小さな
バラは、
姫バラやミニバラ、ミニチュア・ローズと呼ばれ、バラ科バラ族の低木です。
樹高は、10センチから1メートルくらいまで品種によって異なり、花が咲く時期は、5月中旬から6月上旬が多く、春から秋まで咲く品種もあります。
花の大きさは、極小輪から中小輪まであり、香りが強い品種は少ないですが、花の色は、白色や赤色、ピンク、オレンジ、黄色など豊富にあります。
耐寒性は強い品種が多いですが、枝が細いため、枝枯れすることがありますので、注意が必要です。
ホームセンターで姫バラの苗が販売されていましたので、購入して育てます。
バラは少し難しいイメージがありますが、小さな鉢植えで育て、ミニ盆栽にもチャレンジする予定です。
姫バラの苗
ホームセンターで購入した
姫バラの苗は、品種が「
ほほえみルージュ」、
四季咲のバラになります。
花の大きさが直径2センチぐらいの極小輪で、樹高は30~50センチ、花が咲く時期は春から秋の四季咲き性、耐寒温度は-20度と寒さに強い品種です。
花が終わった後に、花がらを剪定すれば、30~40日後に再び花芽を付けますので年間で4~5回、花を楽しめるスプレーバラの矮性品種になります。
スプレーバラは、1本の枝からスプレー状に枝分かれしていますので、1本の茎に2〜3輪以上の花が咲くことが大きな特徴です。
いろいろな場面でよく利用される「1輪のバラ」と大きく異なります。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
姫バラ
ほほえみルージュ
四季咲
花期:通年
耐寒性:-20℃
特性
四季咲性があり、低温期でも開花いたします。開花後、強い剪定を繰り返すと年間4~5回花を楽しめます。庭やバスケットに便利な植物です。
樹高が小さいほうが、コンパクトで可愛らしいですが、小さい樹高でも花が咲くか?不明です。
直径7.5センチ、2.5号のビニールポットに植えられています。
育てている
ミニバラと比べてみました。
ミニバラは、コメリのステップアップローズ(キューバ)です。
樹高は同じくらいです。
並べて比べると、姫バラはスプレーバラですので、枝が多く、葉の数が多いことが分かります。
ミニバラの育て方を詳しく書いた記事がありますので、参考にして下さい。
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ミニバラより
姫バラのほうが、葉の大きさが小さいです。
ミニバラや姫バラの名前は、規定がなく、小さなバラを呼ぶ名称で、品種によって花や葉の大きさは異なるようです。
姫バラの苗は、幹が数本ありますので、
株分けできる可能性があります。
株分けができれば、姫バラが2鉢できます。
バラは病気や害虫の被害が発生しやすいですので、2鉢あるとよいです。
姫バラの苗を植え付け・植え替えするために、鉢を用意しました。
株分けできない場合は、大きいほうの黒色の正方形のプラスチック製の鉢、アップルウェアーのプレステラ105型を使います。
株分けできた場合は、サイズに合わせて鉢を選びます。
価格の安いプラスチック製の鉢を常備することで、いつでも植え付け・植え替えできるようにしています。
姫バラの植え付け・植え替え
姫バラの苗は、ビニールポットですので、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
姫バラの苗を鉢受け皿の中で横向きに置きます。
手で持った状態で、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ビニールポットの底の角を指で押すようにつまむと、苗を簡単に取り出せます。
姫バラの苗をビニールポットから取り出すことができました。
姫バラの根鉢を崩す
姫バラの苗が根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の底に、たくさんの
根があります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象が起きています。
鉢植えの場合、底が根だけになりますので、定期的な植え替えが必要です。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に
植え付け・
植え替えすることが基本です。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
植え付け・植え替えのときに、表面の土を崩すと状態がよくなり、見た目の改善します。
竹串を使って、
根鉢の表面の土を崩します。
株分けできる可能性がありますので、表面の土を崩して、幹がつながっているか?確認します。
新しい芽吹きがあり、幹が増えます。新しく芽吹いた幹を「ベーサルシュート」と呼びます。
バラの育て方で、よく出てくる「シュート」。
「シュート」は、新しく伸びた枝や幹のことです。
根元から伸びた茎や幹を「ベーサルシュート」、幹や枝の途中から芽吹いた枝を「サイドシュート」と呼びます。
根鉢の側面を竹串で突き、土を落とします。
