ガウラは、アカバナ科ヤマモモソウ属の多年草で、学名はGaura lindheimeriです。
ヤマモモソウ(山桃草)やハクチョウソウ(白蝶草)と呼ばれることがあります。
初夏から晩秋まで、小さな花が穂状にたくさん咲きますので、花壇や寄せ植えに利用されます。
ホームセンターで、ガウラの苗が特売で安く販売されていましたので、購入して育てます。
ガウラの苗
ホームセンターで購入した
ガウラの苗。小さな苗ですが、大きなラベルが立派です。
花が咲いてない苗ですので、ラベルの写真で
花の色や形を確認します。
花びらが4枚で雄しべが長く伸びています。たくさん花が咲き、豪華な雰囲気があります。
ガウラ
フェアリーズ ソング
耐寒性多年草
Gaura lindheimeri 'Fairy's song'
花径2cm程のピンクの花を、花茎を伸ばしながら咲かせて行きます。コンパクトな品種で、春から晩秋までの長い間花を楽しむできます。
花姿が乱れてきたら、切り戻しをお勧めします。
耐暑性☀☀☀☀☀
耐寒性❅❅❅❅❅
花期 4~11月
高さの目安 40cm
管理
日当たりと水はけの良い所を好みます。
強健な性質でいつでも切り戻し出来ます。
購入した
ガウラの苗は、草丈が5~6センチぐらいと小さいです。
ガウラは品種によって、30~150センチまでと草丈が大きく異なります。
購入したガウラの品種は、フェアリーズ ソング。普通の品種の半分ほどの草丈で40センチぐらいとコンパクトです。
フェアリーズ ソングは、ピンクの花と美しい銅葉が特徴のコンパクトな園芸品種になります。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
草丈が40センチまで大きくなるのだろうか?少し心配になります。
葉が大きくなりそうにありませんので、花の先端までが40センチになるかもしれません。
葉の色が美しく、春の芽吹きは、カラーリーフとしても楽しめる品種です。
ガウラの小さな鉢植え
ガウラは、花壇や寄せ植えに、よく利用されますが、小さな鉢植えで、単独で育てます。
ガウラ(フェアリーズ ソング)は、4月から11月までの長期間、小さな花が次々と咲きますので、単独で楽しむことができる品種です。
花壇や寄せ植えより、単独で小さな鉢植えで育てるほうが管理が簡単になります。
置く場所を変えることが簡単ですので、日当たりの調整や寒い日は保護することができます。
水遣りでは、花に水がかからないように、水差しで土に水を与えることができます。
花がよく咲きますので、小さな鉢植えは、簡単に、液体肥料を与えることができます。
ガウラの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にします。
ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
苗の植え付け・植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。
一回り小さなプレステラ90型もあり、いつでも植え付け・植え替えができるように、購入して鉢の予備を用意しています。
ガウラの苗と並べると、ビニールポットと同じくらいの大きさです。
プレステラ105型は、1辺9センチぐらいの正方形の鉢です。
普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きなサイズになります。
鉢の高さは8センチぐらい。
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
小さな鉢植えで、ガウラを元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、ガウラを健康で丈夫に育てることが期待できます。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
ガウラの植え付け・植え替え
ガウラの苗は、ビニールポットですので、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
ガウラの苗を鉢受け皿の中で横向きに置きます。
手で持った状態で、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ビニールポットの底の角を指で押すようにつまむと、苗を簡単に取り出せます。
ガウラの苗をビニールポットから取り出すことができました。
根鉢を崩す
ガウラの苗が根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根の量は多くありません。底に太い根が1本だけあります。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
11月14日に作業をしています。秋の終わりますので、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
コケが発生して汚れていますので、キレイにします。
竹串を使って、
根鉢の表面の土を崩します。
根鉢の底も軽く土を崩して、ガウラを植え付け・植え替えする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替え
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありません。
スリットの幅が広く、小さな小粒の用土は流れ出ますので、鉢底石として軽石を少し敷きました。
根鉢を崩した
ガウラの苗を、鉢にセットします。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、赤玉土の小粒を入れます。
ガウラの用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です。
特別な用土は必要ありません。
苗の用土が保水性が高そうでしたので、隙間には赤玉土だけにしました。赤玉土は粒状ですので、通気性がよい特徴があります。
根鉢の周りに入れた
赤玉土を
竹串で突き、隙間をなくします。
仕上げに、表面に軽石(ボラ土の小粒)を少し敷きます。
軽石を敷くことで見た目がよくなり、水遣りや雨で土が跳ねて、茎や葉の裏につくことを防ぎます。
茎や葉に土が付着すると、病気や害虫の原因になりますので、注意が必要です。
ガウラの小さな鉢植えが完成しました。
ガウラの管理
ガウラの苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
花が咲いているときは、花に水がかからないように、水差しで、用土に水を与えます。
つぼみや花が水に濡れると、傷みますので注意が必要です。
ガウラの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
春と秋は1日1回、暑い夏は朝と夕方の1日2回、寒い冬は完全に乾かないように2~3日に1回ぐらいが目安になります。
花が咲く期間が、春から秋までと長いですので、水切れに注意が必要です。
水遣りができないときは、鉢受け皿に水を入れて腰水で管理するとよいです。
長時間、腰水をすると根腐れの原因になりますので、夜は水の中から鉢を出します。
植え付け・植え替えした後の1週間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
ガウラは、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
半日陰でも育てることができますが、花が咲きにくくなります。
ガウラの育て方のポイント
- 日当たりのよく、風通しのよい場所で育てる。
- 用土は普通の培養土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は春と秋に、置き肥や液体肥料を与えます。
- 摘心と切り戻しで、バランスのよい株にできます。
ガウラの育て方は簡単ですので、初心者の方でも育てることができます。
ガウラのフェアリーズ ソングは、耐暑性・耐寒性が強く、病気や害虫の被害が少ないですので、初心者の方にも、おススメです。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、春に植え替えをします。
茎が長く伸びた場合は、摘心することで、草丈が低くなり、花が咲く位置も高くなりません。
花が終わった茎は切り取ります。
葉が茂り、大きくなり過ぎた株は、地際で近くで切り戻して仕立て直すとよいです。
ガウラの今後
11月14日に、
ガウラの苗を鉢に、
植え付け・
植え替えをしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。12月中旬ぐらいから寒くなりますので、1か月間でガウラに花が咲くことを期待します。
ガウラの今後の様子は、この記事を更新します。
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