オキザリスは、カタバミ科カタバミ属、地中に球根を持つ草花です。学名はOxalis、ハナカタバミやオクサリスと呼ばれることがあります。
園芸品種が多くあり、花が咲く時期が、冬期に休眠して春から夏に咲く品種、夏期は休眠して秋から冬に咲く品種、四季咲き品種があります。
耐寒性も品種によって異なりますので、1年草と多年草(宿根草)の品種があります。
ホームセンターで、オキザリスの苗が販売されていましたので、購入しました。
品種はバリアビリス(プルプレア)になります。花が秋から冬に咲きですので、花が少なくなる冬に、おすすめの品種です。
バリアビリス(プルプレア)は、花が咲く期間が長く、大きな花が特徴です。花の色は白色(ホワイト)とピンクがあります。
葉は可愛らしい三つ葉で、耐寒性が強く、夏は休眠して、地上部は枯れて、球根だけになります。
インターネットで調べると、品種の正式な名前は、プルプレアで、バリアビリスは異名です。
オキザリスの「桃の輝き」も育てていますので、育て方に大きな違いがないか?確認します。
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オキザリスの苗
オキザリスの花は、日に当たると花びらが開きます。曇りや雨の日は花びらが閉じ、つぼみの状態になります。
日陰では、花びらが開きませんので注意が必要です。朝、日が当たると花びらが開き、夕方、日が暮れると花びらが閉じます。
ホームセンターや園芸店に並べられたオキザリスの苗。時間帯や日当たりによって花びらが閉じていることがあります。
ラベルの写真で花の色や形を確認して、購入しましょう。
ラベルの裏に簡単に説明が記載されています。
オキザリス
カタバミ科/球根類
用途
花壇 鉢植 コンテナガーデン
草丈:10cm~20cm
栽培方法
日当たりと排水の良いところを好みます。定植する場合は土をくずさない様にします。
水やりは土の表面が乾いたらタップリと与えて下さい。
肥料:市販の肥料を適量与えて下さい。
ポイント
上手に凍らない程度に冬越しをすれば翌年も楽しめます。
オキザリスの苗の
草丈は、8センチくらい。
つぼみの先端までは10センチ。
純白の花が咲くバリアビリス(プルプレア)。つぼみの長さから大きな花が咲くことが分かります。
直径9センチ、3号のビニールポットに植えられています。
オキザリスの小さな鉢植え
オキザリスは、花壇や寄せ植えに、よく利用されますが、小さな鉢植えで、単独で育てます。
バリアビリス(プルプレア)は、長期間、大きな花が次々と咲きますので、単独で楽しむことができる品種です。
花壇や寄せ植えより、単独で小さな鉢植えで育てるほうが管理が簡単になります。
置く場所を変えることが簡単ですので、日当たりの調整や寒い日は保護することができます。
水遣りでは、花に水がかからないように、水差しで土に水を与えることができます。
花がよく咲きますので、小さな鉢植えは、簡単に、液体肥料を与えることができます。
オキザリスの鉢は、アップルウェアーのプレステラ105型にします。
ホームセンターや園芸店で10ヶ組で販売され、価格が安いですので、おすすめの鉢です。
苗の植え付け・植え替えをするときは、予備の鉢を用意します。株分けしたほうがよい場合や鉢のサイズを変更することがあります。
一回り小さなプレステラ90型もあり、いつでも植え付け・植え替えができるように、購入して鉢の予備を用意しています。
オキザリスの苗と並べると、ビニールポットと同じくらいの大きさです。
プレステラ105型は、1辺9センチぐらいの正方形の鉢です。
普通の円形の鉢の3号(直径9センチ)より、少し大きなサイズになります。
鉢の高さは8センチぐらい。
プレステラの大きな特徴は、側面から底にスリットが多く設置されていることです。
スリットにより根の先端が光を浴びて、伸びることができなくなります。
鉢の底で根が巻くサークリング現象を防ぎ、根詰りすることなく、用土を有効に利用でき、植物が元気に成長できる鉢です。
小さな鉢植えで、オキザリスを元気に育てることができ、根詰りを防止しますので、植え替えの頻度も少なくなります。
1辺に2ヶ所、合計8ヵ所に仕切りがあり、根が鉢の底に沿って伸びることを防ぎます。
スリットだけでなく、仕切りを設置することで、完全に鉢の底で根が巻くことを防ぎます。
段差まで用土を入れると、ウォータースペースができ、水遣りが簡単になります。
プレステラは、生産者向けの商品で、実績がありますので、ブラキカムを健康で丈夫に育てることが期待できます。
デメリットは、デザイン性がよくないことです。プラスチック製の鉢ですが、日本製ですので耐久性が高く、よい鉢です。
オキザリスの植え付け・植え替え
オキザリスの苗は、ビニールポットですので、鉢に植え付け・植え替えをします。
必要な道具は、ハサミ、ピンセット、竹串です。
鉢受け皿の中で作業すると、周りを土で汚すことがなく、後片付けが簡単になります。
ビニールポットから取り出す
最初に、ビニールポットの底を確認します。
根がたくさん出ていますと、引っかかってビニールポットから取り出すことができません。
根がビニールポットの底の穴から出ている場合は、ハサミで切ります。
オキザリスの苗を鉢受け皿の中で横向きに置きます。
手で持った状態で、ビニールポットから取り出すと、根鉢が崩れて落としたり、土がこぼれたりしますので、置いて作業すると失敗なくできます。
鉢受け皿は、100均でも販売されていますので、大きなサイズを植え付け・植え替え用に購入するとよいです。