土を落とすことで、2つの株の絡まった根をほどくことができます。
姫バラの株分け
2つの株を
竹串を挿して、分けます。
根が絡まっていますので、少しずつ、ゆっくり離します。
絡まった
根をほどき、2つの株をゆっくり引っ張ります。
長く伸びた
根がありますので、最後まで無理に引っ張ることなく、慎重に
株分けします。
左の株が大きく、根の量も多いです。「ベーサルシュート」がある右の株が小さいです。
大きな株は
プレステラ105型、小さい株は
プレステラ90型に
植え付け・
植え替えをします。
小さい株を鉢に植え付け・植え替え
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありません。
スリットの幅が広く、小さな小粒の用土は流れ出ますので、鉢底石として軽石を底が見えなくなるぐらいに、少し敷きました。
姫バラは、
水はけ(排水性)がよく、有機質が豊富な用土が適しています。
ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で問題なく育てることができます。
バラ専用の用土が販売されていますので、心配なら専用品を使いましょう。
用土を作る場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を8:2の割合で混ぜます。
根元の位置が、プレステラの段差の位置になるようにします。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
姫バラの
根の上に
用土を入れます。
根と
根の間に
用土が入るように竹串で突き、隙間なく
用土が入るようにします。
仕上げに、表面に軽石(ボラ土の小粒)を少し敷きます。
軽石を敷くことで見た目がよくなり、水遣りや雨で土が跳ねて、茎や葉の裏につくことを防ぎます。
茎や葉に土が付着すると、病気や害虫の原因になりますので、注意が必要です。
姫バラの小さな株の植え付け・植え替えが完成しました。
小さな鉢植えで、樹高とのバランスがよいです。
「ベーサルシュート」があり、幹が増えますので、豪華なになりそうです。
大きい株を鉢に植え付け・植え替え
姫バラの大きい株は、
プレステラ105型に
植え付け・
植え替えをします。
鉢底石を敷きました。
切れた根がありますが、土の状態は悪くないです。
植え付け・植え替えをすると残土がでます。残土を再利用して、廃棄しないようにしています。
表面に軽石を敷き、土の跳ね返りを防ぎます。
姫バラの管理
姫バラの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
姫バラの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は完全に乾かないように2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間が、春から秋までと長いですので、水切れに注意が必要です。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
花が咲いているときは、花に水がかからないように、水差しで、用土に水を与えます。
つぼみや花が水に濡れると、傷みますので注意が必要です。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
姫バラは、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
半日陰でも育てることができますが、花が咲きにくくなります。
姫バラの育て方のポイント
- 日当たりのよく、風通しのよい場所で育てる。
- 用土は普通の培養土、バラ専用の用土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は置き肥や液体肥料を与えます。
- 切り戻しで、バランスのよい株にできます。
姫バラは基本を大切にすれば、初心者の方でも育てることができます。
姫バラのほほえみルージュは、耐寒性が強く、花がよく咲きますので、初心者の方にも、おススメです。
鉢植えは根詰りしないように、1年に1回、12月から2月に植え替えをします。
3月から11月はうどん粉病やアブラムシなどがよく発生しますので、月に1回は、薬剤を散布します。
姫バラの今後
11月17日に、
姫バラの苗を鉢に、
植え付け・
植え替えをしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。12月中旬ぐらいから寒くなります。
低温でも花が咲きますので、1か月間で姫バラに花が咲くことを期待します。
姫バラの今後の様子は、この記事を更新します。
姫バラの大きい株の
小さな鉢植えは、樹高が小さく、枝が多くありますので、よい雰囲気です。
小さな鉢植えで、
花が咲き、うまく育てることができるようになったら、ミニ盆栽にチャレンジします。
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