、
スリットが多く設置され、
水はけ(排水性)がよいですので、
鉢底石の必要がありません。
スリットの幅が広く、用土が流れ出ることを防ぐために、粒が大きな鉢底石を敷きました。
鉢底石の上に、
コロニラ バレンティナの
用土を入れます。
根鉢を崩した
コロニラ バレンティナの苗木を準備した鉢に入れます。
根元の位置を確認します。
プレステラの段差まで用土を入れますので、根元の位置が段差にあるように調整します。
高い場合は、3分目まで入れた用土を減らし、低い場合は用土を足します。
少し高いですので、用土を減らしました。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、
赤玉土の小粒を入れました。
用土を入れたら、
根と
根の間に隙間なく
用土が入るように
竹串で突きます。
鉢の底に届くまで、
竹串を深く挿します。
根鉢の中心部分の水通りと通気性がよくなります。
鉢に入れていますので、根鉢が崩れる心配がありません。
育てているときも、水遣りをして、水通りが悪いと感じたときは、竹串を挿すと改善します。
仕上げに軽石を敷きます。
水遣りや雨で、表面の赤玉土の粒が崩れなくなりますので、水はけ(排水性)と通気性がよい状態を維持できます。
コロニラ バレンティナの苗木は、小さいですので、幹がとても細いです。
先端に葉が多くあり、重さで幹が曲がっています。
竹串を支柱にして、幹が少し真っ直ぐになるようにしました。
真っ直ぐに伸ばすと、樹高10センチ以上になります。
コロニラ バレンティナは、多湿を嫌いますので、根元に近い
葉を
ハサミで切って取り除き、風通しをよくしました。
コロニラ バレンティナの小さな鉢植えが完成しました。
コロニラ バレンティナの管理
コロニラ バレンティナの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
最初は、鉢の底から泥水が流れます。赤玉土の表面に付着した微塵が水に溶けて流れます。
微塵が鉢の中で固まると、水はけ(排水性)が悪くなります。固まる前の最初の水遣りでキレイに流し出すことが大切です。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
コロニラ バレンティナの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は、完全に乾かないように2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間である春は、水切れに注意が必要です。水切れすると花が傷みます。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
コロニラ バレンティナは、日当たりのよい場所で管理しますが、鉢植えですので、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
耐暑性がやや弱く、高温多湿を嫌いますので、関東地方より西の温暖な地域では、暑い夏は、半日陰や明るい日陰で管理します。
成長期である春に半日陰で育てると、茎が徒長しやすくなりますので、注意が必要です。
コロキア バレンティナの育て方のポイント
- 日当たり、風通しがよい場所で育てる。
- 水はけがよい用土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春と秋に、緩効性化学肥料を少量。
- 剪定は花後に伸びすぎた枝を切り戻す。
- 植え付け・植え替えは、春と秋が適しています。
コロニラ バレンティナは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
鉢植えは根詰りしないように、1~2年に1回、春か秋に植え替えをします。
コロニラ バレンティナは、花が終わった後に、伸びすぎた枝を切り戻します。樹高がコンパクトになります。
高温多湿を嫌いますので、暑い夏の管理が大切です。風通しのよい日陰が安心できます。
耐寒性がありますが、-5度ぐらいまでですので、積雪や霜から保護する必要です。
多湿を嫌いますので、梅雨時期などの長雨になるときは、雨の当たらない場所で管理しましょう。
同じニュージーランド原産のロフォミルタス「マジックドラゴン」を育てています。
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コロキア バレンティナの今後
11月27日に、コロニラ バレンティナの苗木を鉢に植え付け・植え替えをしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。本格的に寒くなるのは、12月中旬ですので、1ヵ月間ぐらいで落ち着き、冬越しできることを期待します。
コロニラ バレンティナの今後の様子はこの記事を更新します。
コロニラ バレンティナの鉢植えが、無事に冬越しして、来シーズンの春に花が咲くことを期待します。
1年間の育てる様子を記録します。
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