ビニールポットの底の角を指で押すようにつまむと、苗を簡単に取り出せます。
オキザリスの苗をビニールポットから取り出すことができました。
根鉢を崩す
オキザリスの苗が根鉢の状態になりました。
根鉢は、苗を鉢やビニールポットから取り出して、根と土が固まって見えている状態のことです。
根鉢の底に、根が多くあります。根は伸びようとしますので、鉢植えでは、底に根が集中します。
土がなく根だけになり、効率的に水や養分を吸収することができません。
枯れることはありませんが、土を有効に利用することができなく、成長がよくありません。
根鉢の底を三分の一ぐらいを崩して、一回り大きな鉢に植え付け・植え替えすることが基本です。
オキザリスの苗は、つぼみがありますので、根鉢をあまり崩さないで、植え付け・植え替えをします。
根鉢の表面の土は、水遣りで土の粒が崩れると、水通りと通気性が悪くなります。
コケが発生して汚れていますので、キレイにします。
竹串を使って、根鉢の表面の土を崩します。
根鉢の端に、
オキザリスの株があります。
根が自由に伸びることができません。
鉢に
植え付け・
植え替えをしたときに、株ができるだけ中央に来るように、
根鉢の反対側の土をくずします。
根鉢の底は、絡まっている
根をほどき、軽く崩しました。
オキザリスの根鉢を崩して、鉢に植え付け・植え替えをする準備ができました。
鉢に植え付け・植え替えをする
プレステラは、スリットが多く設置され、水はけ(排水性)がよいですので、鉢底石の必要がありません。
スリットの幅が広く、小さな小粒の用土は流れ出ますので、鉢底石として軽石を少し敷きました。
根鉢を崩したオキザリスの苗を、鉢にセットします。
端にあった株が、少し中央になり、よい雰囲気になりました。
根元が低いときは、鉢底石を増やします。根元が高いときは、根鉢の底の土をくずすとよいです。
根鉢と鉢の間に隙間がありますので、
赤玉土の小粒を入れます。
オキザリスの用土は、ホームセンターや園芸店で販売されている普通の培養土で大丈夫です。
特別な用土は必要ありません。
根鉢の周りに赤玉土の小粒を入れて、
竹串で突き、
用土の隙間をなくします。
仕上げに、表面に軽石(ボラ土の小粒)を少し敷きます。
軽石を敷くことで見た目がよくなり、水遣りや雨で土が跳ねて、茎や葉の裏につくことを防ぎます。
茎や葉に土が付着すると、病気や害虫の原因になりますので、注意が必要です。
オキザリスの小さな鉢植えが完成しました。
オキザリスの管理
苗を鉢に植え付け・植え替えした後は、すぐに水遣りをします。
鉢の底から透明な水が流れるまで、たっぷり水を与えます。
花が咲いているときは、花に水がかからないように、水差しで、用土に水を与えます。
つぼみや花が水に濡れると、傷みますので注意が必要です。
オキザリスの水遣りは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えることが基本です。
水切れすると花が咲かなくなりますので、寒い冬でもたっぷり水を与えます。与えた水が鉢の中で凍らないように、冬の水遣りは、午前中がおすすめです。
春と秋は1日1回、休眠している夏は日陰で管理して、完全に乾かないように2~3日に1回、寒い冬ですが、花が咲いていますので、2~3日に1回ぐらいが目安になります。
冬の気温が低い日でも、乾いた風によって、乾きが早いことがあります。
冬だから、毎日、水遣りの必要がないと思っていると、冷たい乾いた風で1日で鉢が乾くことがありますので、注意してください。
植え付け・植え替えした後の1週間から10日間ぐらいは、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します。
葉が萎れるなどの異常がなければ、少しずつ日の当たる場所に移動させます。
オキザリスは、日当たりのよい場所で管理しますが、水切れしないように、水遣りの時刻や回数によって、日当たりを調節します。
オキザリスの育て方のポイント
- 日当たりのよく、風通しのよい場所で育てる。
- 用土は普通の培養土。
- 水遣りは、表面の土が乾いたら、たっぷり水を与えます。
- 肥料は秋から冬に薄めの液体肥料を与えます。
- 休眠している夏は乾かし気味で管理する。
オキザリスの育て方は簡単ですので、初心者の方でも育てることができます。
オキザリスのバリアビリス(プルプレア)は、耐寒性が強く、病気や害虫の被害が少ないですので、初心者の方にも、おススメです。
鉢植えは根詰りしないように、2~3年に1回、夏の休眠が終わり、成長が始まるころの秋に、植え替えをします。
オキザリスの今後
11月14日に、
オキザリスの苗を鉢に、
植え付け・
植え替えをしました。
九州地方の福岡県の平野部で育てていますので、温暖な気候です。つぼみがありますので、しばらくの間、花を楽しむことができそうです。
オキザリスの今後の様子は、この記事を更新します。
花が咲く期間は、11月から3月までとなっていますが、いつぐらいまで咲き続けるか?確認します。
花が終わった後の管理、夏の休眠など、オキザリスを育てる様子を記録します。
植え付け・
植え替えをした後、すぐに
つぼみが開花しました。
1年前に購入したオキザリスの「桃の輝き」も休眠から復活して芽が出て、最初の花が咲きました。
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同じオキザリスですが、葉の形は大きく異なります。
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